現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

TAP2004(平田五郎、椿昇編)

2004-11-21 | アート感想@関東
引き続き、「取手リ・サイクリングアートプロジェクト2004(TAP2004)」

レンタサイクルで芸大通りを東へ。途中で歩道が狭くなったり、坂があったりしたけど、10分弱で平田五郎邸に到着。そこは、普通の平屋建ての借家だった。後で聞いたが、家賃2万円とのこと。

台所にて、前のお客さんが観終わるのを待ち、いよいよ『Mind Space―となりの部屋』に入室。

高さ1m、幅35cmの入口から中に入ると、白いロウの壁に囲まれた空間で、あたり一面シロ、白、しろ!距離感が掴めなくて、狭いはずの部屋がずいぶん広く感じられた。そして、ロウの壁を通してぼんやりと入ってくる自然光。日が陰ったときの光の表情の美しいこと!!

現実を忘れてしまうような素晴らしい体験だった。この作品は、TAP2004でいちばんのオススメ!!ちなみに、夜は人工光で違う表情を見せるらしい。

平田五郎邸を後にし、さらに東へ進むと、見渡す限りの田んぼが広がる。東京からそんなに離れていないのに、こんな風景が見られるとは驚き。そんなところに椿忍術研究所はあった。

ここでは、椿昇の『RADIKAL CARBON』プロジェクトが進行中。これは、水質汚染に悩むバングラディシュの人々に、竹炭を使った「ろ過」方法を絵本で伝えようというもの。日本らしく「忍者」をキャラクターに用いていて、竹炭を作る窯の名も「服部窯蔵」(写真)だったり。この窯で作った竹炭や、忍者Tシャツ・手ぬぐいなどの売り上げを絵本製作資金にするとのこと。私もTシャツを1着購入。

その後、キリンビール取手工場に立ち寄り、作品を鑑賞。中島洋和の『ポンプライン』で実際にポンプを漕いでみたり。

続く

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