gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

京都亀岡市の穴太寺

2012-08-04 05:44:20 | 古寺(古事)探訪記
京都府亀岡市にある「穴太寺(あなおじ)」は、天台宗に属し古くは「穴穂寺」「穴生寺」「菩提寺」などと
も呼ばれていた、西国33札所の21番霊場だが多くの伝説に満ちた古刹である。
穴太寺の創建は705年のこと。文武天皇の勅願によって、大伴旅人の甥・大伴古麿が
薬師如来を本尊として開いたとされ、丹波地域一番の古刹といえる。


  

この穴太寺は、古くから身代わり観音として、近在の人々から広く信仰されてきた。
それは「穴太寺観音縁起」の以下の霊験譚(抜粋)に依っている。

     
     平安時代になると丹波曽我部郷の郡司、貪欲であった宇治宮成が、
     信心の篤い妻の勧めで、京より仏師を招き、金色の観世音菩薩を造立させます。
     そのお礼に「愛馬」を差し出すのですが、貪欲な宮成は馬が惜しくなり、
     都へ帰る途中の仏師を待ち伏せして、弓矢で射殺して愛馬を取り返します。
     ところが家に帰った宮成を迎えたのは、先ほど自分が放った矢が刺さり、
     胸から血を流している観世音菩薩像でした。


  

  

 
しかし、なんと言ってもこの寺の一番の「珍しさ」は、布団を被った「寝仏」が、本堂の脇に寝ていらっしゃる
事だろう。寺の受付の方に、「布団をめくって、体の悪いところを撫でて下さい」と案内され、恐る恐る布団を
めくって肩を撫でてみた。多くの方が撫でているので、あちこちに黒光りした貫禄がにじみ出ていて、
いかにも霊験があるようで、有り難味を感じた。
何でも、この「寝仏」(涅槃仏)は、鎌倉時代の作らしく明治29年になって当時の住職が、本堂の天井裏で
この像を見つけたと言われている。

 穴太寺の案内板(抜粋)には

    この涅槃像は全国にも六例しかない貴重な仏像で、市の文化財に指定されています。
    檜材を用いた寄木造りで鎌倉時代の作です。この像は撫で仏として自分の体の悪い
    ところと同じ場所を撫でてお願いすると、霊験があるといわれています。


  

  

  お断り:「涅槃仏」の写真はJR西日本「駅から始まる西国33札所めぐり」より

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あゆみ)
2012-08-05 04:51:56
 おはようございます。

 穴太寺・古い伝説のあるお寺なのですね。
 ひっそりと立っているお寺に静かに横になって
 悪いところを直してくれる仏像様

 静かな空間が流れているようです。

 屋根裏で見つけた住職さんは
 さぞかしびっくりされたでしょうね~・
返信する

コメントを投稿