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農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

 収穫を 急ぐ訳なる 裏の猪

2018-11-05 14:31:59 | 日記
私たちの野菜作りのベースとなる農園には、木々の緑豊かな里山が連なり、野生の小動物や昆虫類が生息する自然環境の中にあります。ただ毎年秋になると、ちょっとした事件が起きます。飢えを覚えた猪が棲家の山から下りてきて、畑を荒らす狼藉に及ぶのです。一般的に猪は雑食ですが、古老の話では、芋類が大好物の様です。とくに、薩摩芋の蔓を求めて長い鼻先で畑の土を掘り進むとも言われるようです。私たちも数年前、収穫直前の薩摩芋をごっそり掘り起こされてしまい、それ以来、早めの収穫を心掛けていますが、今年は少し要注意のようです。農園のある御前山の裏側や、桂川を挟んだ栃穴集落あたり、それと松留地区の山あたりでの出没情報が寄せられています。猪突猛進とはよく言ったもので、一般道路まで駆けまわる猪が走る速度は時速50㎞前後といわれ、70~80㎏はゆうにあるあの体重と速度で体当たりされては、たまったのものではないですね。先日も、九州地方のある都市でのことですが猪とバイクの衝突事故により重傷を負った話や、脛を噛みつかれた話と、猪には、油断大敵ということになります。一週間前の、西側の畑の御主人のアドバイスで、猪が行動を起こす前を見計らって、里芋の収穫にとりかかった次第です。当初の収穫予定は今月末の予定ですので、3週間ほどの前倒しになります。その後は、毎年栽培しているニンニクの植付け。あの色白の青森産のホワイト6片で、真っ白でツヤツヤと光輝いて見えます。あとは、小カブと法蓮草の間引き、次回予定の玉ネギの植付け用の畝作り。結構働きました。それにしても、醤油をつけて、衣かつぎで食べる里芋の白さが、ずっと目に焼き付いています。ご免なさいね、猪さん(ストロー・ハット)。










 満月や 畝の眺めに 寒さ飛ぶ

2018-10-29 09:22:42 | 日記
農園の秋は、思いのほか多忙です。秋の収穫、畝作り、冬野菜の種蒔きと、週イチの野菜作りに、余裕がないのが実情です。それにもかかわらず、農園ライフを愉しみたい私たち。ちょっと、変わった4人組かも知れませんね。この秋のテーマは、お月見。耕うん機のピアンタと、鍬、鋤を使って畝作り中の畑で気が付いたことが、お月見。御前山の緩やかな斜面に面し東方から南方が開けた、絶好のロケーション。畝から仰ぐ月は最高の眺めということになります。今年の場合、一年で一番美しい月が見られる、いわゆる中秋の名月、十五夜の月は9月24日、その前日が十六夜の満月。その次の満月は10月25日、午前1時45分。この日に、上野原の上空に輝く満月を眺めようと、昭和の時代に盛んに行なわれていた、お月見を計画した次第。諸般の事情で一日ズレてしまい、26日の金曜日に月見のお供えを畝に供え、うきうき、わくわく、満月を迎える準備にかかりました。幸いなことに、物置の奥に、丸テーブルを発見、昔の言い方をすると、懐かしの「ちゃぶ台」。畝に置いた「ちゃぶ台」には、ススキを飾り、梅酒を頂き、「ピアンタ」さん、「レデイバード」さん、「レッドブーツ女史」、それぞれの手作り、手持ちの里芋の煮つけや蒟蒻、人参、おダンゴ、シメに平安貴族が愉しんだ月見酒ではなく、半熟卵の月見うどん。畝という自然空間、澄み渡る空気、土の匂い、夜空のもとでの手作りの月見が、こんなにも充実した時間をもたらせてくれるとは。ノスタルジックな、単なる子供の遊びに見えますが、純粋な子供に帰った、2時間でした。ただ、ひとつだけ計算ちがい。前日クッキリ見えていた月をほとんど眺められなかったのは心残りですが、この「畝見月」、来年の愉しみです(ストロー・ハット)。













里山よ 蝶よ 花よ 里芋よ

2018-10-09 08:46:27 | 日記
私たちが野菜作りをしている、上野原の里山の農園に秋の風情を感じる季節となりました。ほんの数か月前、鮮やかな紅色の佇まいで見る目を楽しませてくれた百日紅は、いつの間にか、紅葉を始めています。こういった環境の中、ここでは、色々な命のドラマが繰り広げられていますが、ファーブル先生や、熊谷守一画伯のように、生き物や、昆虫、作物、あらゆる樹々をしっかりと見つめないと、小さなドラマを見逃してしまうことになります。たとえば毎年、この時期になると、色鮮やかな暖色系のコスモスが、収穫を終えた畑や農道を彩ります。その蜜を求めてやって来るのが、蝶々類です。この頃に姿を現す紋白蝶、モンキ蝶、揚羽蝶などは、秋の蝶、つまり秋蝶と呼ばれ束の間の命を燃焼させて舞い続けているわけです。ただ、揚羽蝶は春から夏にかけて年に6回ほど繁殖するのが一般的で、蛹になるのは別として、成虫では冬を越せない宿命があります(冬の寒さの厳しさと、栄養源の蜂蜜が収集できないことが要因と、言われるようです)。その上に成虫になってから2週間くらいで寿命が尽きてしまうという、自然界の厳しい現実が待っているワケです。つまり先程見かけた揚羽蝶と、その2週間後に見る揚羽蝶は、もう違う揚羽蝶ということですね。
ですから、これをきっかけとして、農園にやって来る小生物や花や木を、見つめていこうと思うのです。ところで、この命のドラマの舞台では、いつもと同じように、里芋の葉が黄色に色付いて、収穫のシグナルを送り始めています。週末は、天気も上々、まず試し掘り。先日見かけた揚羽蝶が、週末も、元気で飛んでいますよう!(ストロー・ハット)。







絵となった 種まく人と なって蒔く

2018-10-03 12:27:03 | 日記
種蒔きの畑に立ったとき、大地と共に力強く生きる農民の生活を描いた、ルネッサンスや印象派の農民絵画を思い浮かべることがあります。とくに、「種まく人」という同じモチーフで描かれたゴッホとミレーの作品には、脳裡を離れ難い魅力を感じます。種を蒔くという行為が描かれた絵画には、宗教的な意味合いも背景にあるといわれますが、蒔いた種が発芽し、豊かに実り、収穫の時を迎えるプロセスには、生命のドラマが秘められているからでもありますね。大股で大地に歩を進め、力いっぱい種を蒔いている農夫のダイナミックな姿。種を蒔く農業と生命の原点を、構図が物語っているとも、考えられます。この構図と、とくにゴッホの色彩に共感を覚えて以来、小麦の種ではなく、たい肥や石灰を左わきに抱え、「種蒔く人」のように精を出しているのです。この秋は、台風の間隙をぬって、食いしん坊四人組は、まず小かぶと、ほうれん草の種まきを行いました。気温も、地温も、予想通りの高さのお陰で、一週後には3割方の発芽が実現。振り返ってみると、この秋は、土サラサラで肥沃な畝が出来上がっているように、自我自尊ですが思われます。ピアンタも、怪我が癒え快調そのもの。「ピアンタ」さんも、操縦快調。「レッドブーツ女史」と、「レデイバード」さんの畝作りも、ナカナカ。自分の農園が、一番の出来と思いたい(ストロー・ハット)。









里芋や 芋名月の 月見かな

2018-09-28 09:56:24 | 日記
唐突ですが、時として人々を虜にしてしまう満月と、キヌカツギや煮っ転がしでよく知られる里芋は、切っても切れない関係にあります。里芋は、お供えとして、中秋の名月といわれる十五夜のお月見に、必ず登場していますね。それぞれに意味合いはありますが、里芋を中心とした芋類や野菜、団子、そしてススキをお供えとして、平安貴族の時代から一年で最も美しい月の観賞は行われてきたのです。では、なぜ里芋か? この時期は、里芋などの芋類の収穫期にあたり、月の神様をお招きし、お供えを用意し収穫のお礼をしているわけです。このような理由から十五夜の月は、中秋の名月と呼ばれるとともに、収穫を祝う主役として芋名月という別名でも呼ばれるようになってきたのです。見た目は地味な存在の里芋が、お月見のお供えに、どのお宅でも並べられてきたのは、偶然の出来事ではないわけです。ところで、先日の3連休の最終日にあたる、24日の月曜日、私たち農園メンバーは朝から農園で汗を流し、夜はそれぞれ自宅で中秋の名月を愉しむ充実の時間を過ごすことができました。例年栽培をしている里芋の収穫には少し早いので、試し掘りも、じっと我慢の連休でした。ただ嬉しいことに、23日の秋分の日(小望月)から翌日の十五夜、十六夜、立待月、居待月と、満月及び、ほぼ満月の夜が5日ほど連続。すべて快晴ではなかったものの、まん丸の月を堪能した人も多いと思われます。夜空に浮かぶ上野原の月も、思いがけない都内の月も、なかなか良いものですね(ストロー・ハット)。