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姫路市の書写山圓教寺

2011-08-21 05:57:34 | 古寺(古事)探訪記
    
兵庫県姫路市の書写山圓教寺を訪ねた。
開基は、京都の貴族の出身の性空上人と言われている.
書写山は、比叡山、大山とともに天台宗の三大道場といわれ、
山上の寺は、花山法皇によって「圓教寺」の寺号を受け、勅願寺の待遇を受けたと伝わる。
平安時代後期の今様(庶民の歌)を集めた「梁塵秘抄」という本の中に、
【聖の住所は何処何処ぞ、箕面よ勝尾よ、播磨なる、書写の山、出雲の鰐渕や日の御崎、
 南は熊野の那智とかや】

と、書写山が当時から修験道の聖たちが活躍した寺であった事が書かれている。
平安時代の多くの人々の心の拠り所であった、こうした聖(僧)たちの修行に励む寺を訪ね歩く中で、
後の西国観音巡礼が広まったと思われる。
このような歴史ある書写山圓教寺も、度重なる災害や人災に多大な被害を受けてきた。
特に天正6年(1578)秀吉による横暴は、当時の寺領の大半を没収しただけでなく、
多くの貴重な仏像などを持ち去ってしまったと伝わる。


  


本堂である磨尼殿で、ご朱印を受けた後、もう少し奥に行くと
大講堂、食堂、常行堂の三つの建物が在り、
これらの建物とそれを囲むように聳え立つ木々が、壮大にして静寂の別世界を醸し出している。
この三つの建物群を舞台に、映画「ザ・ラストサムライ」が撮影された事は、広く知られている。

山から下りるロープウェイに同乗した地元の女の方が、「ザ・ラストサムライ」撮影時に
多くの若い女性が、主演のトム・クルーズを追いかけて山に
押し掛けたと、興奮気味に話してくれた。
9年も前の事なのに。

    書写山圓教寺のご詠歌

        【はるばると のぼれば書写の 山おろし 松の響きも 御法(みのり)なるらん】