うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

モルガン

2005年12月14日 17時07分08秒 | 政経、歴史、スポーツなど
アメリカの歴史で一番面白いのは、産業史でしょうね。この点アメリカ国民はどのような教育を受けているのかわかりませんが、間接的にアメリカって証券教育は進んでいるなぁと思い知ったことがあります。
子供の頃は歴史好きということもあってアメリカは余り好きな国ではありませんでしたが、大人になって社会のことがわかるようになるとアメリカ的なものに尊敬も覚えますし、戦争のこともまあアメリカに言われたくないっていうのはありますが、何事も合理性を重んじる国民性も、国内的な公正さもワリと好きです。
欧州人と比較して同じ白人でもアメリカ、カナダ、オ-ストラリアの辺り出身者は、少し会話をしてみれば大体見当がつきます。
なまりもさることながら、その率直な言動になんとなく大陸から来たなと思わせるものがあるからです。
そんな、アメリカの若き日の産業社会の歴史は、まあ日本人的な感覚では余り好まれない歴史かもしれませんが、非常にアグレッシブで、黎明期にありがちな暗黒面もあり、面白い時代です。
具体的に言えばモルガン、カーネギー、ロックフェラー、フォード、ハリマンなどが日本人にも有名ですが他にもリーランドスタンフォード、コーネリアスバンダービルト、ジェイグールド、ジェームズフィスクなどなど。
今の日本の政治家真っ青の極悪非道な買収工作、偽装倒産ありの鬼のような資本主義者ですがそれだけに個人の立志伝として読むと面白いですよねこれが。
みんな歴史に名を残していますが、ちょうどアメリカ史上最大の犠牲者を出した南北戦争の時期の人が多く、モルガンさんなんか24歳だからもろ兵役なのですが、昔から金持ちは優遇されていて南も北も、金持に対しては徴兵延期がありました。
南は奴隷を50人以上抱えている人を兵役の義務からはずしたし、北は300ドルで、兵役義務を逃がれることが出来るようにしています。この意味でも露骨に奴隷制度と資本主義の戦いで面白いです。
若きモルガンさんはもちろん300ドルを支払って逃げた人です(笑)。
ちなみにこのモルガンさん、一個3.5$で買った鉄砲を20$で軍隊に売りつけて見事に300$分以上に回収しています。
ブッシュやクリントンもそこまではしなかったということですね。まあモルガンだけを責めてはいけませんなぜならメロン、カーネギー、ロックフェラーなどなどみんな逃げてます(笑)。戦争というのはそういうものです。
ただ、この全員に共通していえることが鉄道に関わったと言うことです。
アメリカの産業は鉄道を中心としてひろがったといえます。
石油王ロックフェラーも石油の製油所のみならずその石油の輸送する鉄道を押さえることで今日に名を残しました。
モルガンもこれまたジェイグルードというやり手の鉄道王の一人と対立しながら鉄道会社に食い込み、鉄道支配を通じて金融も手を出し、この両輪で産業を支配するという路線をとっています(アメリカンジョーク、ちなみにジェイグールドは別人の有名な生物学者)
さて、そんなわけでこの辺の歴史は個人の伝記で読んでもらうと株式投資をなさる皆さんは大変面白いと思います。
一方アメリカのもうひとつ特筆すべき投資家たちとして、シリコンバレーの投資家たちが挙げられます。ビルゲイツはともかく、大戦中日本軍との攻防で国家プロジェクト研究をしていたベル研究所を辞めたショックレー博士、そのショックレー博士の研究者としての能力に尊敬を抱きながらも経営者としての才能に絶望した若者達の反乱。
その若き反乱者の中心人物にロバートノイス、ゴードンムーア(ムーアの法則で有名)などの博士達がフェアチャイルドを設立し、大成功を収めながら大企業病に冒された会社に愛想をつかし、自分達が飛び出ることでインテルを設立し、自分達の体験からいわゆるエンジェル投資家として若い人や夢のある人を応援します。もちろんアメリカですからビジネスとして。
そのインテル黎明期時代にインテルに依頼し集積回路の基本特許を保有したのが日本企業だということはあまり知られていません。今のインテルの殿様商売が可能なのもこの基本特許の重要性に気づいたインテル側が時間をかけて、日本企業からこの特許を買い戻したことに始まります。
なぜそんなことになったかというとこの日本企業は日本での企業競争に負けて、整理に追い込まれそうだったからです。まあ、今日ではその特許の価値ひとつでも投資の価値があるのは明白ですが、ご存知のように日本は土地に融資してくれる銀行はあっても、アメリカのようなリスクテイクできる産業投資家層がほとんどいないので国家の制度で負けたともいえるでしょう。
80年代半導体立国として世界を文字どうり席巻した日本企業へのまきかえしのアメリカの国家プロジェクトの総参謀こそロバートノイス博士ですが、アメリカハイテク産業の一番苦しい時期にその巻き返し作戦のさなかに亡くなります。彼の作戦とはまさに知的財産権重視によるウィンテル連合であり、シリコンバレーの企業風土、アメリカの黎明期の産業資本家以上に質の高いハイテク投資家の存在です。
彼は90年に亡くなっていますが、結果90年代通して日本は完敗しました。
先日、ガイアの夜明けという番組で宇宙旅行ビジネスへの投資をする投資家が出てきましたが、不覚にもどうも産業の成熟段階に対する日本での認識とアメリカでの認識に差があるように感じました。
もちろんリスクテイクできるアメリカの投資家との落差もありましょうが、アメリカぐらい二極化した社会では確かに宇宙旅行の購入者も日本人以上に多いかもしれないと考えました。まあ、これの是非はわかりませんけどね。
でも、私個人としてはブランソン会長のヴァージングループが動くのがひとつの目安になっていましたから気になっています。
このように日本の歴史もいいですが世界には魅力的な人間の人生や歴史があり、その意味で日本はやや他人を知らなさ過ぎると思いました。無論、韓国ほどではないと思いますが(笑)。

さて、なんでこんなことを思ったかというと今日はモルガンにコテンパンにやられたからです。当ったり前ですがこういうときは静観が賢いですね。
どうも目先にとらわれて戦略眼が落ちていましたね。
もっともモルガンに就職したいぐらいで、逆らおうという気はサッパリありません。身の程は知っています(笑)。
ひょっとして、どこぞの機関投資家の担当者さんが見ているといけませんので、ハッキリ宣言しておきますが、逆らいませんのでこれからもどうぞよろしく(笑)
ああ、僕外人娘ぜんぜん平気なんでモルガン一族の娘さんなら喜んでもらいます(爆


上の写真は、カゴメからの貢物です。

シルクロード

2005年11月29日 20時43分29秒 | 政経、歴史、スポーツなど
今日もあさからダヴィンチはぶっ飛ばしていましたね。寝坊して出遅れたのでケネディで遊んでましたらサンちゃんも調子がよく、一時過ぎに利益確定してダヴィンチに移りました。
絶対機関投資家が高値更新してくると思ったからです。
そういえば、もうすぐ12月で日興のレーティング引き上げにイライラしてそうなところがありますね(笑)。
日頃無敵のハゲタカ軍団もこの時期は動きが取れませんから。
さて、しばらく前からNHKでシルクロードという番組がやっていて、見ていると新しい方の番組と古い番組で時代の変化がわかって面白いですね。
興味のない人には何も面白くない物で、ただの趣味趣向にしか見えないのでしょうが、投資にも通じるは無限にありますね。
そういえば、「値千金、一攫千金、奇貨おくべし」全て呂不韋の関連でしたね。
呂不韋という人は古代中国の商人でした。父親の代からの投機的才能で商売で成功し、この商売で得た財産を全て、秦という国の人質となっていた皇子を皇太子にすることに賭けます。非常に魅力的な男です。
そして、彼の目論見は見事成功しその投資はものすごい報酬となってかえってきます。彼の投資の非凡なところはそれを人付き合いと文化に投資したことですね。
この面でも投資が実り中国史で彼の貢献は不動のものがあります。
いわゆる「呂氏春秋」という歴史書をまとめた時に一字でもここにかかれていない知識を持つ者、一字でも字数を減らす者を募集した故事によります。
簡潔かつ中身のある物を残そうという商人らしい合理性が伺えますので私はわりと好きな話です。
そんな彼の息子はもっと有名で彼は息子によって殺されます。というか、息子に殺されることが頭の良い彼には手に取るように解ったので自殺してしまいます。
息子の名前は始皇帝。兵馬俑で有名ですね。
まあ、どう考えても悪者である彼が名を残したのは文化に投資したことでしょうね。また、それを知る後世の人たちが彼の人生に同情と敬意を持っていたのだと思います。
私は中国の国境をいつか昔の隊商のように越えてみたいと思っていますが、というか一度試みようとしましたが、どういうわけだか中国との国境に到着する前にドンパチに参加するという後から考えると何をしたかったのか自分でも理解に苦しむ体験を得てヘロヘロになって引き返しました。
しかしですね、なもなき遺跡が漢詩の世界には惹かれますです。
番組も映像の綺麗さとかそういう面を除くと井上靖や開高健、司馬遼太郎などのそうそうたる顔ぶれが毎回出て、そもそもプロジェクト自体が周恩来の肝煎りで同じく日本留学経験のある許副主席の援助の下に行われた頃に比べると対日感情も、中国の国土も随分変わりましたね。
ところで、映像で見る限り中国のモータリゼーション、西部大開発は凄まじくて
早く行かないと中国が変わりすぎちゃうなというのを感じてます。
ジムロジャースも言ってますが宋の時代から中国ほど資本主義の発展した国は無いと私も以前から思っていました。

戦争と技術

2005年10月05日 02時28分44秒 | 政経、歴史、スポーツなど
日本のものづくりのレベルの高さは世界一と言い切るかは別にして少なくともそれを自負する根拠はあると思います。ミクロン単位の製造技術や金型などおそらく世界最高峰であることは広く知られています。まあ、大企業の下請けに甘んじ技術力に比べ報酬の面で報われることがないので倒産することも多いのですが今この技術を中国が積極的に狙っています。

シャープの元役員で佐々木正という方がいます。
この方は我々もよく知るソフトバンクの孫正義社長を最初に認めた方としてテレビなどでも有名ですからご存知の方も多いでしょう。
アメリカ留学時代の孫正義氏の自動翻訳機の価値をすばやく見抜き1億円だしてくれた人です
http://ameblo.jp/hawks-son/entry-10000213548.html
この方はシャープの技術の中核として同社の発展の歴史には無くてはならぬ人ですがサラリーマンを引退された今現在も日本へ共産圏で仕事にあぶれたロシアの頭脳を欧米が取り合っているのに日本だけがノホホンとしていることに危機感を覚え、日本へ私財を投じて国際基盤材料研究所を設立しこれはと思える技術者を招いて研究させていました。
その具体的な研究内容がナノテクと光触媒です。
もちろん2005年で90歳になられる本人も現役の技術者として。
この人が、予算豊富な公的機関の研究機関長であれば国益にどれほどと惜しくてなりません。
と思っていましたが彼もさすがに自分の年齢を意識しだしたのか最近の著作の中で余り語ることの無かった自分の過去についてお話していまして、納得すると共にああ話たくなかったんだろうなと思いました。彼はその若き頃に国益どころか国の運命すら左右するビッグプロジェクトに命をかけて取り組んでいたのでした。

ところで、日本の工業のレベルは戦前にはすでにある程度には到達していました。
言うまでもなく欧米以外の国家の中では間違いなく一番であり、そもそも欧州以外では独立国家ですらなかった地域が殆どでした。
欧米の中でもこと工業の技術という意味では日本は米英、独にこそ遅れとるもののその他の欧米諸国には十分追いついていました。
しかし、米英、独との技術力との差の程度、遅れていたことがあまりにも致命的で、あまりにも悲惨な結果を招きました。
異論がある方もいましょうがなによりも共通の敵国米国がこのことに関しては「日本は資源があっても生産力、技術力がないからほっといても海軍、空軍程度でも十分対抗できるだろう。補助的な戦線。ドイツは資源は無いが技術力、生産力があるから一刻も早く戦争を決定的にしておかないといけない、したがって主戦線であり戦力を全力で投入する」とこれはチャーチルとルーズベルト本人の会話です。無念ながら現実です。
もっとも当時も現実を認めたがらない軍部&国民の中で現実を知る人々の必死の努力が行われそのひとつが潜水艦によるドイツとの技術協力です。
ドイツ、イタリアと言った先進国の同盟国と完全に孤立して四面全て戦線となった日本は、潜水艦でインド洋を渡りアフリカの喜望峰を敵に見つからないようにはるかに遠く回り大西洋を越えドイツ占領下のフランスのロリアン港まで無補給で三万キロ行くというある意味偉業と言っていいしかし無謀な作戦を決行します。
この作戦成功率はまあ、余り高くなく大きな犠牲が出ましたが昭和17年からドイツが連合軍に降伏するまでの間に、伊30号の初めての成功をきっかけに8号、34号、29号、52号の5隻が投入され8号のみが日本への帰還に完全成功しました。
この8号の艦長は生存しておられ持ち帰ったドイツ製のエンジンがきっかけで更なる潜水艦作戦は決行されます。というのもエンジンの現物さえ渡せばOKだと思ったドイツ側に対し、日本では是が非でもこのエンジンを量産して使いたかったが分解して調査したところ千分の一ミリ単位の加工技術が必要でドイツでは当たり前ですが日本には無く、その生産設備、技術自体が必要になり再度海を越えることになったのです。
しかし、相次いで失敗し最後の伊52号に全てがかけられました。この船は当時完成したばかりで積荷になんと金塊が積まれていたのです。大戦末期となっても軍の装備がある程度充実し、技術に至っては世界最初のジェット戦闘機、ロケット戦闘機、大陸間弾道弾、誘導爆弾などなど開発したドイツに比べ当時の日本はドイツとの交換でも酸素魚雷ぐらいしかなく(それでもかなりもったいぶって)全然見返りの無いドイツ側からは稀少資源と金塊などを要求されそれでも同盟国価格なんですがなんとも散々な状況でした。
ところが、この潜水艦の航行情報は国の運命を握るだけに徹底的に隠されたにも関わらず、ここ数年公開された米軍の機密情報によって、知れば知るほどこの戦争に勝てるわけなど無かったことがわかり日本人としてはやるせない気持ちでいっぱいです。
この潜水艦の積荷から、乗っている人間の氏名経歴、ドイツ側の日本の潜水艦を助ける為のダミー作戦、全て見抜かれていました。潜水艦の日々の位置が完璧なまでに把握されていました。
なんせ大島情報はドイツの崩壊を2年早めたそうですから・・・http://www.page.sannet.ne.jp/mori-y/nihon2.html#isensui
この潜水艦にはレーダーが装備されて(命がけでドイツにレーダーの勉強に行くぐらいですから)おらず急遽ドイツ側の潜水艦がレーダーと相手のレーダーの逆探知装置を海上で受け渡しします。
ところが真夜中にこの受け渡しが終わり、直ちに水中でレーダーを取りつけている直後に伊52号は爆撃機の攻撃を受けドイツの救援はむなしい結果に終わりました。
なんと米軍はありあまる空母を使い夜間戦闘だけに現代戦でも使われるソノブイまで使用して攻撃したのです。
http://harunazy.hp.infoseek.co.jp/sensuisi/3w15.htm
この潜水艦だけならばまだ救いようがあるんですがその他の格差はとてもとてもでした。

ちまたでは最早遠い過去になった戦争の「ジパング」などあの頃のことを扱った物が出回っていますが例え現代のイージス艦があろうと米軍は強大です。
なんせ、ソノブイも誘導爆弾も音響魚雷も原子爆弾も持っているからです。
VT信管だって調べれば調べるほど・・・
http://yasai.2ch.net/army/kako/997/997264030.html
このVT信管の技術こそ今日の半導体の元祖なんです。
この研究から樹脂で固める半導体が産まれ、その研究の流れがショックレー博士と弟子たちの物語であり、その弟子こそインテルのボブ=ノイスやムーア博士です。
余談ですがアメリカ人は手先が日本人ほど器用でないのに前線に送る兵器の電子部品の製造における金線ボンディングとかをどうしたのだろうと思っていたら、なんと産業ロボットが自動化して大量生産していました。戦前ですよ・・・。
戦後60年たった我々でも戦慄を覚える程の技術格差・・・勝てるわけ無いです。

この潜水艦作戦には多くの天才と呼ばれた技術者が国のために危険を冒して乗っていました。
もし生きていればどれほどのことを戦後なしたかわからない人たちです。
生存率からもさながら20世紀の遣唐使ですが、
戦前は今とはまるで逆の教育システムで若い頃から天才技術者として認められていたシャープの佐々木正氏は若い頃のドイツ留学経験を買われレーダーの研究者として第二次世界大戦中にドイツとの技術交換に携わったのです。シベリア鉄道でドイツに渡り進んだレーダーの技術を学び取ります。
当時のドイツの技術と日本の技術には明白な差がありました。
方や肉眼とそう変わらないレベルのレーダーのレベルに、ドイツ側はなんと逆探知装置まで開発しています。
必死で技術習得しているうちに独ソ戦が始まり、太平洋戦争が始まります。
彼は正確なことはわかりませんがなんと潜水艦に乗って帰ってきたそうです。
このことに多くを述べないのは悲しい記憶だからです。
戦争は軍人でも技術者でも死なせたらいけない人間から死にます。
彼等の家族はともかく、彼ら自身は靖国神社にA級戦犯と一緒に祭られるなど堪らない屈辱でしょう。なぜなら、自分達が命を捨てて守ろうとした家族や祖国は自分達を祭ることは考えても二度と同じ間違いをしないようには全然努力していないじゃないですか。
それは、とりもなおさず犬死ということです。

自分の母国が立派であってほしいという気持ちは僕の中にもありますが、であればこそ21世紀はそうであって欲しくないという気持ちがより強くあります。
佐々木氏のような戦争世代が戦後の日本を支えた面は否めません。それはなによりも痛みを知ったものの痛切な反省だったと思います。
世の中右傾化してますが、さもそれを主張する人達が知識があるかのような大きな顔をしますがたかだかこの程度の一般常識程度の戦争知識も無いのに憲法改正とか靖国問題とか結果も知らずにさも声高に論じないでいただきたい。
戦争世代は賛成してますか?
彼らは被害者でありそれ以上に加害者である経験者なのです。
私も超積極的に参加した人物二人から聞きましたが、二人とも名のある日本人ですが文化的業績でも勲章はいらないそうです。
一人は戦闘機、一人は急降下爆撃機、それも空母機動艦隊の元パイロットで生き残り、多くの教え子を神風で突っ込ませてしまった経験があるのです。
空母のパイロットがどれほどの生き残りかわかる人にはわかるでしょう。

永世中立

2005年08月30日 22時47分05秒 | 政経、歴史、スポーツなど
スイスと言う国を皆さんはご存知でしょう。
ですが、多くの人のスイスのイメージは牧畜、氷河、登山、湖、んでもってアルプスの少女ハイジでしょう(笑)。
まあ、それは置いといて、欧州で通貨やサッカーの中継なんかを見るとスイスがヘルヴェティと書かれていることがあります。
歴史上始めてスイスの人々が歴史に出てきたときに彼等はガリア人のヘルヴェティ族として今のスイス付近に住んでいた人々として登場します。
彼等はゲルマン人に押し出され、フランスの方向に移住しようとしたのです。
そこで、困ったフランスのガリア人や当時の北イタリアにいた古代ローマ人が共和制ローマに庇護を求めます。
これが歴史上名高い、カエサル(ジュリアス・シーザー)のガリア遠征のきっかけになります。
そこは、個人的な肉体には劣っていても鉄の規律と、ロジスティック徹底重視のローマ軍の組織としての戦闘力におそらく歴史上最高の名将の一人に確実に入るであろうカエサルが率いていますから、ヘルヴェティ族の40万もの大軍も5万程度のローマ軍に散々に負け、スイスに戻ることを余儀なくされます。
それ以来、スイスの国民はカエサルの同盟者として、その後も2千年以上スイスに住み続けることになりました。
急峻なアルプスの山々にもかかわらず、スイスは交通の要所でそれはスイスがヨーロッパの中心にあたり、ドイツからイタリアに行く際に必ず通る峠、フランスからローマに向かうとき、逆にローマからフランスに向かうとき、必ず通らなくてはならない峠がそこにあったからなのです。シーザー、ナポレオンが通ったサンベルナルディーノ、シンプロン峠、そしてゴットハルト峠、これらの峠は、時代を超えて重要であったことでしょう。
また、この地理的な要請から産業、軍事に大きな影響があります。
スイスの産業の代表的なものには、チューリッヒの金融、バーゼルの薬品、ジュラの時計、ザンクトガレンの刺繍などこれらの特徴は農業でもなく、重工業とも言えない、頭脳とわずかな原材料でできるということであります。それは逆に言えば原材料が手に入りにくく、また大きなものでは輸送コストが高く付きすぎてなりたたないということを意味しています。
そのために付加価値の高いものに重点が向かったと言えましょう。
また、観光業にしても意外に浅い歴史でスイスが観光で豊かになっていくのはせいぜいこの百五十年のことです。
いち早く産業革命に成功し、現代的な観光業のスタートを切った19世紀英国の登山家達から始まり、環境保護と自然科学の普及により観光地として受け入れられることで始めて山がちな国土が活かされている事に意義があります。
また、スイスは永世中立の平和な国という印象がありますが、軍事面でもスイスは国民皆兵の国で、成人男子は全て家に自動小銃を持ち、いつでも使えるようにしていなければならないという義務をおっており、同時に弾丸を缶詰に詰めることで犯罪に使用しにくいようにするなどの配慮がされた国です。
また、スイスには地図に載っていない空港や山々の峰の中に軍事基地があり、兵隊が常駐しています。永世中立とはそういう不断の努力の賜物なのです。
このことから古くからスイスの兵隊は勇猛で有名で今でもローマ法王庁はスイス人の傭兵が警備していることで有名ですね。
このスイスが永世中立を貫くにあたって大変な時代がありました。
そう、第二次世界大戦です。
スイスはハーグ条約に基づきナチス・ドイツとも連合国ともムッソリーニのイタリアとも国交を維持し、貿易をしていたのです。
同時にユダヤ系の多くの人々がスイス目指して逃げて来ていました。
が、政治的にはナチスとは一線を画し、アンリ・ギザンの元でスイスはナチスに対して戦争をも辞さない姿勢で、永世中立を守り通しました。
アンリ・ギザンはフランス系のスイス人でフランス、ドイツに留学していた時代もありましたが、軍に入り大佐として1939年の第二次世界大戦を迎え、ギザンが軍の最高司令官を選出されます。
(スイスでは、非常時のみ将官が存在し、平時は大佐までです)
ギザンは万が一にドイツ軍あるいは連合国軍がスイスに侵攻してきた場合には山間部を走る国境の交通網を全面的に破壊し、平野部を放棄してアルプス山脈に最高43万人の民兵が動員し立てこもり徹底抗戦する計画を立案しました。
が、1940年に入るとイタリアがドイツ側に参戦しフランスが降伏し(オーストリアがドイツに併合されている)ため、スイスの国境の全てが枢軸陣営と接する事になりました。その上、スイス人でも多数派であるドイツ系住民の中にはドイツ側への参戦を求める声が高まり、スイス人の中にはナチスと通じるものも、連合国と通じるものもいました。
この時、ギザンは主だった軍の幹部・将校を建国伝説ゆかりの地であるリュトリに集めて演説を行い(リュトリ演説)体制を引き締めます。
同時にスイス国民は非常食を蓄え、空襲に備えて防空壕を準備し、万が一に備え耕作可能なすべての土地を耕しじゃがいもの栽培に力を入れました。
ドイツ側もイタリアとの連絡ルート確保のためにスイス占領計画を立案したものの、スイス側の防衛体制を打ち破るだけの戦略を見出す事は出来ずに実際の発動までには至りませんでした。
やがて、ドイツが第二次世界大戦に敗れ降伏したときにギザンはあっさりと退役し、引退していきました。


常識を疑う

2005年08月25日 00時04分49秒 | 政経、歴史、スポーツなど
既にお気づきの人もいるといますが、ブログの写真はダヴィンチアドバイザの管理物件、「ダヴィンチ原宿」のものです。
業界でも随一と言われる金子社長のバリューアップ方法の真偽に興味がありまして、管理物件の近くに用事があるたびに時々観察をしています。
この物件は、最寄の駅から降りただけではいささかわかりにくいのですが、渋谷からブランド物の洋服が並ぶ人通りの多い通りに接しており、渋谷でも少し歩けばバーバリーやポールスミスといった英国系のどちらかと言えば紳士モノの落ち着いた通りがありますがその延長に歩いていく原宿に差し掛かる辺りにあります。
ダヴィンチ原宿も実際中に入って見ますとホトンド海外ブランドのアパレルが入居しているようです。
が、中を除いて他と違うと気づいた点に螺旋階段の下り階段がエレガントかつオープンに自然と店内に引き込むようにありまして、これは海外の店舗のような雰囲気だなと思いました。
日本のビルの場合は外観から中が想像出来てしまう店舗が多いのですが、そういったことは一切なく上手だと思います。
さらにビルの裏手にも回ってみたのですがビックリしたのはビルの裏口が面している通りが原宿の若者がたくさん通る道で、これは確かに人通りが表通りも裏通りも見込めるから店舗向きだなと感じました、同時にこれは物件に入居しているアパレルさんの知恵と工夫かもしれませんが二階の洋服が目立つところで回転しているのです。これは百聞一見ですが、現場で見てみると非常に印象に残る宣伝上手な印象を受けました。
又、自販機の設置率、空いた建物容積の利用などを外観から推測しましたが、全体的な感想を言えば、非常によく付加価値を添加している印象を受けました。
さらに、裏手の上方を見ますと、どうもこの建物は商業ビルに改装される前はマンションのようで、私はむしろマンションをここに建てた以前の所有者が余りにもセンスがないなと感じました。ここは立地上、商売に絶対向いている建物だと思います。
さて、普通マンションを商業ビルに改装するのは建て替えでもない以上に専門家ほど非常識に思うかもしれません。又、海外ではマンションも中はコンクリのうちっぱなし状態から自分のセンスで改装するのでわからなくもありませんが、日本の感覚ではマンションといえば海外と比べて比較的狭い間取りであって、住居設備が整い、すぐにでも入居できるものを販売しているように思いますので、いささかその分入居者の自由度が低く思います。
こういった販売物件に慣れているわれわれの常識からすればかなり安上がりかつ、面白い改装方法だと思いました。

さて、私たちは知らず知らずのうちに常識という根拠不明の根拠によりすがって生きているのではないでしょうか?
世間では当たり前とされていることのホトンドが本当にそうなのかな?と思うことが多数あります。
例えば、女性が家事や子供の面倒を担当し、男性が外で働くといった価値観があります。
これだって、移民を受け入れない以上、国家として女性の就業率を高めようとしている現実と矛盾しています。又、それもこれも高齢化社会の社会保障の為の経済力維持政策であれば、当人たちはともかく関係のない親の世代、そもそもお世話になっている身分の祖父祖母世代が自分たちの世代と違うという価値観だけで口を挟むのはまったく有害なことですし、同世代でも男性が外で働いているからこそ家では家事を手伝わないといった風潮もナンセンスです。
そもそも女性も働いているのですから手伝うのは当たり前です。
まして、男性は産むことは出来ませんから。
また、当然のことながら男性も家事が出来るように子供の頃から努力をするべきであり、現実に義務教育ではそろそろ適齢期である私たちの世代では国立の実験校を中心に男女ともに家庭科、技術の学習が行われていましたから言い訳は出来ないと思います。そこで、協調体制ができないのであれば離婚になっても仕方がないと思います。
現に韓国のように極端に男性が多い社会では女性の地位の向上がはなはだしくアジア地域ではどう考えてもこれからこの流れは変わりませんからそういう意味でもこの常識は消えていくでしょう。
もっと言えば、稼ぎがいい方が女性である場合もあるでしょうし、専門の資格業の世界ではとっくの昔に男女同権でいつもOO先生で呼ばれるので、ある女性が「たまにはOOさんで呼ばれたいわ」とドキッとするような発言をしてました(笑)
ともあれ、その場合は専業主夫があってもおかしくないと思いますし、年金や医療保険もそういう方向に変えていくべきでしょう。

また、トピックな話題としての常識では「民主党に政権担当は不可能である、なぜなら法案立案能力がないからである」とかいうのがありますが、これに関しては明白に間違いです。
余り知られていませんが、議員立法の法案提出数の最も多い議員は民主党の名古屋弁しゃべるいかにも非常識そうな川村たかし代議士です。
どうようにやはりかなり過激な発言で知られる西村代議士も議員立法の数では有名です。
この二人のことだからサゾカシ非常識な法案を提出してはその度に否決されてると思うでしょ?
それが違うんです。二人とも発言とはまったく違い、周りに気を使いまくりのごく常識的な法案で、法律の基本がしっかりした常識的なものばかりです。
一様法律科目のある国家資格を受験した身ですから皆さん以上に法律の仕組み、法律用語、そもそも法律とはなんぞや?には見識があるつもりですが、彼等の二人ほど法律に精通した代議士は自民党にはホトンドいません。
実のところ自民党の法案はホトンドすべて役所の公務員が下書きしているものなので本人達はお世辞にもわかっているとはいえないのです。ですから、よく読むと穴がある。
一方で、先にあげた二人の議員の法案には、反対の立場でも納得させられたり、うなるような部分がある。
なぜかというと彼等はともに司法試験の経験があるのです。みなさんはそう思わないかもしれませんが、この試験はちょっと難しく、簡単に受からないと思います。
一方で意外でしょうが有名な話、今の裁判官は全員が司法試験に受かっているわけではありません。
ただ、法務省の役人であるだけの裁判官がいます。
この人たちの裁判は事務的で、特に検察や警察の言いなりになりがちです。
なぜかと言えば特に検察官はみんな司法試験受かっていてそれなりに勉強してますから、人手不足で裁判官面しているだけの役人では対処できないのは明白です。
要するに役人に使って立法提案できる政権与党と、忙しいさなか自力で立法する野党とでは公平に比較できません。
また役人を使いこなすというより、勉強不足をいいことに役人に使われてる感じもします。
第一役人と言うのは自分の省庁の関係することしか知りませんし、知ろうともしませんから法律間の矛盾、憲法や民法、刑法といった大原則の法律に矛盾を作ることによって国民全体の利益を考えずに深い考えもなく特別な例外を作りたがります。
又、民主党が勝つと株が下がると言う話もありますが、榊原前財務官が財務大臣候補に選ぶ党の方がどう考えても国際経済には詳しくないでしょうか?
どこの外国人投資家が日本を売るのかどうか知りませんが、少なくともソロスを始めとする投資家はむしろ敬意を持つでしょう。
さらに、これはむしろ困ったことなのですが民主党も多数の元大臣を抱えています。
世論によると自民党から離れると元大臣は政権担当能力がなくなるのです(笑)
それは、利権に群がる有権者が陳情に行っても無駄だと言う意味です(笑)
人の言うことは裏の意味も読み取らないと。
小泉さんがどうのこうの言うつもりはなく、彼が必死にやっているのはわかりますがそれはあくまで自民党の中での話で、そもそも自民党自体が80年代から急速に政権担当能力をなくした現実に何時までも目をつむってはいけません。
立憲政友会が今もありますか?それと同じです。
又、近衛さんという総理大臣がいて今の総理以上に人気も勇気もありましたが結局戦争になりました。
又、海外の居住者には選挙権がないのもおかしいです。確かに候補者の情報不足かもしれませんがこれは国政選挙です。国の行く末に地方の情報など入らなくても大勢に影響はないです。
逆に地方の情報、状況が地域の代表には必要な要素であるならば、なぜ党の公認候補を中央が無理矢理地方に押し付けるのですか?
これも、当然に裏があって海外居住者は滞在国と日本の比較を常にしますから、日本の常識が実は非常識であることを良く知っている為、諸外国との比較から現政権与党に批判的で統計上得票率が低いことがわかっているからです。
どちらの党が正しいとは言いませんが、そもそもルールの不正は問題外です。
政権担当能力はどちらにもとっくに無いのかもしれませんが(笑)、少なくとも片方は実験済みではありません。
そういった常識を疑う目を持っていただきたく思います。
それが、株の世界でも生き残るためにきっと役に立ちます

国家の財政云々と政治

2005年08月22日 23時49分34秒 | 政経、歴史、スポーツなど
どうでもいいことですが、弟の同級生が選挙に出てました。
民主党のHPみたら候補者のうち半分は私よりも若いんですね。
ガビ~ン。
なんでも、20台半ばではあるものの小沢一郎の政治塾の一期生らしく、まあ現地の某有名女性議員が郵政で造反してくれちゃったおかげでヘラクレスで散々な一日を味わった身ですからには実家方面の有権者の皆さんちゃんと選んでね。
思いっきり自民王国で、県民性もそんなかんじで、郵政反対議員が目茶多数の県で
まあ、初の女性首相候補とまで言われた大物相手なんで十中八九だめでしょうが、それでもいい奴らしいのでがんばって欲しいです。
そうだよな~こんなとこでウダウダ言ってても、行動に移す若い奴がいると思うと恥ずかしい。

で、兼さんいいつか言われていたのでついでに国家の財政破綻にかんして、所見を述べれば、そのようなものは既に終ってます。と結論から言いましょう。
私が考える国家の累積借金の限界はセイゼイ350兆程度でこれは国際的な債券市場(例えばNY)で債権を消化することを考えた場合の売れるであろう限界です。

なぜドメスティックな市場でなくグローバル市場かと言うと、歴史上ドメスティックな市場で発行された債券はそうでないものと比較し償還率が20%以上下回るからです。
ようするに、国家の借金踏み倒しが非常に多いからです。
まあ、ハッキリ言えば最初から返す気なんかないつもりで発行されたものを債権とは看做せませんよね。

恐らくまともな財政再建を最後に考えていたのは橋本元総理までで、彼がデフレとか国際金融不安の危機とかで退陣に追い込まれていますが、今でも評判の悪い彼の政策が終ったときにすべてが終わりました。
だから、小渕さんなんかは最早確信犯の犯罪者で「世界一の借金王」とか自分でほざいていたときに私はテレビに向かってじゃあ「お前が払え」と叫んでいました(笑)、まあ考えてみれば同じ橋本派、彼も裏で支えていたわけでいい加減民度の低い国民に飽き飽きしたのかもしれません。
ちなみに、国際金融不安だとかデフレだとか平成大不況だとか橋本さん時代には散々大人が文句を言って、同時に自民党でなければどこに入れるのと今でも年寄りは言いますが、僕は自分の頭の悪さ、柔軟性のなさ、世界観の狭さをまず反省して欲しいと思います。
まあ、宗教に入信する人は自分の過ちを認めたがらずにズルズル深入りしますが、
ハッキリいって、私が見てきたいかなる国よりも就職しやすく、あれで不況だったらヨーロッパではバブル景気だよと思いました。
若い人は日本よりもずっと少数の選ばれた人が大学に行ってますが、それでも若者の失業率は10%は不況であろうが好況であろうが常時越えていますし、それでも暮らせていける豊かさはあります。
そもそも、若者がレストランで食事しているのなんか滅多に見たことがありませんし、ブランド物の服なんか買えません。がみんなセンスは抜群で非常におしゃれです。生き方自体がおしゃれなのかもしれません。
が、もっと救いようがないのが某国でお隣ロシアはかなり搾取してくれるらしく、今はロシアもかなり好景気のようですが当時は酷く、農業しか産業がなく、天然資源のホトンドをロシアの供給に頼っている欧州最後の独裁者の国家では、まあインフレだの、マフィアだの、放射能だので散々で、この国で始めてタクシーと役人にボッタクられないほど観光客がまったく来ない貧しい国があることを知りました。
当然失業率なんて、日本で言う東大でも50%以上、全体では90%寸前です。
紛れもなく日本は好景気です。もちろん無借金ならば何も文句言いませんが将来の犠牲のうえの好景気で就職した方々にニート呼ばわりされる言われはありません。
皆さん一つ忘れていると思うのですが、そもそも選挙権がなかった時代の借金を払う気は全くありません。私より後に生まれた世代もそう思うでしょう。
第一、20歳以下の世代が私たちの為に余分に税金を収めてくれるほど豊かでもなければ性格がいいとも思えません。
そもそも稼ぐ能力があるのかすら・・・。
でも、彼らに文句を言ってはいけません。一番悪いのは使った世代ですから。

そもそもバブル景気でも一向に減らなかった累積債務が、不況の折に減るわけはなく、好景気が来たら返すといってますがバブルを超える好景気なんてもう一回高度成長を20~30年続けて、で同時に当時と同様にインフレもやらない限り返せるわけないんです。
使う方は未曾有の好景気だったバブル期の1.5倍以上に膨れ上がっていますから
もはや尋常な方法では無理です。
ところで、幕末の危機とかと比較する人や戦後の危機と比較する論調がありますが、それは当時の人たちに失礼です。
こんなものは確かに危機的ではあるものの、そこに生きた人々の苦労や切迫した生活はとても比較になりません。
贅沢に慣れた、ぼっちゃん、じょうちゃんが使いすぎただけです。
ところで、財政法は借金をしてはいけないわけではないと言うのが判例通釈ですが、これは法律をやった人ならわかりますが、だからといって借金をしていいとは一言も書いてないわけで、三割司法なんでそういう結論が出ただけです。
政権を変えれば、そもそも判例解釈が変わるのは十分ありえます。

靖国問題

2005年08月10日 12時29分28秒 | 政経、歴史、スポーツなど
リンクしていただいている幸せさんブログで原爆投下の裏の話をまあ思い出しまして、怒りが収まらないというかなんともいえない気持ちになっています。
が、基本的に私もアメリカとはパートナーとして付き合っていく他に選択肢ないと思いますし、安易な反米には反対です。
でもね、歴史を知っていると確かに腹が立つんですよ。
だから、ご多分に漏れず私もある一定の時期までは反米でした。
アメリカの何が気に食わないって、ロシア、中国、アメリカの共通点って何だか分かりますか?
いずれも事実上の植民地を持つがゆえに超大国でいられる国々です。
それなのに日本が侵略戦争したことは間違いがないがそれを欧米にとやかく言われるいわれはないといえばまさにそのとうりなんですよ。
インディアンから土地を奪い、20世紀の半ばまで人種差別が存在し、
それに捕鯨のために日本開国させておきながら反捕鯨だの。
米西戦争やイラク戦争なんて捏造はやらかすし、などなど上げればきりがないんですが、ある時期を境にと言うか取り分け第二次世界大戦の前線の様子を知るにつれ、これはアメリカの前に批判されるべきは自国の官僚組織であるとの意見に変わってきました。
はっきり言って本気で戦争に勝つつもりがあったのか疑わしい程です。
そうでなければ歴史上マレにみる無能達が政権を牛耳っていたことになります。
ただ、日本の歴史上でマレに見る無能というかというとそうでもない。
また、例えば東条英機個人の人としての罪は無能な者が政権でしかも大臣兼務とかした罪、日本国のミスリードに対する責任ぐらいしかないです。
同時代の世界的な基準での無能と言うことです。
同時代のルーズベルトやチャーチル、ヒトラーやスターリン相手ではね・・・。
それと、どう考えてもアメリカと戦争すること自体が大間違い。
というか不可能です。
例えば空母の建造の詳細を見れば明らかですね。
http://www.general-support.co.jp/column/columun02.html
なのになけなしの建造能力を戦艦大和などに・・・
後、なぜに1944年の決戦に負けたら停戦しなかったのか?
勝負が決まったことは、当初からあ号作戦、レイテ沖海戦を「決戦」と呼んでいるからには負けた後には分かったハズです。
まともな殺し合いになっているのは甘く見ても43年までで後は単なる一方的な虐殺です。
その為に終戦直後の1945年の被害がとてつもなく多いですし1944.1945の戦死者は文字道理無駄死にです。
取り分けソ連の参戦ぐらい馬鹿馬鹿しい事はないし、北進論、南進論の前になにもしなければ良いという選択肢はなかったのか?
これらは全て官僚制の問題になります。
と言うのも軍人と言うか役人と言うのは戦争がないと出世できないんです。
飯が食えない。で、特に戦争の場合はプライマリーバランスとか言う前に臨時支出の予算ですき放題やれますから軍人にとっては非常時は居心地がいいんです。
これは、非常時の景気対策に似ています。

又、米軍よりも陸軍と海軍の争いが盛んだったり、無実の顔をしている外務省が実はガダルカナルへの米軍の海兵一個師団上陸の情報をスペインの諜報機関から一ヶ月も前に知っていたのにそれが海軍の作戦担当に届いたのはなんと戦争が終わって30年も経ってからでした。
この情報を知っていれば当時は海軍は兵力的に若干優勢ですので海戦で護衛の空母もろとも沈めることが出来たはずです。又、一木支隊や川口支隊が一個師団という兵力を知っていれば攻撃なんかかけないでしょう。
その海軍作戦参謀は涙を流した後に、日本は勝てるわけないなぁと漏らしていました。
その情報は枢軸よりだったスペインの諜報員が命をかけてとって来た最新の情報で日本のために多くのスペイン人が闇に消されました。スパイに人権はありません。
この諜報機関はアメリカがもっとも恐れた日本の諜報機関でなんと原爆開発のニュースや実験成功のニュースや投下目標のところまで多くの犠牲をだしながら日本の役に立つからと言う理由で情報を送ってくれました。それが外務省に届いていながら、海軍や陸軍は外務省ではないからという理由で伝えられなかったそうです。
これが今の官僚制の弊害と全く一緒です。
又、硫黄島の栗林中将やノモンハン、コヒマの宮崎中将、ペリリューの中川大佐が活躍したにもかかわらずその処遇は殆どかわらないのはなぜでしょう?
ドイツならば最低でも一個軍団任されてますよ。
日本は有能さよりも年功序列や軍内部の人間関係を重視したんです。
そもそも日本社会の欠点である組織の非効率から数えるぐらいしかいない数少ない有能な将校を殺してどう戦えと言うのか?
負けて当たり前じゃあないですか?

また、明治の当初には明治政府は軍備と近代化で手一杯でそれらの一部を民営化しています。小さな政府です。
ところが、戦争へと傾くにつれて鉄道は国防上の理由から私鉄から国鉄にまとめられるなどドンドン政府は肥大化していきます。
同じく、殆どの銀行も地域振興のために民間の有志で始まり、昭和恐慌の中で大蔵省の金融行政が始まりました。
大事なことは小さな政府です。
又、靖国問題がおきたのは確かに中曽根内閣からですがその頃からA級戦犯が合祀された事はなぜ報道しないんでしょう?
だから、中国も韓国も靖国はともかくA級戦犯との合祀は止めてくれということが最初の要求です。これだけ聞いて後は突っぱねればいいんです。
いろいろ戦記を読んで思うことは戦死者の殆どがA級戦犯との合祀には反対で、平和憲法改正には反対だということが分かります。
「これでは俺達は無駄死にではないか」
ただ単に選挙権のある遺族のために墓参りに行くのが政治家です。
死んだ人間には選挙権もなければ抗議も出来ませんから。でも、これ以上死んだ人に無礼な話も無いように思います。
僕は戦死した人たちの如何に死んでいったかの記録を読む度に、A級戦犯まで犠牲者扱いの靖国神社だけは勘弁願いたいです。
たぶん、彼らは形式的な参拝よりも我々が同じ過ちを犯さないことを願っているはずです。

革命第一世代と常任理事国への道

2005年07月21日 22時00分12秒 | 政経、歴史、スポーツなど
人民元切り上げましたね。
予想に反して影響がないはずの日本円が上がっています。
これにはアメリカの金利引き上げが以上にアメリカの景気に対して慎重な見方が多いからでしょう。
しかし、これで中国に安く遊びに行けなくなるので個人的には残念ですけど。
中国も革命第一世代が死んでから日本への風当たりが強くなりました。
毛沢東の発言からも周恩来などの経歴、小平の若き日のパリでの出来事などからも日本への怒りと誇りが同居していたのが彼らの世代の日本観です。
毛沢東は戦争が終わった直後に共産党の全軍勢のほとんどを旧満州に向けて兵を送りました。
国民党も同様です。
理由はその当時のGDPのほとんどが日本の投資で工業化が進んでいた東北省に集中していたからです。
毛沢東は「東北省さえ押さえれば後は中国全土を取られても勝てる」と常々いっていました。
彼の戦略眼は見事です。
その後も、長い間、中国では上海と並んで産業が活性な土地は東北省でした。
ちなみにこの頃、チベットやウイグルは独立していて東トルキスタンという独立国家でした。
結局、東北省を押さえた共産党が全土を握り、やはり以前の日本の遺産がある台湾を押さえることで国民党は延命してきました。
では彼ら第一世代の日本観についてこんな言葉があります。
例えば、ことあるごとに日本びいきに言われるマハティールというマレーシアの政治家がいますが、彼は南方特別留学生という欧米の植民地出身者を親日家に育てる目的で行われた留学制度のOBです。
ですが、彼は別に闇雲な親日家ではなく思うところを言っているだけでしょう。
戦時中の大日本帝国の犯罪について彼はひと言「許す、だが忘れない」と言っています。
名言だと思います。
戦後、国交を回復するに当たって多くの東南アジア諸国が賠償請求権を放棄してくれました。
韓国についてとやかく言う人もいますが私は最低なのはイタリアです。とだけ言いましょう。
あの国は連合国と先に戦争しておきながらドテンです。で、賠償も出来る限りたくさん分捕ろうとゴネまくっていました。
ゆえにネオナチに襲われそうになったときのお守りの呪文は「日本人だ。次はイタリア抜きでやろうぜ」に尽きます。それでダメなら逃げましょう。
でも、まあ中国、韓国よりも逆に東南アジアの友邦の期待に応えないほうが日本外交の大問題ですけどね。
その点戦前の日本には非常に堂々としていましたから、60代が懐かしく思うのも仕方がないですが、本当にあの時代の政治家だったら、常連理事国なんかかけらも未練なく国連からサッサと脱退してしまうでしょう。
もともと国際連盟でも外交が苦手な日本はベルサイユ講和会議でも外交なれ、議論なれした欧米にいいようにされ、にもかかわらず「サイレントパートナー」と揶揄されていましたが、起死回生の誰がどう見ても反対できような提案「人種差別撤廃案」を世界で始めて提案します。
まあ本音を言えば「国際連盟の最終的な目的には、日本政府は賛成するが、国際間での人種差別の現状を解決しない限り、連盟の設立は日本の不利益をもたらす恐れがある。だから、連盟の設立が避けられないときは、人種偏見が原因で起きる日本の不利益を除くように出来る限り努めること」
というように自国の国益を守る為でもあったのですが、これは欧米の交渉術でも基本を抑えた決して一方的な提案ではないのです。
このときは撤廃案には中国(中華民国)とフランスが「正義の論争を具現するようなこの提案を拒否することは不可能だろう」と積極的賛成しました。
投票では16票中11票をとり、日本案は採択されると思いましたが議長のアメリカのウィルソンは「全会一致の賛成でなければ採択されない」として撤廃案を却下しました。
これに対しフランスは「過去2回の採択は全会一致の原則が適用されなかったではないか」と抗議しましたが、結局は多くの植民地を持つイギリス、国内に黒人問題を持つアメリカ、同様のオーストラリアの都合が悪かったのでしょう。
その後、アメリカでは日本移民が制限されたり、強制収用されましたが、それだけにこの提案は惜しまれますね。
国際連合に加盟していなくても別にかまいませんし、むしろ日本がいなくては困るのはあちらですからどうどうとしてればいいのですが、金払っているんだからではなく、これから世界をこう変えたいから賛成してくれと訴えることの重要性を過去の成功と失敗から学んで欲しいです。
少なくとも16票中11票はとれたのだから。
その時は日本が常任理事国になることに対しどこの国の異論もありませんでした。

会社は誰のものか?

2005年07月12日 22時46分14秒 | 政経、歴史、スポーツなど
テレ東でガイアの夜明けやってますね。
やはり皆さんも良く試聴していられるであろう番組ですから、今日の番組は皆さん興味深かったと思います。
皆さんの頭も程よくヒートアップしていらっしゃると思いますのであえてこのテーマをぶつけて見ました。
私は結構過激なので年配の方から見るとホリエモンと同一視されてしまいますが、どちらかと言ったらホリエモンはのっとりやかも知れませんが、村上氏の方の意見には90%以上賛成です。
彼の主張は日本の少なくとも法制度上は完璧に裏打ちされています。
それは、商法やアメリカだけでなく世界の経営絡みると日本の経営者が最早背任と言ったレベルの勘違いを他人に押し付けること自体が非常識です。
逆に、経営者と仲良くすることに意義を求める機関投資家は自分の顧客に対する裏切り行為で損害賠償はもちろん、刑事罰もあるれっきとした犯罪です。
世の中より良い才能の持ち主はいくらでもいますからそれがあってこそ資本主義の活力になり、社会貢献、納税や福祉、個人の富につながるのです。
そういった資本市場のお金や貯蓄の効率でアメリカは日本の二倍です。
ですから、アメリカの金融の分野での巨額資金の正体とは彼らのもつ社会の効率、合理性、健全さの証なのです。日本はアメリカよりも資源がない、国土がない、人口がない、軍事力がないですが貯蓄はそこそこ多いです。
そこで私の考えはアメリカ以上の能力主義、合理主義に社会を変革しアメリカの2倍の資本効率(現状の四倍)を達成することで初めて互角に渡り合えるという考えです。
しかも日本はこの世界的競争激化の中で巨額の借金と言うとんでもない足かせがありますので競争面から減税はしなければならないのに出来る余地はありません。

とにかく数少ない優位である貯蓄をいかし、ギリギリまで効率良くすることで給料ではない所得を増やすことで日本経済の需要を喚起するしかありません。
この個人の努力と将来への不安へのけっかである巨額の貯蓄のみが日本の金融の武器で有効活用すれば最大の武器なのですがまあ、我々が良く知ってのとうり
成長産業である金融ではアメリカ、イギリスはともかくシンガポールや香港に負け挙句の果て、ドバイや南アフリカにまで抜かれようとしています。
例えば、ブッシュ政権が軍事も含めて、政府部門の縮小をはかり、企業への法人税から配当の課税を撤廃すると言う方針を出していることも知っておいてもらいたいです。
日本ではこれは以前から二重課税であり、利益の7割近くもの課税になっています。

皆さんはどう思いますか?

韓国の経済の動き

2005年06月20日 02時28分49秒 | 政経、歴史、スポーツなど
1984年、コリアファンドがNYSEに上場された時の韓国総合株価指数は133ポイントでしたが、89年には1007ポイントまで上昇しました。為替の影響を加味した米ドルベースのパフォーマンスでも1984~1993の十年で320%ぐらいです。(まあダヴィンチの半年分ですけど・・・)
同じ時期のエマージングマーケットの中で最もパフォーマンスが良かったのはやはりインフレ国で個の意味でも日本の投資家は株式重視がインフレには良いようです。
具体的にはメキシコで1868%、アルゼンチンで983%です。
ソウルオリンピックの頃の韓国の物価はおおむね日本の5分の一で、この頃絶頂期だった日本経済をバックにした日本人ビジネスマンと現地妻の韓国女性が日韓カップルの定番でした。
今では大体3分の一ぐらいと思います。(ぱちさん修正願います。)
韓国の経済発展で忘れてならない話が映画「シルミド」で理不尽な存在だった大統領、朴チョンヒの存在です。彼はもともと日本軍の中尉で彼を含む旧日本軍の将校が指揮官となって戦ったのが朝鮮戦争です。ゆえにソ連機甲軍に緒戦は惨たる敗北を喫することになりました。ノモンハン、満州、二度あることは状態ですね。
まあ、朴チョンヒ自体は金日成に傾倒していた時期もあり、権力のためなら主義主張は何でもいいやというのが本音でしょう。が、金日成の半島統一を妨げた最大の障害が朴チョンヒでした。
彼はクーデターで政権を握ったこともあり、アメリカも好意的ではなかったので日本と和解することで経済発展を目指しました。また、権力的ではありましたが私利私欲や汚職関連は全く出てこない人物です。彼が暗殺された後に軍人の大統領が続きましたが朴チョンヒの引いた経済発展優先はつづき、韓国の経済はメキメキ力をつけていきました。
昭和37年(1962)NYSEに日本のジャパンファンドが上場されて二年後には東京オリンピックがあり、1984年以降、韓国でも同様に1988年にソウルオリンピックがありました。
1984年に初上場したその時には実は韓国は外国人投資家を規制していました。
ゆえに一部の外国人機関投資家のみに認めた特別立法が作られました。
当時はオリンピックを控え建設ラッシュで、朝早くから夜遅くまで働く人ばかりで、当時日本経済はバブル前夜の関係から日本語学習もはやったようです。またスッコチウイスキーやバナナが贅沢品だったようです。
そんな日本の高度経済のような過小資本ですから、外国人の資本に株の10%までしか取得出来な規制があり、規制緩和から4年で上場700銘柄のうち300銘柄で外人枠がいっぱいになったようです。
そんな元気のいい韓国経済にアジア通貨危機の激震がおそいます。
アジア通貨危機の主役はヘッジファンドでした。
シンガポールや日本といった外貨準備の多い国では撃退することも可能でしたが、イギリス政府すら敗北したヘッジファンドに対してはタイや韓国のように外貨準備が不足していた国々は大打撃を受け、国家破産状態に追い込まれます。
結果、日本などに個別に救済を申し入れたのですが、まあ国民感情やアメリカの顔色を伺わんければならない日本は単独支援はできずIMFの緊急融資を受けることになります。
IMFは融資にあたって、主に新古典派経済学派の作った改革プログラムを受け入れを強制され、多くの財閥が倒産し先日もその当時の粉飾決算で逮捕されたニュースが出ていました。また、リストラで多くの失業者が出ることになりました。
また、アメリカの主張が反映される機関ですから外資規制も撤廃され多くの企業が外国人株主の資本の下に置かれました。
ですが、IMFの管理は結局それに対する屈辱感もあって韓国の人々は猛烈に失地を取り返します。
サムスンや現代自動車などです。
また、国家産業として映画ビジネスやドラマを売り込み、著作権で外貨を稼ぐこともはじめ、映画人専門の大学を作成したり、高速インタネットの普及率に努力しその分野では世界一です。また関連するネットゲームなどでは韓国のクリエイターが意気盛んです。
また、組織を常に若返らせるためにリストラの必要がなくても常に従業員の1割をリストラし、また1割採用するといったことまでやった企業もありました。
この辺は見習うべきところとしても良い気がします。
まあらしいといえばらしいんですが、他国の著作権は全くきにしないところや、そのものズバリの「いかに気持ちいいセックスをするか?」というネットゲームその名も「SEX」を作成してアメリカの父兄や宗教界を激怒させていましたが)
私の理解している韓国の情勢はこの辺までです。

元日本兵

2005年05月28日 00時44分30秒 | 政経、歴史、スポーツなど
なんやらミンダナオで元日本兵が見つかったとかで騒ぎになっていますね。
それは置いといて皆さんは小野田元少尉って知っていますか?
実は私は小学生の最後の夏に小野田少尉にキャンプであったことがあります。
その時はどんな人かわからなかったのですがキャンプが終わって解散するときにその人が書いた本が配られて、それを見た親からどんな人か聞きました。
が、別に戦争の話なんか全然しませんでしたし、元軍人らしいという意味では以前も書きましたが(http://blog.goo.ne.jp/ovidius_2005/e/ff706a4e026fb788c68bc4ee1016ea0c)剣道の師匠の方がよっぽどアレ入った人物でしたが、小野田さんに関しては小学生相手だったからかもしれませんが
普通の人でした。
彼の本も後で読んだんですが終戦後二十年以上も一緒に戦闘をしてきた部下の一等兵が現地住民と撃ち合って戦死し、その彼の遺体が世間に見つかることで帰国できた人なので複雑な心境だったのだろうというのは後から理解できました。
また、かなりの人間が終戦後も長期間戦闘をしていたようです。
実は元日本兵というのはビルマの竪琴という映画もありますがアレはフィクションですがインドネシアでは5000人以上が残留していますし、特にフィリピンは45万という大兵力を投入しその9割以上が戦死というとんでもない負け戦で戦闘よりも病死、餓死の方が遥かに多いことでも有名です。
彼が実際話していたことで覚えているのは、カエルとかサワガニとかヘビを食べ方だけです。
彼はどういうわけだかこのキャンプがヒントになって後年小野田自然塾とかいうのをやっていたらしいです。
このキャンプかなり子供のやりたいように危ないこともやらせてくれるので正直楽しくて仕方がなく、リピーターが多かったです。
例えば洗濯をするというのが服を着たままプールに飛び込むとか、雨で増水している川に飛び込んで泳ぎ渡るとか、台風が4つ接近している時に登山をするとか、大学生のお兄さん、お姉さんがいて遊んでくれて面白かったです。ちなみに私は「11PM」とか「女の3ホール」なる単語はここで学習しました。
意味がわかったのはもうちょっと後ですが・・・。
サワガニとかは寄生虫がいるからあまり食べないほうがいいとか、毒蛇は頭を抑えろとかまあ、サバイバルでしたね。
その過激な内容をテレビ局が察知して朝のニュースで生放送ということになりましたので我々小学生は前夜テレビ局のスタッフをどうやって歓迎するか考えようと知恵を絞った挙句、女子アナウンサーに小麦粉ぶつけてプールに落とすというとんでもないことを実行しましたが、大人になった今では二度とやれないであろうことを盛んにやらせてくれた忘れられない楽しい思い出ですね。
本当どうでもいい話です。
ちなみに場所はアッシュさんの地元の近くです。
菰野という駅があってそこから湯ノ山、御在所岳、尾高山あたりでやっていました。

時代の追い風

2005年05月25日 00時44分56秒 | 政経、歴史、スポーツなど
先日、リタイヤされたばかりの人とお話ししたのですが、高度成長時代の人はややうらやましいですね。
大抵60代の方にいろいろ話しをきくと、共通して話題になるのがラッキーだったという話です。
いわく戦争に行かずにすんだし終身雇用で年功序列にしては上が戦争で全然いなくて、
会社起こすのにもそもそもライバル会社がいなかったそうです。
退職金も自分たちの代までは数千万でるし、年金も大幅にプラスでもらえるのだそうです。
下の世代はかわいそうだそうです。
かくいう私もバブル就職組みの話しを聞くたびに羨ましくなりますが、下の世代よりはマシか・・・とも思います。
60年代70年代は日本の株価は企業以上に貯金志向は今より高かったのですが所得が少なくて圧倒的に貯金額が少なかったのです。
だから、株が安いというよりも株式にお金が回らなかったのです。
これを過少資本経済と呼び今の中国、ベトナムを見れば大体理解できます。
だから、この時代に日本株で儲けた人としてテンプルトンという人がいますが伝説のカリスマ投資家なのですが、日本株をただひたすら持っているだけで良かったそうです。
この人はアメリカの有名投資家の師匠格で、今買うなら中国と周りに薦めているそうです。
まあ、個人的にはベトナムの方が良いと思いますがあくまで安い労働力が売りですから、それに関係する日本企業、後はベトナムの輸出サービス関連、内需関連でしょうね。
が、目先日本株のほうが5年ぐらいは絶対有利です。
日本には巨大な金融資産があります。
これを外資だろうが日本の機関であろうが巨大な顧客であり同時にマーケットなのです。
郵政民営化の裏にはアメリカの圧力があるのもその為です。
また、年金の運用資産が株式に回れば、アメリカでバフェットやジムロジャースといった有名投資家が味わったアメリカの政策変更のメリットを最大限受けることが出来たような効果が望めます。
つまり歴史的転換点に財産を持つメリットが最大限に発揮できるのです。
だから、私たちが気にしなければいけないニュースとは例えばライブドアとフジテレビのどっちがいいとかではなくて、経営者の気に入る気に食わないではなくて、M&Aを一年遅らせたことなのです。
その為に不況になる可能性すらあります。また、無能な経営者がこれ幸いと保身を図ります。
また、郵政民営化の遅れもマイナスです。
その辺のニュースが私たちの株に響いているのです。
今年、商法が劇的に変わります。いずれ機会を上げて論じたいですが、改悪の面も諸所あります。
アメリカに20年遅れた金融ビックバンのメリットを追い風で受けるためにもかの国に負けない制度であって欲しいのですけどね。

宗教と哲学

2005年05月17日 00時40分13秒 | 政経、歴史、スポーツなど
昨晩のNHKで仏教伝来の話が出てましたけど、日本へ伝わった仏教の経典のほとんどが「くまらじゅう」という西域の人によって書かれているのですね。
それが鑑真などを得て日本へ。
彼は亀磁の王族の生まれなのですが祖国がシルクロードの交易を握るという中国の王朝によって征服され興味本位の現地占領司令官に僧侶が妻帯出来ないのを試すために女を犯せといったり結婚しろとか無茶いいます。まあ、私ならよろこんで・・・では無くて彼は迷ったと思うのですがやはり宗教家でも釈迦の教えを本当に学ぼうという人であった彼は「女犯」(にょはん)を極端に恐れます。
破戒僧と批判され彼が書いたものが真剣に読まれなくなることを恐れたのでしょう。
彼の国を征服した王朝は前秦といい、漢民族ではなく遊牧系の王朝で符堅という英雄が出てその参謀とともに中国史に残る皇帝です。
ですが、一時期中国を統一すると思われた彼の王朝は三国志の曹操を思わせるような負け方で敗北し滅亡します。民族同士の争いのナイ世の中を目指したいとう彼の理想は勝手の敵を寛大に処遇し、取り耐てそういった部下が西の国で無茶をやらかす。難しいですね。
日本の仏教は北伝仏教または大乗仏教と呼ばれインドからアフガニスタンを得てシルクロードを通って日本に来ました。
一方東南アジアの仏教は小乗仏教と言われ別名南伝仏教ともいます。だから儀式がかなり異なっています。
本来は個人が理想的な生き方をする意味が強かった哲学とも言うべき仏教は本家のインドでは庶民には難しすぎてより世俗化したヒンドゥーに飲み込めれていきます。
北のガンダーラでも仏像や寄付をすれば極楽にいけるといった本来の教祖が怒るようなことを世俗化し権力と結びつくことで教団の勢力拡張に利用していった背景があります。
だから、本来ゾロアスター教であった加持祈祷や火の儀式が日本までホンモノの仏教として伝わっているという笑えない話もあります。
西洋の古代でも宗教よりも哲学が盛んだったのですが、アレハダメこれはOKという分かりやすいキリスト教のほうが人間がどう生きるかと自分で考えさせる哲学より隆盛し消えていきました。
宗教は世俗化し大体教祖が死んでから100年から200年で本来の寿命が尽きるといいます。
そのとうりですね。
冒頭のお坊さんから見たら日本のほとんどの宗教は邪教ですね。思いっきり妻帯して、外車乗り回していますからね。教義云々よりもソレは脱税でしょ?という人や宗教法人を家族のものと勘違いしている人多いですからね。
宗教に課税するところからフランス革命は始まりましたけど。

年齢と味わうこと。

2005年05月13日 13時53分18秒 | 政経、歴史、スポーツなど
今日見つけたニュース記事に「味覚感度は若い女性が一番」というのがありました。
なんでも甘味、塩味、酸味、苦味を認知する感度は4つすべてで女性が男性を上回り、加えて年齢が若いほど感度が高いそうです。
以前ホテルで働いていた話はしましたが、そのホテルのレストランで働いたときに調理のコックさんの世界を垣間見ることができました。
そのレストランはそれなりにその周辺では高級レストランの部類なんですが、コックの世界というのは非常に厳しく、営業時間や仕込み時間の関係から特に肉体的、時間的負担が大変大きく女性がまったくいませんでした。
新人の頃には良く料理チーフにはフランス語の料理用語を言われて意味がわからずにO大の学生もたいした事ねえなと拳骨が・・・。なんちゅーか手は異常に早い世界でしたね。
まあ、度々キツイ言葉は当たり前で暴力が散見するので当然女性コックというのは少ないわけで、それだけならいいのですがフロア(ウェイトレス)にも忙しさの八つ当たりするので手間暇かけて育てた新人が辞めちゃって、そのしわ寄せが全部来たりします(笑)
そのチーフはアメフトの経験者で体も大きい人ですが料理には情熱を持って研鑽に勤めていましたし、他のコックさんと比較して見るとやはり技術の点で一歩抜き出ていました。
彼になんで女性のコックって少ないんですかって聞いたことがありますがその時「きつい仕事だからな」と言ってました。
国際的に男性社会らしいです。
でも、そのおいしい料理を味わわないでなぜ料理の腕が上がるのでしょう?
レストランもはやっている店は若い女性客でいっぱいです。
料理人とは関係ないのかもしれませんが、バーテンダーの世界もそうです。やはり男性が多いのですが、最近女性バーテンダーが質量ともに増加して来て私は大変良いことだと思っています。
なぜなら、男性も女性もTPOによって異性や同性と話したい時&話たくないケースもあるのです。
お酒は悪用はともかく、心を開くという良い面をもっと生かすにはその方が絶対良いからです。
だから料理人の世界も変わると思ってますし、変わって欲しい。
より高度な味や見た目も追及される時代ですし、もっとその繊細な才能を活かして欲しい。
ところで、男性のコックのほうが優れているとか、いや女性の方が優れているとか言う前にプロとして絶対やってはいけない項目があると思います。
喫煙です。明らかに味覚が麻痺しますし、その行為自体が本人には良し悪し両面かもしれませんが他人にとっては100%完全に迷惑です。
換言すれば他人を犠牲にして、自分にとって大して利益にならないことをしているのですから。
まあ、ソレはおいといてバーテンらしい話をすれば例えばワインでは、肉とか魚という前に若い人にはタンニンの少ない白ワインが、ある程度の大人には赤ワインがおいしく感じるという味覚の神経細胞、味蕾の質量から科学的に説明されています。
私はてっきり世の中の経験や、味の経験を重ねた大人の方がおいしいものが分かるのかなと思っていましたが意外とそうでもないのだなと今日の記事でそう思いました。
そういえば子供のときは山葵が食べられなかったのに今は山葵がないとおいしく感じられないものも多いですね。
皆さんはどう思いますか?
でも株にしても恋愛にしても若い頃は経験がなくくだらない選択をしていた事に気付かされるような気がしてます、本当の醍醐味を味わえるのはいつなんでしょうね。

元寇の原稿

2005年05月07日 01時17分17秒 | 政経、歴史、スポーツなど
みなさんは子供の頃、蒙古班がありましたでしょうか?
言葉とか文化とか習慣とか考え方の違いはともかくモンゴル人、韓国人、日本人、ネイティブアメリカンはこの変えようのない肉体的特長から近い親戚です。
もっと言うと人類みな兄弟これは本当で白人も黒人も結局はアフリカの女性というか一匹のメス猿?というか原始人類の女性の子孫です。(この方を研究者はイブと呼んでいます)
いまから三万年前、人類は二種類いました。ネアンデルタールと呼ばれるその種族はやはり今から10万年ほど前に別れた兄弟で弓矢や槍、石器といった道具を使い、火を使い、原始的な言葉を話し、絵を書き、祭礼の習慣や葬儀に花を添え埋葬する習慣があり、集団で狩をして暮らしていました。
彼らは私たちの直接の先祖より、肉体的に恵まれていて、寒冷地により適応し、脳の大きさも現代人とまったく変わらなかったといいます。
また遺伝子的にも良く似ていて服を着せて街中を歩かせたら私たちと区別がつかないそうです。

共存した七万年の最後の時代私たちの先祖と親戚は主に食べ物のことでライバルとなり私たちの先祖が言葉を進化させ学習能力を高めたことでまあ絶滅させてきたわけです。
その後に人類同士の戦争が始まったといわれています。
人類の歴史は約一万年前からで、考古学の範囲に属する話ですが何だか怖い話ですね。

鎌倉時代の元寇という蒙古襲来は神風という天の助けで本格的な戦闘前に小競り合いで終わってしまいましたが、後の日本に多大な影響を与えました。
実はこの頃博多は非常に有名な貿易港で関東の開拓農民である北条政権の緩やかな支配の下、貿易思考、産物豊かな西日本の共存でもありました。13世紀は文化史でも素晴しい時代で現在の日本の文化の原型が、鎌倉、室町の時代に入ってきています。
モンゴルのチンギスハーンほど徹底的ではなかったので一歩劣るのかもしれませんがその孫であるクビライ(フビライハーン)は偉大な皇帝でした。
日本人は敵役としか見ませんが偉大なというのがふさわしい大王であり、占領されたほうが良かったんじゃないかという考え方もあります。
まず彼は民族による差別は全くなく、有能であれば誰でも登用し、ジンギスカン以来の中国人差別を改めむしろ積極的に活用した皇帝にふさわしい男です。
また、中国のよいところを取り入れつつもあの国の致命的と欠点腐敗とは無縁で質素に暮らし、薄い着物が一枚しかないという人物で当然継ぎはぎだらけなんですが奥さんを選んだ基準がつぎはぎが上手かったからというお方です。
そうやって貯めた資金で中国を基盤とした陸上と海上の交易を中心とした文化圏の交流を促進するというグローバリズムの元祖のような男でした。だからこそ陸から来たマルコポーロを重用し海上から帰国させたという話もあります。征服戦争自体は失敗も多かったですがその後の交易の発展やグローバリズムやヨーロッパの発展は全く持ってモンゴルのお陰ですね。(イスラムの没落もモンゴルの所為ですけど)
ところが鎖国している国があります、しかも外交上明らかに元が上なのですが南宋攻略を控えていたこともあり対等の外交だけでもしようという要請をひたすら責任取れないから無視という子供のようなことをしたのが日本の朝廷と鎌倉幕府です。まあ、鎌倉は日本の中でも更に田舎の政権ですから仕方がないんですが、こともあろうに外交上のブレーンが他に海外のこと知っている奴が誰もいないからという理由で元の敵国である南宋のお坊さんでいいように操られてしまいます。まあ、坊さんにしてみれば当たり前ですね。
でも元は懲りずに何度も使者を送り続けます。
で結果なんとなく答えなきゃいけないと思った鎌倉幕府は、無視するどころか外交の使者を処刑とかいう暴挙に出ます。
さすがにここまでやられたら黙っていられませんね。
戦争になります。
運良く勝ったというか退けたわけですが、これ以後鎖国的というか自分たちだけで何でもやれるとか、いざとなったら何とかなる(神風)だろうという国民性がうまれ。という悪影響も大きいです。
日露戦争に勝って有頂点になったのとちょっと似ています。
ちなみにこの時、元の属国高麗が一時的に対馬を占領したのを持って、対馬は自国領だといっている国があります。まあ、自分勝手に自国の歴史上の最大領土を大韓国として全部領土とか言ってますが逆に中国、ロシア、日本の最大領土を主張されたら困るのあなたたちでいったいどこに住むの?と主張するとともに、怒るよりも最大領土でもこの程度かと苦笑せざるを得ませんね。
まあ、北朝鮮よりも日本や、アメリカが信用出来ない国らしいから仕方ないんですけどねぇ。