現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

上野の森美、原美

2005-12-02 | アート感想@関東
午前中で仕事を切り上げて展覧会めぐり。

GUNDAM-来たるべき未来のために-

大阪で観た「ガンダム展」。結局、東京展も行ってしまった。
過去の記事→ガンダム展@天保山(大阪)

大阪展と比べると、原作者による作品1点(写真)が加わっただけだけど、最初に小谷元彦《胸いっぱいの愛を》、続いて会田誠《ザク(戦争画 RETURNS 番外編)》と、展示の構成が多少変わっていた。あと、西尾康之《crash セイラ・マス》の下に鏡が置いてあって、腹部をじっくり観察。

東京展で特筆すべきは、ズバリ音声ガイド。キュレーターの東谷隆司と、アムロ役の声優(加えて、シャア役の声優も登場)が、作品をわかりやすく解説してくれる。おかげで、ガンダムに関する教養があまりない私でも、作品を十分に味わうことができた。

上野の森美術館にて、
12月25日まで(会期中無休)。



オラファー エリアソン 影の光

金沢21世紀美術館の開館記念展で、巨大なフジツボのような《反視的状況》が印象的だったオラファー・エリアソンの個展。
過去の記事→金沢21世紀美術館 その2

今回、最も印象的だった作品は、森村泰昌のトイレ《輪舞》の先に展示されていた《美》。仮設(?)の暗室に入ると、霧雨の壁にライトの光が当たり、ちょっとくすんだ虹色が浮かび上がっていた。ゆらゆらと揺れる虹色は幻想的で、近づいたり遠ざかったりすると様々な表情を見せてくれる。時間を忘れそうになるほど魅力的な作品だった。

《円を描く虹》も幻想的な作品だった。この作品は、回転するアクリルの輪にライトを当て、円形の虹を壁に映し出すもの。円形の虹がゆっくりと形を変えていく様子を見ていると、まるで吸い込まれてしまいそう。

このほかにも、光と色を自在に操った作品が盛りだくさんの展覧会だった。あと、来年から屋上で公開される新常設作品の模型の展示もあり。

原美術館にて、
2月5日まで(月曜休館、1/9開館、12/26~1/4休館、1/10休館)。