~Parko Cafe~

3きょうだいの母 アラフィフ主婦の 日々の綴り。

15年モノ

2007-10-30 | さもない日記

このバレッタは 私が大学時代 卒論を書くために 

泊まりこみで2週間実習させていただいた 都内の社会福祉施設でいただきました

15年モノ(正確には+α年)です

留め金には少々錆もありますが これがちっとも壊れない

髪もかっちり留まるし そしてこのデザイン 今でも十分イケテルでしょ~

 

実習させていただいたのは 病気や障がい そのほか様々な家庭の事情などを抱えて

自分で暮らしていくことの困難な人々のため

日本国憲法25条にある

生存権健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)」を守る 最後の砦です 

施設で生活をしながら 各々できる範囲で作業をし わずかですが収入を得ます

このバレッタは その作業で作られていたものです

当時はバブル景気最後の頃 まだまだ社会はゴキゲンでした

そんな時代にもかかわらず お世話になったこの施設では

ひとり3畳のスペースに ベッドと最低限度の身の回りの品を置くのがやっとでした

バレッタ製作のほかにも 紙袋の持ち手をつけたり 

洗濯バサミを袋詰めしたり いくつかの作業がありましたが

それによって得られる収入は 人によりますが 多くても月1万円弱でした

健康で文化的な最低限度の生活って いったいなんだろう・・・・・

施設のスタッフ 長くそこに暮らしている方 大学の教授 ゼミの仲間

沢山のヒトと何度も何度も意見をかわしたけど 

結局 納得のいく答えは出なかったなあ・・・・・

 

当時のゼミの教授が退官されて 

研究室に保管されていた卒業論文が郵送されてきました

読み返すのも恥ずかしいくらい 荒削りで叙情的な内容でしたが

このバレッタをもらったときのことを 久しぶりに思い出しました

当時すでに 施設に暮らす方の平均年齢は50歳代でしたから

今はずいぶん様変わりされたことだと思います

私も この施設に暮らす方々も そして全ての人々が

生まれてきたからには 思う存分に生きていく権利がある

思う存分に生きるって 難しいなあ~

・・・・・とっても尻切れとんぼだけど 今日はこれにて失礼します


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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見覚えが (kiki)
2007-10-30 21:06:45
これって、就職してからも使ってた?
テグスが大外(=おおそと)からかかっているのが
珍しいデザインだな、と思って見た覚えがあるよ。
そんないわれのあるシロモノだったのね。
大切にしたいね。
バレッタも、歩んできた道も。
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Unknown (なすみみ)
2007-10-30 22:11:30
なすみみもこの日記みて思い出した。精神科の実習に行ったとき、作業療法件、少ない収入目的でデパートのトッテ部分を作る患者さんたち。
一生懸命、沢山つくってリハビリ治療。それこそ1円単位の世界。でもみんな頑張ってた。

あなたのデパートのトッテも、
機会でなく、患者さんたちが作ったものかもしれません。

ちょっと話ずれた?

これで失礼・・。
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私もいっぱい持っていました (kana2)
2007-10-30 22:50:02
軽くソバージュをかけていた若き日々
両耳の横からかき上げた部分の髪の毛をゴムでくくり、その上からバレッタでバッチンととめていました
15年物どころではないよ~25年ものだわ!
今もいくつかあります
娘が使っていたこともあります
普通に買ったバレッタだけど大事にしています
parkoさんのは想い出たっぷりのバレッタ
娘から孫へ…受け継いでいくことでしょう!
ガンバレッタ!
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Unknown (君平)
2007-10-30 23:05:05
こんにちは。
とっても素敵なバレッタですね。これをつけていたParkoさんはさぞモテていた事でしょう♪
200回も接待とか、年金を使い込んで贅沢な生活というような公務員の実態を知っていしまうと、普通のサラリーマンである私たちの生活が文化的な最低限度と思ってしまいますね。
皆さんで立ち上がって、政府を憲法違反として訴えたりしないと世の中が変わらないかもしれませんよね。
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parkoちゃん、語ったね (hiromi)
2007-10-30 23:08:34
自分の歩いて来た道をヒトに話すのは控えめでも恥ずかしい。。
でも、やはりそんな話を聞くのは好きです。
いろんな人生がある。。語られることのない悲しみやずっと胸にしまっておきたいような割り切れない思い。

饒舌な言葉はいらない。。淡々としたはかない尻切れとんぼの話がparkoちゃんらしいね。
バレッタ、きれい!がんバレッタ(笑
返信する
生存権と自立と経済性 (kiki)
2007-10-30 23:27:11
障害を持つ方とそのご家族にとって、作業所は様々な意味での支えになっていると聞きます。
作業所の中には、世間でも十分に認められる製品を作って、きちんと利益を出しているところもあるようですが、それはごく一部の話。
一般の市場に出ていくには、どうしても経済性の面でのっていけなければ採算は取れない。製品のクオリティで消費者から厳しいチェックを受けなければならないし、価格競争もある、毎日一定量の生産量をキープしなければ取引もしてもらえない。

障害者を取り巻く環境は今、法律をはじめとして「自立」がキーワードとなっています。が、「自立」することは生存権を守ることになるのでしょうか。
今の、すべてにおいて厳しい日本で、すべての障害者が自立していけるのか?

あ、現在、健常者も「健康で文化的な最低限度の生活」が守られているといえるのか?
今の生活は、「健康」で「文化的」といえるのか・・・?

みんな一人ひとりが持つ生存権、大切にしたいなぁ。
(私も尻切れとんぼ・・・長文で失礼!)

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バケラッタ? (やちまる)
2007-10-30 23:28:49
施設で働く人たちの作品って結構出来のいいものがあるんですよね!
私の近所にも、そのような施設で働いている人たちの作ったものや農産物を販売する直売所があります。
一度のぞいて見ようと思いながら2年近くたってしまいました
今度行ってきます
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覚えていたのね! (kikiちゃんへ(parko))
2007-10-30 23:49:18
さすが~!
就職して最初の研修のときにも使ってました。
そのあとも、ちょくちょくね。だって、ほんとによく留まるんだもん。

自立支援法の施行によって、まさに「自立」のコトバが一人歩きしたと思います。
自立とは、自分の力で自分の思うとおりの暮らしを実現する機会を得るということだとおもいますが、
現実とはかけ離れていますね。

障がいのあるなしにかかわらず「ワーキングプア」など
働いても安定した暮らしが得られない
働く機会もない
逆に、働き尽くめで休むことも許されない
などなど
「健康で文化的な」生活って、どこにあるんだろうと思うこともありますね。

今日は、この頃使わない頭を久しぶりに使いました。
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そうそう!こつこつだよね (なすみみちゃんへ(parko))
2007-10-30 23:54:02
そうそう!
袋に入った割り箸とか、目玉クリップとか。
ほんとにコツコツ、コツコツだよね。
それでも納期に間に合わない分はスタッフがお手伝いしたりしてね。

最近お世話になる100均の品なんて、まさにそうかなあと思うよ。

ずれてもオッケー、こんな話にコメくれてありがとね。
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ゴムの上からバレッタ (kana2さんへ(parko))
2007-10-30 23:57:40
そうだったわ~
耳の横のラインよね。みんなそうだったよね。
いまでもR35には耳横バレッタが多いわよ~

不思議なもので
値段の如何じゃないんだよね、ダメなのはすぐ壊れちゃう。
25年物といえばワインならプレミアムだわね。
さすがに孫までは無理だわ~
でもガンバルッタ!(何をがんばる?
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