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ピザ石窯の薪作り

2012-12-23 21:52:37 | ピザ窯奮闘記
我が家の「ピザ石窯」でのピザ焼きも人気が出てきたのか、焼く頻度が多くなってきた。
一年分の薪を用意していたのが、あっと言う間に底をついてしまった。
これから来春に掛け、大急ぎで薪作りをする必要がある。

  

ピザ窯にしろ暖炉にしろ、薪の木の種類は、ズバリ広葉樹が最適である。
平たく言えば「ナラ」、「くぬぎ」、「樫」なんだけど、中々手に入らない。
購入するのなら簡単だが、無趣味オヤジは、無類の貧乏オヤジでもあるので簡単に購入は出来ない。
一番最適な木種は、ナナカマドと言われている。
【ナナカマド】と言う木は、七回かまどで燃やせるくらい火持ちがいいと言われている。
本当かどうか分からないが、古人からの言い伝えだから・・・・・。
もっともこの木は、紅葉の季節に真っ赤な実で彩りを添えるので、
おいそれと薪などには出来ない・・・と思われる。

  

そんな折、職場の同僚のMさんが、自宅裏に大きく育ったクヌギの木を伐採し、
その木の処置に困っていると聞き、貰い受ける事になった。
伐ったばかりの生木なので大変重い、乗用車のトランクに積み込むのも重労働だった。
そんな苦労で手に入れたクヌギを今度は、自宅庭で「ヨキ」(斧)を使って、割り木にしなければならない。
これが、また大変だった。節のある生木だから、硬いこと半端でない。
柄の長さ95cmのヨキも、木に打ち込めずに跳ね返されてしまう。

  

こうして散々苦労して揃えた【薪割り木】も、半年ほど乾燥させておく必要がある。
この「苦労の薪」で美味しいピザが焼けるのは、来年の夏休みの頃かも知れない・・・・・。


滋賀県 教林坊 探訪記

2012-12-13 23:01:52 | 古寺(古事)探訪記
滋賀県安土町の教林坊を訪ねた。正確には、繖山(きぬがさやま)正覚院教林坊と呼ばれ、
天台宗の寺である。
残念ながら少し時期が早く燃えるような紅葉の景色はまだなく、まだらな紅葉であった。
しかも、激しい雨に見舞われカメラのレンズにも雨粒が・・・。



山裾に佇む小さいお寺だが、大小の岩を巧みに取り入れた「小堀遠州の作庭」と言われる庭園は、
見応えがあった。
もともと西国三十二番札所の観音正寺の宿坊として、推古13(605)年に聖徳太子によって
創建されたと伝えられている。
観音正寺の多くの宿坊の中で、現存する唯一の寺だそうだ。



小生が訪ねた日は、「鬼の角」と伝わる寺宝を公開していたので、恐る恐る覗いて見た。
「むーん、これは確かに角だ・・・」先が尖って30センチほどの白く骨質ものが、2本真綿に
包まれるように置かれていた。
何でも、教林坊創建の頃、この付近を鬼たちが暴れまわっていたのを、聖徳太子が説法で
改心させたとの伝説が残っている。
その伝説を裏付ける「鬼の角」なのだが、後付けの話として割り引いても、外見は立派な角だった(?)。
教林坊の寺名は、聖徳太子が観音様のお告げにより、林の中で説法されたことから、
名付けられたと言われる。




ご詠歌に
【九十九折れ(つづらおれ)たずねいるらん 
石の寺 ふたたび詣らな 法の仏に】


とあるように、どのような願い事も二度参れば叶うと言う「二度参りの観音様」として有り難く信仰されている。
毎年紅葉の時期は、多くの観光客で賑わうが、特に今年は11月30日にNHKで紹介された事もあって、
一度に知名度がアップし、多数の観光客が押し寄せたと言う。



この教林坊は、観音正寺と石馬寺の3つの寺で「繖三観音」と呼称され、「湖東三山」
「湖南三山」と張り合う形で、新たな観光名所として、売り出し中である。
かつて、白洲正子さんがその著「かくれ里石の寺」で紹介されたように、
山裾に隠れるように佇む教林坊の風情は、日本人の人情に深く溶け込んでいるようだ。