日本酒ピンバッジ倶楽部

2021年3月26日、関西に住む日本酒呑み仲間と「日本酒ピンバッジ倶楽部」を発足しました。

加藤嘉八郎酒造「十水」日本酒ピンバッジ倶楽部

2023-02-22 12:12:51 | 山形の酒

 ピンバッジデザインの「特別純米 十水」は、H22BY(平成22酒造年度)より取り組まれ、濃厚でコクがあり、しかも柔らかくキレのある味わいです。

 

 お酒の銘柄になっている「十水」とは、「米十石:水十石」の比率で、通常より米の割合が2〜3割ほど多い濃厚な醪を仕込む「十水仕込み」からきており、原料米は磨くほど米が多く吸水する為、醪の攪拌が困難になるので、加藤嘉八郎酒造さんでは、(醪発酵タンク「OSタンク」を自社開発したそうです。

 庄内地方は、鳥海山・出羽三山等に囲まれ、その伏流水と最上川など豊かな水に恵まれており、江戸時代から質・量ともに全国有数の米どころとして有名で、なかでも鶴岡市大山地区は、かつて天領(幕府直轄地)として江戸時代初期から本格的な酒造りが始まり、昔は数十軒の酒蔵が軒を連ね「東北の小灘」とも言われて、広島の西条、神戸の灘と共に酒どころとして並び称せられました。

 加藤嘉八郎酒造さんはこの大山の地に明治5年に創業し、この地を代表する酒として「大山」と命名されました。

 東北地方の多くの酒造家が「大山」に学んだと言われ1973年(昭和48年)「OSタンク」(0.2℃単位の精度で温度管理が可能)を自社開発、1978年(昭和53年)「KOS製麹機」(高品質で清潔・安定した吟醸タイプの麹造りが可能)も自社開発し、酒質を向上させる為に早くから機械化を進めてきたそうです。

 

 同蔵では、「酒は大山 愛の酒」という言葉をよく使っているそうです。発酵中の菌たちの「ため息・といき」に耳をすませて、人と酒、人と人の「調和」を醸しだすような酒造りを行っており、「調和」とはすなわち「愛」のことなのであり、「愛の酒」を造っているということだそうです。

 なんだか、親父が飲むには少し照れちゃいますね(笑)。

 


雅山流 (有)新藤酒造店 日本酒ピンバッジ

2021-03-06 13:40:48 | 山形の酒

 山形県米沢市にある新藤酒造店は、そのHPを見るだけで感じるものがあります。

 お酒と販売ルートを限定し、酒質説明・冷蔵保存ができ、商品管理が確実にできる販売店のみに供給とし、また一般消費者への直接小売販売は行っておらず、酒蔵も解放せず、一般のお客様は見学は如何なる場合においても御断りさせていただきますとしています。

 「雅山流」は、「”山は動かぬもの 川は流れるもの” 人は日常の営みに於いて、流れ行く個々の物事を固定して捉える。大自然の流れるままに身を任せた時、自然の中の万物はすべてのつながりので時間と共に流れゆくことに気づかされる。酒造りもまた固執した考えに捉われずに、この恵まれた天地の中で、常に自然体でその技を磨き上げてゆきたいものです。」という新藤雅信氏の考えと名前の「雅」の一文字を組み合わせて銘名されたそうです。

 令和元年の製造期をもって「雅山流」は企画・製造から25周年を迎え、それを記念したピンバッジです。

私には、「捉われない事と自然体」の酒造りに「こだわる心」が、少し崩した字体に表れているように感じるのです。

 雅山流 極月は、山形が誇る酒造好適米「出羽燦々」を山形酵母で醸した“山形の結晶”とも言える純米大吟醸で、さらりとした口当たりと広がる旨味が続き、清々しい後味にまとまります。


楯の川 楯の川酒造㈱ 日本酒ピンバッジ

2021-03-04 23:37:49 | 山形の酒

 日本酒のピンバッジの魅力はその素敵なラベルデザインから作られている事にあると私は思いますが、何と言ってもその酒名の漢字の字体の美しさに特徴があると思います。

 よく、海外の方が漢字のTシャツをクールと感じ、着ている事から、日本酒のピンバッジは海外のピンバッジコレクターに知られると、とても人気が出るのではと思うのです。

今回は、そんな素敵な漢字デザインの山形の日本酒のピンバッジを紹介します。

山形県酒田市の楯の川酒造株式会社のピンバッジです。

 「楯の川」の銘は、1855年(安政2年)荘内藩の藩主 酒井公が当家に訪れた際、酒を献上したところ、大いに喜ばれ命名したとあり、これは1842年(天保13年)4月14日、父忠器の隠居により跡を継ぎ、1861年(文久元年)8月6日に弟の忠寛に家督を譲って隠居した出羽国庄内藩9代藩主 酒井忠発と思われます。

楯野川本流辛口は、一口含んだ時にひろがる旨味と苦味、あとからくる瑞々しいさっぱり感、これが山形県産「出羽燦々」で醸された楯野川のベーシックなのでしょうね、大人の純米大吟醸です。