ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

ちょっと、似ている。

2010-05-02 19:05:53 | 日記
 先日行きかう車の間で、いつも見ているものが、目を引いてくれました。



 場所は赤岡の川。随分と前からあることは知っていました。急に何かに似ていることに気がついて写真を撮って来ました。



 モネの絵画で「アトリエ舟」と題された作品です。

 フィラデルフィアのバーンズコレクションの中の一枚です。

 モネは絵画を書くために、こんな舟を準備をしていたようで、なかなか珍しい形をした舟です。

 どこかで見たことがあるなあと、あの舟を見るたびに考えていたのです。

 高知県の東のほうに、フランスの画家と同じような船を造る人がいたのですから、面白いことです。

ちょっといい話。2

2010-05-02 10:03:01 | ちょっといい話。
 もう10年ほど前から私の本棚にある本。「職人」という題です。永六輔さんの本です。

 ちょっといい話だと思います。

 「若い作家を育てようと思ったら、その作品を高く買うことです。茶碗一個百万円でも買うんです。その値段にめげるようじゃあ職人です。作家としては伸びません。それでも、つくれば一千万円にでもなるんです。あとは名声と評判だけで動きます。一個百万円の無名で若手の茶碗なんてあるわけないんですから、商売です、商売」

 「若い仕事は若いだけじゃあダメなんだ。若いのに老巧でなければ、若いことの意味がないんだよ。」

 「自分の作品を自分で売るようになると、品がなくなります。自分の子供を自分では売らないでしょう。」

 「名声とか金は、歩いたあとからついてくるものだった。名声と金が欲しくて歩いている奴が増えてマスねえ。」

 懐かしく改めて読んだ、いい時間でした。

 最近町中に職人さんがいなくなりました。
 鍛冶屋さんや、時計屋さん、自転車屋さんもいなくなりましたね。写真屋さんもいない。

 最近調べていた商店街の中に棺桶屋さんがあったそうですが、定かではありません。

 「職人気質という言葉はありますが、芸術家気質というのはありません。あるとすれば芸術家気取りです。」

 「批評家が偉そうに良し悪しを言いますけど、あれは良し悪しじゃあなくて、単なる好き嫌いを言っているだけです。」

 なるほどなるほど、納得のいい話です。
 「  」の中の意見はホンの中の言葉です。
 田舎の理屈も通せるものなら通してみたいものです。

作曲家です。

2010-05-02 09:20:12 | 高知県東部人物列伝
 よき時代の作曲家です。そして高知県が世界に誇る人材の一人かと思います。



 弘田龍太郎です。
 安芸市土居で生まれるのですが、父親の仕事の関係で3歳で高知を離れるのです。東京音楽学校(現東京芸術大学)をへて作曲家になります。
 
 作曲家弘田龍太郎は、多くの作品をのこしているのは、皆さんご存知の通りです。

 ただ先日、彼の作品一覧を眺めておりますと、作詞家に有名な方々が多数います。
 野口雨情や北原白秋はもとより、島崎藤村、与謝野晶子、室生犀星、等々並んでいるのです。彼らを魅了した弘田龍太郎の名は21世紀の今でも、今後も残っていくでしょう。

 春よ来い。雀の学校、浜千鳥、叱られて、小諸なる古城のほとり・・・題名を聞くだけで口ずさめるんですから、偉い方です。