ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

ボブ・ロバーツ(1992)

2006-01-29 01:24:52 | 映画:アラン・リックマン
Bob Roberts(1992)

曲者ティム・ロビンスの選挙コメディ。ティム・ロビンスは私のお気に入り!大抵が一癖二癖あるキャラクタで、見て損のない作品しか出ていません。(まだ見ていない作品もあるのでそういいきれないですが。)この作品も、アメリカの政治家候補者の選挙活動をおちょくった皮肉たっぷりの作品です。アメリカの選挙活動ってなんかヘン、と感じていた私は、この映画を見て「アメリカ人でもそう思っている人がいたんだ!」と感激。ドキュメンタリー形式で作成されていまして、ティムは何考えてるか分からない、腹黒そうなシンガー/立候補者役。勝つために裏で手を廻して、おいおいそこまでやるか~?ってことまでしちゃいます。

ティム・ロビンスは少々頭の足りない役か、何考えてるか分からないサイコっぽい役がはまり役だと思うので、この映画も、その路線です。こんなヤツに政治させたらどうなるんだ、みたいな人物ボブ・ロバーツ役。ティムのお友達総出演で、スーザン・サランドンはもとよりジョン・キューザックも出ています。

アラン・リックマンはボブ・ロバーツの影の参謀ルーク役。アメリカ人役で、アメリカンアクセントです。出番は多く無いですが、要所要所で顔を出します。ボブ・ロバーツの政治資金を麻薬密輸で稼ぎだしているらしい、不機嫌な、性格悪そうな男です。ドキュメンタリーの形式ですので、素人がカメラで撮られているという設定のため、このルークは、いかにもカメラ嫌いで笑顔もとっても引きつっていて、嘘っぽいのが笑えます。しかしながら今一つ物足りないのも確かで、ティム・ロビンスのアクが強すぎで、他の出演者が喰われてしまうのです。アランもティムのボブ・ロバーツの影に隠れてしまい、アクが出し切れていない。残念。眼鏡のせいか、顔もふっくらしていて別人みたい。でも私はこの映画、好きです。唯一目立っているのは、ボブ・ロバーツの悪事を暴こうとがんばるジャーナリスト役ホアンカルロ・スポシート(スペイン語読み)。調べたらTVで活躍の俳優みたいです。正義のために頑張れ~負けるな!と応援していましたが、そこはティム・ロビンスですから、やっぱり・・・の結末。

世の中って、現実って皮肉ね・・・特にティム・ロビンス監督の映画は。影でティムがにやにやしているのが見えるような映画です。

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