続いて神楽坂に移動。
高嶺格「おさらい」@高橋コレクション
作品はたった2点だったけど、十分観る価値があった。
《MUTED SPACE》は、DMに絵が印刷されていたので、てっきり平面作品だと思い込んでいたら、15枚の鏡にサンドブラストで絵や文字を描いた立体作品だった。ミラーハウスに迷い込んだような光景に、絵や文字が浮かび上がるのが面白い。
《Korean Studies(陶器)》は、獣の頭蓋骨のような陶製の作品。森美術館の「六本木クロッシング」で、《Korean Studies(書)》とともに展示されていたけど、今回は部屋の中央に単独で展示。結婚相手のルーツである韓国を理解しようとする真摯な態度が伝わってくるようだった。
5月14日まで、金・土のみ開廊(祝日は休み)。
磯邉一郎個展@山本現代
水戸芸術館のクリテリオムでも紹介された磯邉一郎の個展。黒鉛筆だけのドローイングで異次元空間にも見える「顔」が描かれていて、独特の世界が広がっていた。
5月7日まで、日・月・祝休廊。
ウナ・ゼーマン「モンテウッド・ホリベリータ」@児玉画廊|東京
スイスの映像作家の個展。日本初紹介らしい。
ギャラリーの入口にマッチョな中年男女の写真があって、なんだがイヤ~な予感。気を取り直して奥に進むと、広い部屋で《モンテウッド・ハリヴェリタ》が上映されていた。
この作品は、20世紀初めのスイスにあった菜食主義者の理想郷「モンテ・ヴェリタ」と、資本主義の象徴「ハリウッド」からイイトコ取りした「モンテウッド・ハリヴェリタ」をテレビ番組風に紹介した映像。バカっぽくて刺激的な映像の合間には、しっかりと「野菜を食べよう」とCMまで入っている。アメリカ資本主義を痛烈に皮肉っているようでもあり、とっても楽しめた。
5月14日まで、日・月・祝休(GW中は変更あり)。
時間と体力がまだ残っていたので、銀座に移動。
内藤礼 地上はどんなところだったか@ギャラリー小柳
8階に移転して広くなったギャラリーの空間には、30点以上の作品が展示されていて、どの作品も繊細で凛とした美しさを放っていた。ドローイングの《ナーメンロス・リヒト》シリーズ以外の作品は、見逃してしまいそうなくらい小さかったけど、作品と対峙すると、その大きさからは考えられないほどの前向きな力強さを感じた。
《舟送り》シリーズのうち一つは、きんざの土と直島の水でできている。直島の家プロジェクトの一つ「きんざ」で、内藤礼の《このことを》を鑑賞したことがあるけど、あのときは精神的に余裕がなく、雰囲気を味わうだけで終わってしまった。受付で《このことを》の写真集を見て、当時の私には何も見えていなかったことがわかった。
「きんざ」は4月29日から再開するらしい。またいつか、観に行こう。
持ち帰って良い作品の文字を、帰宅してから読んでみた。胸が熱くなった。
5月14日まで、日・祝休廊。
ギャラリーの住所等はこちら。
高嶺格「おさらい」@高橋コレクション
作品はたった2点だったけど、十分観る価値があった。
《MUTED SPACE》は、DMに絵が印刷されていたので、てっきり平面作品だと思い込んでいたら、15枚の鏡にサンドブラストで絵や文字を描いた立体作品だった。ミラーハウスに迷い込んだような光景に、絵や文字が浮かび上がるのが面白い。
《Korean Studies(陶器)》は、獣の頭蓋骨のような陶製の作品。森美術館の「六本木クロッシング」で、《Korean Studies(書)》とともに展示されていたけど、今回は部屋の中央に単独で展示。結婚相手のルーツである韓国を理解しようとする真摯な態度が伝わってくるようだった。
5月14日まで、金・土のみ開廊(祝日は休み)。
磯邉一郎個展@山本現代
水戸芸術館のクリテリオムでも紹介された磯邉一郎の個展。黒鉛筆だけのドローイングで異次元空間にも見える「顔」が描かれていて、独特の世界が広がっていた。
5月7日まで、日・月・祝休廊。
ウナ・ゼーマン「モンテウッド・ホリベリータ」@児玉画廊|東京
スイスの映像作家の個展。日本初紹介らしい。
ギャラリーの入口にマッチョな中年男女の写真があって、なんだがイヤ~な予感。気を取り直して奥に進むと、広い部屋で《モンテウッド・ハリヴェリタ》が上映されていた。
この作品は、20世紀初めのスイスにあった菜食主義者の理想郷「モンテ・ヴェリタ」と、資本主義の象徴「ハリウッド」からイイトコ取りした「モンテウッド・ハリヴェリタ」をテレビ番組風に紹介した映像。バカっぽくて刺激的な映像の合間には、しっかりと「野菜を食べよう」とCMまで入っている。アメリカ資本主義を痛烈に皮肉っているようでもあり、とっても楽しめた。
5月14日まで、日・月・祝休(GW中は変更あり)。
時間と体力がまだ残っていたので、銀座に移動。
内藤礼 地上はどんなところだったか@ギャラリー小柳
8階に移転して広くなったギャラリーの空間には、30点以上の作品が展示されていて、どの作品も繊細で凛とした美しさを放っていた。ドローイングの《ナーメンロス・リヒト》シリーズ以外の作品は、見逃してしまいそうなくらい小さかったけど、作品と対峙すると、その大きさからは考えられないほどの前向きな力強さを感じた。
《舟送り》シリーズのうち一つは、きんざの土と直島の水でできている。直島の家プロジェクトの一つ「きんざ」で、内藤礼の《このことを》を鑑賞したことがあるけど、あのときは精神的に余裕がなく、雰囲気を味わうだけで終わってしまった。受付で《このことを》の写真集を見て、当時の私には何も見えていなかったことがわかった。
「きんざ」は4月29日から再開するらしい。またいつか、観に行こう。
持ち帰って良い作品の文字を、帰宅してから読んでみた。胸が熱くなった。
5月14日まで、日・祝休廊。
ギャラリーの住所等はこちら。
作品の雰囲気と同じくらい華奢で小柄な、でも独特オーラがある素敵な女性でした。
あの鏡文字には、私も胸が熱くなりました。
期間中、時間があれば何度でも行きたいと思ってます。
今週は“きんざ”の修復に直島に行くと言っていましたよ。“きんざ”もまた行きたいです。
羨ましい!!
鏡文字、文章では上手く表現できないのですが、良かったですね。
字が小さくて、目を凝らさないと読めないのですが、読んだときにこみ上げてくるものがありました。
「きんざ」の再開も待ち遠しいですね。
私も再訪するつもりです。