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兵庫県加西市の一乗寺探訪記

2013-07-15 15:15:31 | 古寺(古事)探訪記
兵庫県加西市の一乗寺を訪ねた。
西国33観音霊場第26番札所の一乗寺の開基とされる法道仙人は、
インドから紫の雲に乗って飛来したとされる伝説的人物である。
第25番の播州清水寺も法道仙人の開基とされている。




創建は何と、白雉元年(650年)と伝えられている。
あの有名な「大化の改新」の直後の時代で、実に1360余年も前。
この寺で有名なのは、何と言っても国宝の三重塔であろう。
日本全国で国宝に指定されている三重塔は僅か13基、その中の一基が
、この一乗寺のものだ。



特に、この寺の三重塔は、塔の屋根裏の銘から承安元年(1171年)の
建立と判明していて、建立年代の明らかな塔として日本でも珍しいとされている。




訪ねてみてもう一つの疑問が、寺の山門が見当たらない。
確か宗派は「天台宗」の筈なのだが・・?
拝観受け付けの婦人の方に、その疑問を聞いてみると、
「これより東と西にそれぞれ500m程の所に、小さいが寺の山門が東門・西門として
2つ在ります」との回答だった。早速、車で2つの山門を探しに行った、
幾ら小さい山門とは言え、これほど小さいとは驚いた。
これでは、車で走りながら探していては、見逃すのも無理はない。
ただ、かつては、東西両門に挟まれて1Km以上の地域が
境内であったと考えられるので、相当に広大な寺域を有する大寺であった事が偲ばれる。




小生が訪ねた初夏の頃、多くの西国札所巡礼の方たちが、白衣に菅笠、金剛杖の
いでたちで「ご朱印所」前で長蛇の列をつくっておられた。