喜多酒造さんは、1718年(享保3年)に創業され、初代の利兵衛さんは自身が納得いくまで水と米を選りすぐり、大和御坊村(現橿原市)で酒造業を始めたこだわりの強いお方だったそうです。
代表銘柄「御代菊」は、1959年(昭和34年)に商標登録され、喜多酒造株式会社は、1961年(昭和36年)に設立されました。
ピンバッジのデザインは、喜多由佳 常務さんのご意向で、20数年前に変更された御代菊ラベルと家紋「丸に三つ丁子(みつちょうじ)」を組み合わせたデザインとなりました。
正暦寺で平安から室町時代に完成したとされる古式製法、水酛仕込み(菩提酛仕込みともいう)から、奈良は清酒発祥の地と言われますが、その正暦寺境内で採れた酵母「奈良うるはし」と、酒の神を祀る大神神社神域に咲くササユリから採取した「山乃かみ」酵母を使用し、菩提酛乳酸菌を用い、奈良県産米のヒノヒカリや露葉風を使う「御代菊」は、伝統と喜びを伝える大和の美酒として、ひと手間、ふた手間かかるとも、初代の利兵衛さんの遺志を受け継ぎ、奈良ならではのうま酒にこだわり尽くしています。
御代菊の銘の由緒は、不明の様ですが、御代とは、天皇の在位期間であり、菊は、パスポートの表紙に「十六一重表菊」をデザイン化したものが使われていますが、1926年(大正15年)に皇室儀制令12条で菊花紋章「十六葉八重表菊」を皇室の紋章と定められています。