５月３１日（土） 信州へ ４

　”アカゲラの巣”

　５月２７日。信州への最後です。
霧が峰自然保護センターの案内では一周約一時間、誰も居ないところです。
とのことで湿原周遊コースに入った。

　目の前の目の高さにキツツキの巣穴が見える。
あんな低いところに、まだ穴が新しい、などと話しながら通り過ぎようとして２人とも「アッ！」といって木から１０ｍほど後ずさりした。

　穴の中で何か動いた。
ここで待とうと私たちは木陰に身を寄せ、シートを敷いて待機。

アカゲラ ♀

　”巣の近くへ”

　待つこと１０分、左の湿原の方から鳥影が走った。
しばらくして巣穴の近くのこの木に止まった。

　口に餌をくわえている。しかし巣には入らず姿を消してしまった。
我々の居場所が悪いのか。木の幹に自分たちがより隠れるように移動、リックを前に並べてブラインドのつもり。

アカゲラ ♀

　下の湿原からケーッ、ケーッとキジの鳴き声が何度も聞こえる。
湿原を一望できる場所にいるが姿は見えない。

　同年配のご婦人が通りかかる。地元の諏訪の人だという。
話し好きで色々話していった。

　その時間が待ち時間になった。
今度は巣の木に来た。

アカゲラ ♀

　上のほうから警戒しながらジワジワと巣に下りてくる。

アカゲラ ♀

アカゲラ ♀

アカゲラ ♀

　巣穴に入って出るところを撮ろうとしたが、このあと動きなし。
出会い頭でこれだけ撮れば充分だ。

　一時間で一周できると言われた湿原に、ここだけで一時間以上いた。
結局３時間かけての湿原一周だった。

湿原

　この湿原は乾燥化が進んでいる湿原だが、前々日の雨で一気に湿原らしくなった。

ノジコ

　図鑑で見ると、アオジと見分けにくい鳥だ。

　ノジコが居ると聞いていたのでノジコのつもりで撮りました。

野焼きの跡

　焼け残った枝の先にノビタキがよく止まる。

　”信州へ”はこれでおしまいです。

　遠出をすると写真が一杯撮れる。

　明日からまた身の回りの写真に戻ろう。

　明日からいよいよ展覧会だ。

展覧会のお知らせ （５／３０）

６月１日（日）～７日（土）まで

私の所属する写真クラブが展覧会を開催します。

　初日は飾り付け作業のため午後１時オープンです。

　６／３（火）と６／５（木）は私の会場当番の日ですが、
　そのほかの日も出来る限り会場に居るつもりです。

　どうぞ見に来てください。 　

５月３０日（金） 信州へ ３

　”ホテル８階からの諏訪湖”
　
　５月２７日。朝４時半に目が覚めた。
カーテンを開けるとすっかり夜が明けている。

　５時半にはＨ君の勤務場所の周囲の散策をやろうと決めていた。
車で１５分もあれば行ける所だ。

ウスバシロチョウ

　”ウスバシロチョウ”

　５時半前に目的地に着いた。
駐車上に車を止めると鳥の声だらけ。右からも左からも。

　私たちはまだ見てない鳥が沢山あるから、鳴き声だけではとても分からない。
ひときわ大きな声で鳴いているのが聞いていたクロツグミに違いない。

　大きな声が聞こえる方に歩いていく。距離的には目の前で鳴いているように聞こえるのにどうしても姿が見えない。今一歩距離を詰めると鳴き声が遠くなる。

　こんなことの繰り返しを延々とやった。もし深い森だったら何回迷子になったろう。
　かと思うと鳴き声もたてず目の前の枝に黒い塊が、やがて道に降りた。キビタキだ。

　一杯の鳴き声に囲まれたが写真は撮れなかった。
駐車場に戻ったら、蝶が飛んでいる。あの蝶だ。

　埼玉の家を出がけにＫご夫妻から、あちらに行くのならウスバシロチョウを見てきたら、限られた期間しか見られない蝶だから。と言われていた。

　名前がとっさに出なかったが、色といい大きさといいそれしかない。
ナナカマドの花に止まった。鳥カメラで助かった。

霧が峰へ

　”霧が峰から八ヶ岳遠望”（手前が散策した湿原）
　
　次なる場所は霧が峰に決まっていた。
ここは私たちにはホームグランドのような場所だ。

　でも鳥を見るようになってからは初めてこの時期に来た。
目的が変わると今まで何度も来た場所も見え方が違ってくる。

　霧が峰自然保護センターへ寄って目的を話すと、最近一部分野焼きした湿原がある、その周辺がいいのではという。静かで誰も居ないですから、誰も居ないと強調した。

　一周約一時間というその湿原へ行った。
　

ノビタキ ♂