日本酒ピンバッジ倶楽部

2021年3月26日、関西に住む日本酒呑み仲間と「日本酒ピンバッジ倶楽部」を発足しました。

酒井酒造「五(five)RED 純米」日本酒ピンバッジ倶楽部

2022-12-30 16:33:54 | 山口の酒

 山口県の「五橋」で有名な酒井酒造がモダンスタイルを追求したのが、全国約60の特約店のみで限定流通販売している「五(five)」です。「五(five)」シリーズは、すべて木桶を使って仕込まれ、純米吟醸の麹は手作りの箱麹、純米は酒母に乳酸の添加はしない五橋流の山廃です。

 

 

 また、ラベル色の違いで酒質と季節感を表していますが、五橋史上これまでにない辛口をコンセプトに開発され、切れの良さと後味の軽さを体現したのが「RED」純米です。食中酒として、お燗酒として生もと、木桶仕込みの良さを感じることができます。

また、「RED」は新技術「ジュール式加熱」により早く均一に火入れが行われています。

瞬間的に温度を上げてその後急冷することにより火入れながらも生酒のようなフレッシュさを保つことができるという最新の火入れ装置を使用することで、五(five)のレッドは間違いなく定番といえるうまい酒になりえるそうです。


酒井酒造「五(five)」日本酒ピンバッジ俱楽部

2022-12-27 16:24:34 | 山口の酒

 山口県にある酒井酒造「五橋」は、醇味に溢れる風格ある味わいが特徴で中国地方を代表する銘酒ですが、酒井酒造がモダンスタイルを追求したのが「五(five)」です。全国約60の特約店のみで限定流通販売しています。

「五(five)」シリーズは、すべて木桶を使って仕込まれ、純米吟醸の麹は手作りの箱麹、純米は酒母に乳酸の添加はしない五橋流の山廃です。

また、ラベル色の違いで酒質と季節感を表し、

ピンクは純米吟醸生原酒 3月 香り高いモダンな生原酒、

ブルーは純米吟醸生酒 6月 すっきりとキした生酒

イエローは白麹使用の純米生原酒 7月 甘酸っぱい、白ワインのよう、

オレンジは純米吟醸ひやおろし9月 火入れ、生酛造りでお燗でも旨い。 

グリーンは純米生原酒 12月 濃厚でどっしりとした味の生原酒、

ピンバッジは、シンプルに丸い銀地に「五」の字で漢数字よりもアルファベットの「Z」に見えます。五橋の五であり、岩国の象徴である錦帯橋に由来した「五(five)」です。


酒井酒造「五橋」日本酒ピンバッジ倶楽部

2022-12-20 17:29:47 | 山口の酒

「日本三名橋」といわれている橋があります。諸説があり定かでありませんが、一般的に東京都中央区の日本橋、山口県岩国市の錦帯橋、そして長崎県長崎市の眼鏡橋と江戸時代に架橋された3つの橋が三名橋とされています。

 

 山口県岩国市にある酒井酒造の「五橋」とは、この中の「錦帯橋」のことだそうです。錦帯橋は昔から「山は富士、滝は那智、橋は錦帯」とうたわれたほどで、錦川にかかる五連の反り橋「五橋」は「錦帯橋」に由来しています。

 

 酒井酒造は、1871年(明治4年)錦川の伏流軟水に恵まれたこの地に蔵を構えました。企業理念は「当たり前のことを当たり前にやる」です。

 硬水仕込みが全盛の当時にあって軟水仕込特有のソフトで香り高い酒質を特徴とし、1947年(昭和22年)春に全国新酒鑑評会第1位を獲得し、注目を集めました。

 よい米、よい水、よい技術(人)これらが三位一体となり、仲間史彦杜氏を筆頭とした伝統の酒造技術と最新の機械設備の相乗効果により、良い形で補い酒質を高め、えもいわれぬ美酒が醸されるのだそうです。

 

「五橋 純米大吟醸 錦帯」ピンバッジ

お酒のラベルをそのままに表現した、黒字に金の「五橋」が映えるイカしたピンバッジになりました。

 

出典、参考文献・HP

酒井酒造 HP

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


灘菊酒造「純米 灘菊」日本酒ピンバッジ倶楽部

2022-12-09 14:03:10 | 兵庫の酒

 このピンバッジは、兵庫県姫路市にある灘菊酒造の「灘菊純米」のラベルをそのままピンバッジにしました。そして、2022年に私たちが応援して作られたピンバッジの中で、最も可憐で美しいものになりました。

ピンクの菊の花びらの中にある細かい線は、播磨灘の波濤を表現しています。

 

 灘菊酒造株式会社は、1910年(明治43年)に初代川石 酒造作が川石本家酒類(資)より独立し、川石酒類(資)を創業。現在の地(姫路市手柄)で清酒製造を始め、平成22年に100周年を迎えました。

 社名の「灘菊」は、姫路の前に広がる海‘播磨灘’の「灘」と花の「菊」を合わせたものが由来となります。

 灘菊酒造は、姫路を中心に地産地消を提唱する「食・地の座」のメンバーでもあり、「地のモノ」にこだわって酒造りをしてます。 原料となる米は兵庫県産米を中心に「山田錦」、「五百万石」、「兵庫夢錦」を使っています。 水は創業当時から湧き出る市川水系の地下水を使用し、やや軟質で、口当たりの柔らかい酒ができます。一緒に酒造りをするのは、播磨出身の蔵人たちです。

 灘菊酒造株式会社は、姫路の地で100年以上続く伝統の技法を守り、米と水という土地の恵みを大切に使いながら、灘菊の蔵でしかできない酒を醸しています。

 

出典、参考文献・HP

灘菊酒造 HP

兵庫県 県民生活課:すごいすとSUGOIST HP

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 

 


千代酒造㈱「篠峯」日本酒ピンバッジ倶楽部

2022-12-01 18:05:33 | 奈良の酒

 千代酒造の堺社長と初めてお会いしたのは、大阪梅田にある浅野日本酒店のイベントです。

 まだ、日本酒ピンバッジ倶楽部の夜明け前、私が個人的に日本酒ピンバッジを探していた頃に、話を聞いて下さり、その場であの井上陽水に似た顔で「なるほど、では当蔵で日本酒ピンバッジを作ります。」と即断して頂いたのでした。

 その時、私の横には当倶楽部の会員であるAさんが飲んでいたので、彼は当倶楽部の生まれる前夜の歴史を目撃した生き証人です(笑)。

 

 千代酒造さんが作られたピンバッジは「櫛羅」のボトルタイプと「篠峯」の田圃ラベルです。

出来上がったこの二種類のピンバッジは、様々なイベントで配られ、在庫がなくなったようで、今回第二弾として作る際に、「篠峯」を私たち日本酒ピンバッジ倶楽部にお声かけ頂いたのでした。

 

 日本の山岳信仰である修験道の開祖と言われ、天狗ともいわれる役小角(役行者、役優婆塞)の生まれた地、葛城山の麓、奈良県御所市に千代酒造さんがあります。

 千代酒造さんは、日本酒は”米の酒”であると同時に”水の酒”であるという蔵のこだわりがあり、良い酒を造るためには、まずは良い米を使うところから始め、そんな願いから1996年酒蔵の周りで自作の山田錦を育て始めたそうです。

 また、葛城山の恵みである地下水を汲み上げ、仕込み水に、この土地の恵みを生かす酒造りを続けていきたいと願っていることです。

 

 良い日本酒は、美味しく、心地よい酔いが人の心身を癒し、そして和らいだ心持ちになると、人と人との良い『縁』を育みます。お酒造りは、人の手仕事によるものでありながら、微生物の力で醸されています。従って、自然と同じく人間の都合でコントロールできるものではなく、だからこそ、千代酒造はそこに浪漫を感じているのだそうです。

 現代の醸造技術は、人の力でほぼ思い通りの酒を造れる領域にまで到達しつつあり、それゆえに、絶えず進化し続けながら、自然の力を生かした農業と醸造に千代酒造は取り組んでいきたいと考えているのだそうです。

 

 さて、「篠峯」の由来ですが、貝原益軒の『南遊紀行』では現在の葛城山をさして「葛城(金剛山)の北にある大山をかい那が嶽といふ、河内にては篠峰と号す、篠峰を葛木といふはあやまりなり、葛城は金剛の峰なり」とあります。

 また、貝原益軒は『和州巡覧記』では葛城山について「篠峰の南にあり。篠峰より猶高き大山也。是金剛山也。山上に葛城の神社あり。山上より一町西の方に金剛山の寺あり。転法輪寺と云。六坊有。山上は大和なり。寺は河内に属せり。婦人は此山による事をゆるさず」と記しており、当時は、葛城山は今の金剛山を指し、現在の大和葛城山は、大和国では戒那(かいな )山、天神山あるいは鴨山と呼ばれ、河内国では篠峰(しのがみね)と呼ばれていたようです。

 

 「篠峯」ブランドのお酒は、売り急がなくて良いお酒を造ろうというコンセプトで2000年に発売されました。熟成しないとダメなお酒では無くて、熟成しても良いお酒。熟成して良い状態になるお酒を醸すために、酒米の中でも古典的な品種に信頼を置いて醸し、雄町、山田錦、愛山、伊勢錦、八反、そして酒造好適米ではないものの、熟成を経て魅力が増す亀ノ尾、栽培することが容易ではないお米こそ熟成して晴れやかな味わいになってくれると考え、『篠峯』を醸しているそうです。

ピンバッジ:千代酒造「篠峯 純米大吟醸 雄町」のラベルをそのままピンバッジにしました。

 

堺社長からは直接「デザインに関しては一任致しますので、宜しくお願い致します。」とのメッセージを頂きましたので、黒のラベルをベースにカッコイイをテーマにデザインいたしました。男のジャケットに黒ベースの銀のバッジが渋く光ります。

 

出典、参考文献・HP

千代酒造 HP

貝原益軒『南遊紀行』『和州巡覧記』

pins-kのブログ「日本酒・酒蔵のピンバッジ(その6)」

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』