現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

銀座・京橋ギャラリー巡り

2006-01-13 | アート感想@関東
この日は銀座・京橋地区のギャラリー巡り。
とりわけ印象に残ったのは下記のとおり。


銅金裕司 beauty music 美容音楽

以前CET04で観た、サイエンスとアートを融合させた作品を発表している銅金裕司の個展。

ちょっと暗めのギャラリーに入ると、中央にカーテンで囲まれた空間があって、その中で作品を体験する。椅子に座り、腕輪(アース用)と手袋を身につけ、頬に両手を当てると、ゆったりとした心地よい音が流れ出す。これは、生体電位の変化を音楽に変換したものとのこと。机の上には鏡もあるので、容姿に自身のある方は、自分の顔を見ながらうっとりするのも良いかも(笑)。

このほか、バラの生花から精油の抽出実験もあり。

art space kimura ASK?(京橋)にて、1月21日まで(日祝休廊)。


高橋靖史展 ―3D人体系―

9階でエレベータを降りると、まず白い皿を重ねて作ったような巨大な物体が目を引く。つぶれたような形になっているけど、《Torso》というタイトルからどうやらこれは人体らしい。

展示室に入ると、壁一面に赤いバラのようなモノが密生しているようで圧巻。この《Graft '06》は真っ赤なシャツを巻いたものを壁に貼り付けたもので、シャツの間から無数の枝がこちらに向かって伸びている。

圧倒的な赤い壁の前には、ダンボールを重ねて作った女性の人体《Selma》が立っている。ダンボールがすべて同じ向きで重ねてあるので、正面に立つと奥の赤い壁が透けて見え、人体が消失していくような感じがした。

このほか、人体の表面を石膏でかたどり、10センチほどの正方形に分割して壁に並べた作品《Woman II》なども印象的だった。

INAX GALLERY 2(京橋)にて、1月28日まで(日祝休廊)。


life/art'05 Part2 田中信行

5人の作家によるリレー個展の2番目。
Part1の記事→INAX・資生堂@銀座

漆で塗られた曲面の作品が3点、床に置かれたり床から立ち上がったりしている。曲面の有機的な形態と、漆塗りの平滑な表面の組み合わせがなんとも魅力的だった。

あと、このリレー個展のもう一つの楽しみである○○○○の○○は、1つ増えて4つになっていた。次回は5つかな?

資生堂ギャラリー(銀座)にて、1月22日まで(月曜休廊)。