一期一会日記~「今」の記録

多言語、ウサギ、本、お勉強、テレビなど私が今楽しんでいること、ものについてつづっていきます。

勝間和代さんの講演会

2010年09月12日 | 多言語
夏休み中に娘と精文館本店にいったときのこと。娘が「リトルチャロ」のテキストを買うためにレジに行くと、レジの前に、今勝間和代さんの「マナベル」を買うと講演会に行けます、みたいなことが書いてあって「学び」+「トラベル」=「マナベル」という文字が本の帯部分に見えたので、面白そう!と衝動買いしました。勝間さんの手帳は以前使ったことがあってよかったし、最近はテレビでも顔を見る人なので、勝間さんの実物を見てみたいという気持ちもありました。

昨日は昼間は子どもの体育祭で、朝お弁当を作り(毎朝作っている人は本当に偉い!)、子どもの活躍(?)を見に行くので疲れて夜の講演会に行けないかもしれないなあ・・・あまり気合は入っていませんでしたが、子どもの応援を短時間にして家で休養してたら元気になったので、行くことができました。

会場はカリオンビル。6階の多目的室がいっぱいになっていたので100人くらい入っていたと思います。もちろん大人だけ、年代の平均をとると30代か40代かな?勝間さんが部屋に入ってきたとき、テレビで見た雰囲気とそれほど違いは感じませんでした。炎の祭典を昨日はやっていて、そんな花火のお祭りのときに来てくださり、ありがとうございました、というようなことからスタートです。

勝間さんは普段は東京の港区で暮らし半径5キロ位のところで暮らしているので、そこがだけが日本と思ってしまいそうになると言っていました。東京の人でいますよね、東京以外の子とほとんど知らない人・・でも勝間さんは観察が好き、その違いをみつけると「そのこころは?」と考えることが好きだそうで、私と同じだ!と親近感を覚えました。ここ豊橋を「マナベル」出版記念講演会に選んだのも、都会ではない、地方に来てみたかったからだそうです。今日は米子だそうです。なるほど。

旅行に行った時、観光地ばかりでなく現地の人が行くところに行くとすごく面白いですよということを言っていましたが、いつもホームステイをやっているヒッポの人にはそうそうその通り、と思いッきりうなずけるところだと思います。人との出会いもその国をよく知るために欠かせないもの。りんごの外側から見ているのが観光だとすれば、皮をむいてなかを食べてしまうのがホームステイかな・・・・

早口で1時間弱の時間の中でいろいろ面白いことを話してくれましたが、その中で特に面白いと思ったこと。一つ目は日本はなぜここまで発展したか?という謎に対し、勝間さんは地理的な条件ですべてが説明できると話していました。これだけの面積を持つ温帯の島国であるということ。ニュージーランドもそうだけど、南半球にあるため、ほかの国と遠いために不利だからと話していました。確かに大陸で地続きだと、攻めたり攻められたりと戦争が絶えず、防衛費にお金を多く使うために産業の発展は遅れがちになる。その点日本はすごいですよね。幾度か危機はあったにしろ、外国の侵略はなかったんだから。「だから日本人優秀論は間違いです」と言い切っていました。私はほかにも、日本は島国で農耕民族であり、人々が協力する習慣があったということ、それから4代文明の一つ、中国が近くにあり、色々な文化が伝わってきたこともあると思いました。日本語の中にどれだけ中国語や韓国語が入り込んでいるかは多言語をやっているともう常識。言葉は人が伝えてくる。文化・文明も一緒に入ってくるはずです。

それからもう一つは日本の食べ物はとてもおいしいということ。日本にだけいると気がつきませんが、外国に行った時その味やら盛り付けにぎょっとすることはままあります。勝間さんはオーストラリアでやはりそれを感じ、原因を考えていました。人間にまず必要なもの衣食住のうちオーストラリアは住にお金とエネルギーをかけている。土地が安く、自然も豊か。広い家、広い庭があればおのずと手入れしたいと思うのは人情でしょう・・日本はと言えば、土地は高く、小さい家、お金とエネルギーをつぎ込むには十分ではない・・。日本にあるもの、豊富な海産物やら農産物。そして現代ということで考えるとたとえば500万の資金をもったやる気のある若者が新規参入しやすい産業といえば食べ物関係となるそうです。農業をやろうとしても組合があるため、容易には始められない。漁業をやろうと思い船を買おうとしても組合があるためにやはり容易ではない。今さら自動車産業にそんな小額で参入もできない。その点食べ物関係は規制が少なく、新規参入がしやすく頑張ったら頑張った分だけ儲かるという自由競争になっているから面白い。それで日本の食べ物はおいしいんです、という話でした。

そう、アメリカもオーストラリアと同じなんですよね。そりゃ同じような国のなりたちだから・・。息子がとってきたアメリカの食べ物の写真は、最低限とりあえず食べ物という感じで、見栄えもいまいち、味もいまいちだったそうです。その代わりアメリカの家はとても広く、子ども用のtoy room があったり、ビリヤード台があるうちがあったり、庭も広くてツリーハウスがあったりトランポリンがあったりプールがあったりなどなど日本からするととてもうらやましい限り。住にお金とエネルギーをかけているんですね。

でも大体アジアは食べ物がおいしいです、と勝間さんは言っていましたね。血縁を大事にする地域。要は食べながらのコミュニケーション。マレーシアもおいしかったし、韓国もおいしかった・・・

昨日は話を聞きながらいろんなことを考えるきっかけにすごく面白かったです!






コメント (2)
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