現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

写真の歴史展 第4部@写美

2005-10-10 | アート感想@関東
恵比寿の東京都写真美術館に行ってきた。

10周年記念特別企画 東京都写真美術館コレクション展 写真はものの見方をどのように変えてきたか 決定版!写真の歴史展 第4部「混沌」 現代、そして未来へ

やけに長いタイトルだけど、要するに写美の充実したコレクションを用いて、写真の歴史を概観しようという展覧会。終章を飾る第4部「混沌」では、1970年から現在までの作品を展示。この時代だと、写真とアートの境界が極めて曖昧。

特に印象的だったのが、森村泰昌の《Mother(Judith I)》、佐藤時啓の《ブロッコリ、「Photo-Respiration」より》、安斎重男の《草間彌生 1976年8月 東京、「Photo-collage '70's」より》の3点。でも、これらの写真家/作家の作品が1点ずつだったのが残念。

他にも、荒木経惟杉本博司藤原新也畠山直哉宮本隆司などの作品が良かった。日本人ばかり挙げたけど、もちろんシンディ・シャーマンなど外国人の作品も多数。

展示室の外には、《カメラ・オブスクラ(暗い部屋)》が設置してあった。中に入り、暗闇に目が慣れてくるにつれて、逆さまになった外の景色が壁にぼんやりと浮かんでくる。ちなみに昼限定(10時~16時)。

11月6日まで、月曜休館。

このほか、コンテンポラリーダンスの展覧会が二つ開催中。お好きな方はどうぞ。

最後に、美術館のパソコンで所蔵作品を検索してみたら、写真家/作家ごとに数枚~数十枚の充実したコレクションがあった。今日観たのは、コレクションのホンの一部だったのか……。

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