現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

霧島アートの森(野外広場編)

2006-05-27 | アート感想@遠征
続いて、野外広場の作品を鑑賞。

アートホールを出ると、正面にジョナサン・ボフロフスキーの《男と女》がそびえ立つ。この黒く、巨大な人の形の板は、2枚の板が十字に組み合わさったもので、正面からだと女性、横からだと男性の形に見える。近づいてみると、意外に大きいのにビックリ。

今回、私が最も気に入った作品が、ダニ・カラヴァンの《ベレシート(始めに)》。高台の広場から谷に突き出すように、コールテン鋼の四角い筒(歩廊の橋)が設置されている。歩廊の中に入ると、コールテン鋼に設けられたスリットから光が入り込み、内部に光のラインが描かれている。歩廊の先端は、壁一面が強化ガラスになっていて、ここから霧島の自然を一望。地上から約8.5メートルの高さがあって良い眺め。さらに、ガラスにはヘブライ語と日本語で「はじめに神は天地を創造された」との文字が……。壮大なスケールを感じさせる作品だった。

この他、アートなのか遊具なのか区別がつかない牛嶋均の《キリシマのキチ》や、タイトルで使い方が一目瞭然のチェ・ジョンファの《あなたこそアート》(写真)が印象に残った。

次の記事に続く。


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