「ハルナ……」
前のめりにベッドに倒れ込んだ私を、かずにぃは両手で抱き寄せた。
いけない!
起こしちゃった!?
「かずにぃ、あの、私……」
体を起こそうとした時、かずにぃのすぅっと言う寝息が聞こえた。
そぉっと顔をあげて、かずにぃの顔を見てみると、かずにぃは眠っているようだった。
寝ぼけてる?!
とにかくこの体勢はまずいかも。
抜け出そうと四苦八苦していると、かずにぃがパチっと目を覚ました。
「うわっ!ハルナ?!なんでおまえ、ここにいんの?」
かずにぃは飛び起きると、「夢かぁ」と呟いた。
「えっと、おばさんに用事を頼まれて……」
「用事?」
「あ、うん。もうその用事は用事じゃなくなっちゃったんだけど」
「言っていることが分かんねぇんだけど……」
「あの。おじさんが倒れて……」
「え?おやじが!」
さっとかずにぃの顔色が変わった。
「でも、何とも無かったみたい。ニョウカンなんとかって言ってた」
「尿管結石か?」
「あ、それ」
「……そうか」
かずにぃの顔に安堵の色が広がった。
「ねぇ。かずにぃ。ニョウカンケッセキって何?」
「あー。それはつまり石が出来たんだよ」
「石?」
「そう。石」
かずにぃは頷いた。
「体に石が出来るの?どこに?」
私が尋ねると、かずにぃは口籠った。
「え?!それは……その……まぁ、身体に……」
「身体の?どこ?」
かずにぃは天井を見上げると、話を逸らした。
「ハルナ、今、何時?」
「6時くらいかな」
「もうそんな時間かぁ」
目をこするとかずにぃは膝を立てて、ベッドから体を起こした。
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「かずにぃ、あの、私……」
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寝ぼけてる?!
とにかくこの体勢はまずいかも。
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「うわっ!ハルナ?!なんでおまえ、ここにいんの?」
かずにぃは飛び起きると、「夢かぁ」と呟いた。
「えっと、おばさんに用事を頼まれて……」
「用事?」
「あ、うん。もうその用事は用事じゃなくなっちゃったんだけど」
「言っていることが分かんねぇんだけど……」
「あの。おじさんが倒れて……」
「え?おやじが!」
さっとかずにぃの顔色が変わった。
「でも、何とも無かったみたい。ニョウカンなんとかって言ってた」
「尿管結石か?」
「あ、それ」
「……そうか」
かずにぃの顔に安堵の色が広がった。
「ねぇ。かずにぃ。ニョウカンケッセキって何?」
「あー。それはつまり石が出来たんだよ」
「石?」
「そう。石」
かずにぃは頷いた。
「体に石が出来るの?どこに?」
私が尋ねると、かずにぃは口籠った。
「え?!それは……その……まぁ、身体に……」
「身体の?どこ?」
かずにぃは天井を見上げると、話を逸らした。
「ハルナ、今、何時?」
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