現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

KANDADA(カンダダ)

2005-11-12 | アート感想@関東
地下鉄で京橋駅から竹橋駅に移動。

KANDADA /Project collective_commandN

コマンドNによってリノベーションされた神田の倉庫を舞台に、様々な「アート・プロジェクト」を順に紹介していく展覧会。

会期が3月26日までとあったので後でイイやと思っていたけど、CHINATSUさんの「空の美しさにかなうアートなんてあるのだろうか・・・・」の11/9の記事で、プロジェクトごとの会期が短いことを知り、さっそく行ってきた。

今回紹介されていたプロジェクトは、以下の2つ。

東京ラビットパラダイス/コマンドN

よく外国人から「ウサギ小屋」と揶揄される東京の住宅だけど、それを「ウサギの楽園」へと捉えなおすプロジェクト。

人が一人しか入れないビニールの小屋の中にはゴザが敷いてあって、座布団とパソコンがある。このパソコンで、タムラサトル、イチハラヒロコ、パルコキノシタなど46作家の映像作品を鑑賞。なお、東京ラビットパラダイスのページでも同じ映像を視聴可能。

いちばん気に入った映像は、さわひらきの《SHINAGAWA ROUTINE》。通勤ラッシュや飲み屋の光景など、品川で繰り返される光景をテンポ良く表現していた。ダラダラと長い作品が多いなか、短くまとまっていたのも良い。

あと、早川満友の《TRAP―Tokyo Rail Amusement Park》も面白かった。ゆりかもめや京急・東急など、電車の運転席での眺めを遊園地の乗り物に見立てた映像。子どもの頃、電車に乗ったときのワクワク感が戻ってくるようだった。

このプロジェクトの展示は、12月25日まで。

中ザワヒデキの“芸術特許”維持プロジェクト

作家が日本と米国で取得した、画像技術特許の維持コストを賄うためのプロジェクト。特許の維持は費用がかかるらしい。

以前ナディッフで観たときは特許の説明文だけだったので、どんな特許か十分理解できなかったけど、今回レクチャーに使われた表を見てなんとなく分かったような気になった。コンピュータの2次元グラフィックソフトには、ドロー系(線画)とペイント系(塗絵)があるけど、3次元グラフィックソフトはペイント系がなかったので、これを特許として申請・取得したみたい。

実際に商品化された3次元ペイントソフトを試してみたけど、操作が直感的で、いじっていて面白い。子供向けのソフトだけど、大人でも楽しめるかも。

このプロジェクトの展示は、12月3日まで。

今後も、「スポ研/KOSUGE1-16」、「永芳リライブ/中村政人」、「オープンスカイ/八谷和彦」などのプロジェクトが目白押し!詳細はコマンドNのHPにて。

プロジェクトスペースKANDADAにて、2006年3月26日まで(日月祝休)。

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