入院しているとき、5人部屋でした。
私のベッドはドアの近くで、ベッドの前は壁にロッカーがある他は何もなく空いています。
ある日、同室のOさんが部屋から出て行くとき私の顔を見て 、
「いつも来て、来てと言うから旦那さんが毎日来るんだよ」
そう言って出て行こうとします。
「えっ! そんなこと言ったことない」
反射的に言った私でした。
「嘘!」
そう言ってOさんは部屋から出て行ってしまいました。
Oさんが部屋に戻ったとき、
「一度もそんなことを言ったことはないんですよ。
むしろ、『いつも来てくれるんだけれど、ちょっと煩わしいところがあるの』
と娘に言っていたんですよ」
私は説明しました。
「本当~?」と疑わしい目で私を見て、目をそらします。
同室の5人の中の3人が離婚している人でした。
Oさんは61歳で23歳の息子さんが一人います。
Aさんは50歳でお子さんがいません。
Yさんは57歳で24歳と27歳の息子さんと娘さんがいます。
お子さんのいる人はお子さんが自立していて、3人とも一人暮らしです。
3人はとても明るく、何をしてもきちんとしていて、とても素敵な人たちです。
3人はそれぞれのベッドに座ってお話をするため、大きな声で話していました。
不思議なことに、3人の育った境遇がちょっと似ています。
3人とも父母のどちらかが再婚で、どちらか親の違う兄弟姉妹がいるのです。
でも、全員その兄弟姉妹ととても仲良しでした。
お顔に苦渋のあとなど微塵もないのですが、
「心療内科に行っていたとき」
「心療内科では」
「あそこの心療内科はこうだった」
そんなことを大きな声で明るく話します。
でも、離婚のとき、
病院に通わなければならないほど辛い思いをした3人だったことが分かります。
お部屋で私と2人になったとき、それぞれの方が、ほんの少し自分の境遇を語るのでした。
3人が明るくテキパキと素敵に生きているのは、辛酸をなめつくした後で得た強さなのでしょう。
私の夫ですが、入院中毎日病院に来て、買ったお弁当を私と一緒に食べたりしていました。
入院するとき、まだ読んでいなかった『クサナギロン』を読もうと持っていきました。
ところが、手術三日前に入院したにもかかわらず、
三日間が検査でとても忙しく落ち着きません。
手術のあとは読む気力がない日が続きました。
同室の方でいつも本を読んでいるMさんがいました。
腕の病気で入院していたのですが、リハビリに行った後はいつも本を読んでいます。
お話をするときはとても感じがいいのですが、無駄話は一切しません。
無駄がなく、大変真面目で勤勉で、テレビは一切見ません。
自分と正反対のMさんを、私は尊敬の眼差しで見ていました。
「一日中本を読んでいるMさんはどんな作家が好きなのかしら」と興味が沸きました。
ある日、二人きりになったとき、本を読んでいるMさんに話しかけました。
「いつも本を読んでいらっしゃるけど、どんな作家が好きなんですか」
Mさんは私の二つ隣の窓側のベッドで、私に背を向けて本を読んでいたのですが、
振り向いてこんなことを言いました。
「私、本なんて読んだことないの」
呆気にとられます。
だって、いつも本を読んでいるMさんなのです。
不可解な私の顔を見て、Mさんが言いました。
「私、今まで本を読んだこと、一回もないの。ここに来て、病院に本があったから初めて読んだの」
驚く私に言います。
「私のこと、嫌いでしょう」
思いがけない言葉に私は慌て、
「とんでもない」とその言葉を打ち消します。
「私もこんな自分が、嫌いで嫌いでしょうがないの」と言います。
「でも、しょうがないの。これが私だから。あきらめてるの」
私はぐうたらな自分とは間逆で、「尊敬してMさんを見ていたんですよ」と言いました。
Mさんは忙しくて本を読む暇も、テレビを見る暇もなかったという。
だから、人の話にもまったく入っていかれなくて、ご近所のお付き合いもできないと話します。
お仕事を持っているのかしらと思って聞くと、そうではないと言います。
一人いる息子さんも成長して就職しているのですが、
Mさんは、やりだしたら際限のない家事を几帳面にこなしていて、時間がないようです。
ところで、入院するときに持っていった『クサナギロン』ですが、
同室にもう一人本を読む人がいて、いろいろな本を指し出し、貸してくれます。
結局、『クサナギロン』は読まないまま自宅に持ち帰ってきました。
剛君主演の映画、『BALLAD 名もなき恋のうた』の映画のチラシを入手したいと思っていましたが、
撤去されたと聞いて、ちょっと残念です。
映画公開日が近づいたら、また映画館に置かれるでしょうから、
そのときはなくならないうちに入手したいと思っています。
今回の剛君の不祥事を、映画の関係者がブログでお怒りだったと聞きました。
私はそれを見ていませんが、どんなことが書かれていたのでしょう。
ま、怒って当然でしょう。
大人と子どもの観客を同時に集客するために、
連休に向かって『クレヨンしんちゃん』の映画で前宣伝の予告編を流していました。
それが連休を前に、急遽取りやめにしなければならなかったのですから、
チャンスをみすみす逃してしまう事への苛立ちがあったのでしょう。
製作費20億円ともいわれています。
製作者サイドは原作アニメの評判からいっても、それ以上の興行収入、
観客動員数を期待していたのではないでしょうか。
映画がどのような作品になっているのか、私はとても楽しみにしているのです。
そして、剛君のために『BALLAD』が大ヒットになってほしいと願っています。
昨日娘が、母の日のプレゼントに洋服を買ってくれるというので、
デパートに一緒に行きました。
帰りに『花畑牧場』の直営店の前を通ると、
たくさんの人がお店の前でソフトクリームを食べています。
「食べようか」と言うと、娘が嬉しそうです。
いつもは入店に行列が出来ているのですが、
連休にもかかわらず従業員が「入れますよ~」と言っています。
夕方だったからでしょうか。
以前は花畑牧場の生キャラメルは、一店舗のデパートでしか販売していなくて、
一人4個だけの限定販売でした。
売り出す時間が確か、一日2回か3回だったような気がします。
そのとき店舗の生キャラメルの種類は2種類だけでした。
今年に入ってデパートから商品を引き上げ、
直営店が2店舗出来ましたが、行列は相変わらずでした。
お店の中に入ると混雑で人がごった返しています。
人気のチーズは2種類とも売り切れています。
メロン生キャラメルはありませんでしたが、大体の商品が揃っていました。
生キャラメルは6種類あり、お一人様限定15個です。
皆さん、買い物かごの中にたくさんの生キャラメルが入っています。
一通り見た後、生キャラメルソフトクリームを娘とお店の前で立って食べました。
とても美味しい。
傍に近づいてきた中年の女性が、「あぁ~美味しい」と言っています。
「あぁ~、幸せだ」と言っています。
その方は、ホット生キャラメルアイスクリームをスプーンで食べていて、
独り言のように言っているのですが私に話しかけているのです。
「美味しいですね~」と私が言うと、
「並ばないと食べられないのに、食べられて、あぁ~幸せだわ」と私を見て言いました。
生キャラメルは、いろいろな製菓会社が腕を競って出荷しています。
賞をとった生キャラメルなど、お好きな方は、いろいろ食べ比べてみるのもいいですね。
田原総一朗さんのラジオ番組の動画を、パソコンで見られると教えていただき、早速見ました。
今回の剛君の逮捕について、視聴者からの質問に答えています。
結論からいうと、あの逮捕はあり得ない事だと言っています。
また、芸能プロダクションとテレビ局の関係、
スポンサーとテレビ局の関係などにも話が及んでいました。
ラジオを聞いていらっしゃらない方で、お話の内容にご興味のある方は、
『田原総一朗のタブーに挑戦!』で検索すると動画で見られます。