しっかりせい

 

　朝　電話機の工事のことで電話があった

　架空請求の着信拒否をするための。

 

　今日は主人が休み。

　「いまの電話何やった？」

　「工事の日程やけど」

　「また　架空請求かと思った」

　　　ドキドキした顔で私にきいてくる。

 

　　　「あのね　さっきの電話は私の仕事番号にかかってきたのよ。

　　　自宅とは着信音を分けているでしょう。

　　　そんなこと知ってるでしょう？」

 

　　　「知っているけど　気が動転してるから　どっちの着信音わからなかった」

 

　　　あのね　動転するってのは　急な出来事でとっさの判断が必要なときに

　　　使う言葉よ。

　　　電話来るの予測できるし、今度かかってきたら

　　　何をしゃべってやろうかと考えてまでいるのに。

 

　　　主人がいようがいまいが　電話は私か　ボケたふりのばあさんが

　　　出ることになってるのに、もっとしっかりしてよ。

 

　　　ほんまに　ボケ　

　　　　の花が咲いてます。　

 

　　　主人のことに　私にたとえられてしまって　花がかわいそうです。