日曜日の渋谷。
「それってさぁ~。行かない方がいいんじゃな~い?」
スズとトモが声を揃えて言った。
「ってゆーかさ、ハルナ。あんたさ。カズトさんにコクられてるんだよ。それなのにトオル君と一緒に花火に行くのってどうなの?」と、スズ。
「そうだよ。それってウワキとかって言わない?」と、トモ。
渋谷でウインドウショッピングをして、散々歩き回って疲れて入ったドトールで、私は彼女達の格好の餌食にされていた。
「え?え?二人とも違うから、それ。トオル君はお友達も一緒にどうぞって私達を誘ってくれたんだよ。何でも葉山に別荘があるとかで……」
「え?!べ、別荘?!」
「うん。それで、毎年、花火大会の日にその別荘でパーティーをするらしいの。それでお友達と一緒にどうぞってことらしいの」
私は慌てて説明をしながら、氷の入ったアイスティーをカラカラと掻き混ぜた。
「え?そーなの?ごめ~ん!早とちりしちゃったよぉ~」
トモはバツが悪そうに氷の入ったジュースをストローでカラカラ回しながら笑った。
「ん~。行ってもいいけど……さ。でも、やっぱりなんとも思っていない女の子をパーティーなんかに誘うかな~」
スズはチロンと私を見た。
「誘うよ、きっと!トオル君はきさくな人だもん。誘うと思うよ。誰でも」
そう反論しながらふと目線を上げると、窓越しに見覚えのある婦人がタクシーから降りてくるのが見えた。
とても焦っているその人は財布からバラバラと小銭を落としてそれを急いで集めていた。
「お、おばさん!」
私は驚いて大声を上げて立ち上がった。
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「それってさぁ~。行かない方がいいんじゃな~い?」
スズとトモが声を揃えて言った。
「ってゆーかさ、ハルナ。あんたさ。カズトさんにコクられてるんだよ。それなのにトオル君と一緒に花火に行くのってどうなの?」と、スズ。
「そうだよ。それってウワキとかって言わない?」と、トモ。
渋谷でウインドウショッピングをして、散々歩き回って疲れて入ったドトールで、私は彼女達の格好の餌食にされていた。
「え?え?二人とも違うから、それ。トオル君はお友達も一緒にどうぞって私達を誘ってくれたんだよ。何でも葉山に別荘があるとかで……」
「え?!べ、別荘?!」
「うん。それで、毎年、花火大会の日にその別荘でパーティーをするらしいの。それでお友達と一緒にどうぞってことらしいの」
私は慌てて説明をしながら、氷の入ったアイスティーをカラカラと掻き混ぜた。
「え?そーなの?ごめ~ん!早とちりしちゃったよぉ~」
トモはバツが悪そうに氷の入ったジュースをストローでカラカラ回しながら笑った。
「ん~。行ってもいいけど……さ。でも、やっぱりなんとも思っていない女の子をパーティーなんかに誘うかな~」
スズはチロンと私を見た。
「誘うよ、きっと!トオル君はきさくな人だもん。誘うと思うよ。誰でも」
そう反論しながらふと目線を上げると、窓越しに見覚えのある婦人がタクシーから降りてくるのが見えた。
とても焦っているその人は財布からバラバラと小銭を落としてそれを急いで集めていた。
「お、おばさん!」
私は驚いて大声を上げて立ち上がった。
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