現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

霧島アートの森(屋内編)

2006-05-27 | アート感想@遠征
久々の九州遠征で、霧島アートの森へ行ってきた。

メインゲートでは、草間彌生の《シャングリラの華》がお出迎え(写真)。

まず、早川邦彦設計のアートホールにて、屋内作品を鑑賞。

コレクション展 パートI

ここは屋外作品がメインなんだけど、20点ほど展示されていた屋内作品もなかなかの充実ぶり。

ジェームズ・タレルの《NHK-lite》は、光を使ったインスタレーション。暗室に入ると、35センチ×45センチの窓から柔らかな光が洩れている。この光は、テレビモニターから出る光を反射したもので、明るくなったり暗くなったりするのを見ていると、なんだか気持ちが落ち着いてくる。解説によると、日本の公共放送をイメージした作品とのこと。

村上隆の《フィジカル・パイ》は、ボウリング球や砲丸をドーナツ型運動マットに載せ、パイに見立てた作品。解説によると、日本の教育のはらむ危険性や、大衆文化の持つある種の凶暴性などを表しているらしい。豊田でも観たけど、この時期の村上作品は、非常にシャープで面白いと思う。

この他、ジェニー・ホルツァーによる文字が流れるLED作品《ブルー》や、阿仙(アー・シャン)による磁器の彫像に花柄の絵付けをした《チャイナ・チャイナ・シリーズ 胸像no.47》が印象に残った。また、水戸で観たオノ・ヨーコの《絶滅に向かった種族2319-2322》にも再会。

7月9日まで。その後、「明和電機」展が開催予定(7/21~9/3)。

次の記事に続く。


最新の画像もっと見る