Truly Madly Deeply(1991)
「リプリー」「イングリッシュ・ペイシャント」の英国監督、アンソニー・ミンゲラの初監督作品。ミンゲラはこの作品で英国では不動の地位を獲得しました。カテゴリとしてはラブ・ストーリー。私の中ではアラン・リックマン主演の作品の中で一押しの一本。
数年前にチェリストの夫ジェイミー(アラン・リックマン)を突然の病気で亡くした翻訳業の女性ニーナ(ジュリエット・スティーブンソン)は、今もジェイミーが忘れられず、心に深い傷を負ったまま暮らしています。そんな彼女を心配する周りの人々。彼女は障害者施設で働く陽気な青年(マイケル・マロニー)と知り合いになりますが、やはり心を閉ざしたままでした。そんなある日、彼女の部屋に死んだはずのジェイミーが現れます。生き返った様に喜ぶニーナは、幽霊の彼と暮らし始める・・・が、ジェイミーは友達をどんどん連れてきて、毎日の様にビデオを見たり、コンサートを開いたり、部屋の模様替えをしたり。ジェイミーが現世に現れたのには、理由があったのでした・・・
チェリストのジェイミー(アラン・リックマン)とニーナ(ジュリエット・スティーブンソン)
ストーリーを読むと「ゴースト」の英国版か?っておもうでしょ?違います。「ゴースト」のセンチメンタルで嘘くさいハリウッド的感動はここにはありません。押さえた感情表現と、舞台演出のような演出、上品で知的なユーモアで構成された、見終わった後もいつまでも心に残るような名作です。ジェイミーが現れた理由は最後のシーンで明かされますが、この映画のテーマは、「喪失と再生」。人が大切な人を失った時、時間が経てば忘れられるかっていうと、そうじゃない。
アラン・リックマンの演技は相変わらず押さえ気味ですが、彼の主演作では(まああんまりないけど)トップの出来だと思います。知的でエキセントリック、神経質、そして繊細。1990年前後はハリウッド映画でもベストな存在感を見せていたアラン・リックマン、やはりこの頃の彼は凄い。チェロを弾く姿は美しく、絵になります。あの口髭はいただけませんが・・対してジュリエット・スティーブンソン、この人も英国女優の重鎮ですが、知的で頑固だけど本当は脆いネーナを好演。そんなに美人じゃないところがこの役にぴったりなんでしょうか・・・ジェイミーが連れてくる「友人」たちがまた、いい味出しています。幽霊の友人ですから、幽霊なんですが、あちらじゃ見られないからって、毎日の様に名作映画を鑑賞したり。ああ幽霊は幽霊で、楽しそうだわ、いろんな時代の人とお友達になって、コンサート開いたりして。
最後のシーン、窓からジェイミーと友人たちがネーナを見守るシーン、感動です。友人たちもみんな、彼に協力していたことがここで明らかになります。アラン・リックマンが出ていなければ決して見ることの無かった作品ですが、心の底から「見てよかった」と思える、隠れた秀作。何度見ても、最後で滂沱の涙なんです・・・
「リプリー」「イングリッシュ・ペイシャント」の英国監督、アンソニー・ミンゲラの初監督作品。ミンゲラはこの作品で英国では不動の地位を獲得しました。カテゴリとしてはラブ・ストーリー。私の中ではアラン・リックマン主演の作品の中で一押しの一本。
数年前にチェリストの夫ジェイミー(アラン・リックマン)を突然の病気で亡くした翻訳業の女性ニーナ(ジュリエット・スティーブンソン)は、今もジェイミーが忘れられず、心に深い傷を負ったまま暮らしています。そんな彼女を心配する周りの人々。彼女は障害者施設で働く陽気な青年(マイケル・マロニー)と知り合いになりますが、やはり心を閉ざしたままでした。そんなある日、彼女の部屋に死んだはずのジェイミーが現れます。生き返った様に喜ぶニーナは、幽霊の彼と暮らし始める・・・が、ジェイミーは友達をどんどん連れてきて、毎日の様にビデオを見たり、コンサートを開いたり、部屋の模様替えをしたり。ジェイミーが現世に現れたのには、理由があったのでした・・・
チェリストのジェイミー(アラン・リックマン)とニーナ(ジュリエット・スティーブンソン)
ストーリーを読むと「ゴースト」の英国版か?っておもうでしょ?違います。「ゴースト」のセンチメンタルで嘘くさいハリウッド的感動はここにはありません。押さえた感情表現と、舞台演出のような演出、上品で知的なユーモアで構成された、見終わった後もいつまでも心に残るような名作です。ジェイミーが現れた理由は最後のシーンで明かされますが、この映画のテーマは、「喪失と再生」。人が大切な人を失った時、時間が経てば忘れられるかっていうと、そうじゃない。
アラン・リックマンの演技は相変わらず押さえ気味ですが、彼の主演作では(まああんまりないけど)トップの出来だと思います。知的でエキセントリック、神経質、そして繊細。1990年前後はハリウッド映画でもベストな存在感を見せていたアラン・リックマン、やはりこの頃の彼は凄い。チェロを弾く姿は美しく、絵になります。あの口髭はいただけませんが・・対してジュリエット・スティーブンソン、この人も英国女優の重鎮ですが、知的で頑固だけど本当は脆いネーナを好演。そんなに美人じゃないところがこの役にぴったりなんでしょうか・・・ジェイミーが連れてくる「友人」たちがまた、いい味出しています。幽霊の友人ですから、幽霊なんですが、あちらじゃ見られないからって、毎日の様に名作映画を鑑賞したり。ああ幽霊は幽霊で、楽しそうだわ、いろんな時代の人とお友達になって、コンサート開いたりして。
最後のシーン、窓からジェイミーと友人たちがネーナを見守るシーン、感動です。友人たちもみんな、彼に協力していたことがここで明らかになります。アラン・リックマンが出ていなければ決して見ることの無かった作品ですが、心の底から「見てよかった」と思える、隠れた秀作。何度見ても、最後で滂沱の涙なんです・・・
今頃、ダブリンか南イングランドか?
どのへんにいらして、何をしてらっしゃるのでしょう?
この映画・・・ずっと観たいと思っていて、レンタル屋を数件まわったけどひとつも置いてないし、Amazonで買おうと思ったら法外な値段だし。
というわけでまだ未見なのです(涙)。
ptdさんのレヴューを見るとやっぱり面白そうだな~。ワタシもきっと泣いちゃうと思う。
ラブストーリーを演じるアラン・リックマンって素敵だろうなあ~~~~。
というわけで、ヒマを見つけてまたどっかのレンタル屋まわってみます、ハイ。
その時は近いですよ。
dimさんと応援してますよ。
頑張ってください!!
アラン・リックマンのこの映画は僕も未見です。テロリストの役なんでしょう?(え?)
面白そう。
テロリストの役やってたじゃん。リックマンさん。
え?
違う映画?
これじゃないの?
だって、いかにもアクション映画って感じのジャケットじゃん、これ。(は?)
それよか、もーダブリンはptd様の支配下ですか?
コメントありがとうございます!帰ってきてからすぐ仕事で凄く疲れました・・・dimさんはGWゆっくり休養されたのでしょうか。
>ずっと観たいと思っていて、レンタル屋を数件まわったけどひとつも置いてないし、Amazonで買おうと思ったら法外な値段だし。
そうなんです、アランファンは必見なので、みなさん困っておられるようです。VHSが出ていても、レンタル用なので一万以上しますからね・・・でもBSとかNHKでやりそうな映画なんですが。地味なんですが、本当にじわ~~って感動します。
>ラブストーリーを演じるアラン・リックマンって素敵だろうなあ~~~~。
意外に素敵です・・・!ちょっと気難しそうですけど、この映画でも。アランが素敵なのはこれと、「シャンプー台のむこうに」ですね!悪役じゃないやつね!
さっきshit_headさんの所にお邪魔して、例のバトンを見つけてびっくりして読み逃げしてきたptdです。ああびっくりした!今週末にやりますからね~!!
ダブリン制覇してきました(爆)。久しぶりに行ったら、とっても素敵な町になっておりました!音楽好きには超おすすめの町ですよ!
>アラン・リックマンのこの映画は僕も未見です。テロリストの役なんでしょう?(え?)
違うでしょ!この映画のアランはトカゲ頭の宇宙人に化けた俳優の役!