人生ラベリント

人生は迷路!! 芸術と日常、たまにミスコン・ネタも紹介しちゃうブログ。
最近はバレエ・ネタに執着中😅💦

マリインスキー・バレエ(7)

2021年06月09日 | バレエ
一部を除いて殆どの大劇場では、観客が場内で上演中の出し物を無断撮影することを禁止している場合が多いと感じます。
例えば、ロイヤル・バレエの映像は本当に限られたものしかありません。

それに比べて、バレエ映像を見始めた当初など、マリインスキー関連の映像が極端に多く、それも素人の撮影映像が大半の様子には本当に驚いたものです。
さすがバレエ大国❗️❗️制限が緩くて場内撮影も大目に見てるんだな〜〜っっと感心したものです。
・・っが、どうもそうではないみたいですね。

やはり駄目なものはダメみたいで、公演後に出回る映像も、いつの間にか消えてしまっていることに気が付くことがしばしばです。
・・が、不思議とごく限られた特定のダンサーの映像は、フリーパスで❓❓残っていることにも気が付くんですね。
この違いって何なんですかね。

前回の続きに話しを戻しますが、永久メイさんの映像を観た印象から、マリインスキー側が撮影禁止を謳っている理由がわかる気も、実はしているんです。
とは言え、撮影して下さった方がいるお陰で、この映像も観ることが出来ているので、そのことには感謝しつつ、その理由も含めて、映像を観て気になった点を下記に羅列したいと思います。

先ず、素人の撮影なので致し方ないことではありますが・・・

1) 多分、表面前方に場所を確保して撮影に挑んだのでしょう。
で、話が逸れますが、昨年、コロナ禍に怯えて引き篭もりを開始した当初、ライン・グループで各人の作品紹介なんぞを開始。自宅で絵を描き始めたんです。
鉛筆デッサンで被写体を描いた時に、時間の経過と共に陰影がずれて来ることに気がつき、途中からiPadを横に置いて撮った画像を見ながら描き足し始めたんですが、直ぐにハタと気が付き手が止まってしまいました。
そう、肉眼で見るのとは手前と後方のバランスが大きく異なり、ズレが生じて極端に写っていたんです。それと同じことがこの映像にも言えるんですね。
パ・ド・ドゥのメイさんの出の箇所は特にそれが顕著で気になります。拡大して撮っているのでよりアンバランスが際立って見えるんです。
そう〜〜〜、こんなことを書いたらマズいとは思いますが、出始めのアップが子猫みたいに見えて〜〜〜😓💦💦(最近、可愛い子猫の映像にハマってます)

2) マリインスキー劇場の舞台が傾斜していることも理解して下さい。
撮影映像の視点が中心辺りに置かれているので、当然、後方は高く見えます。
「メイさん、コール・ドよりもズッと小柄で子供に見えておかしい」との日本人のコメントを他のページでフト目にしたんですが、この映像を見る限り、確かに後方のダンサーたちが巨大に見えているんですね。でも、足元は・・・・・そう、床に高低差があるので前方と後方とでは高さが異なるんです。
ここいら辺については、多分、生の実際の劇場では大した違和感は感じないのではないかな、と勝手に解釈してます。(身長差は勿論ありますが。)

では、この「ダイヤモンド」を観た自分の感想はどうなのかーーー

その前に、昨日貼り付けた映像のURLを再度ここに貼り付けます。

⬇︎メイさん、スチョーピンのパ・ド・ドゥ。
 >
(⬆︎この映像は自動で引き続きスチョーピンのソロ、終幕へ続きます。)

⬇︎メイさんのソロ・シーン。
 >

先ず、メイさんがどうだったかと言うと、優雅で表現大きく、非常にレベルの高い踊りを披露していますね。
特に「ジュエルズ」の中で一番表現が難しいと思われるパ・ド・ドゥの場ですが、このシーンは交響曲第3番の第3楽章、速度表記は哀愁のアンダンテ。ゆっくりと歩く様な速さで全編を通して哀愁感が漂います。
楽曲構成はごくシンプルで、出だしの第一主題が繰り返された後、(1’30”辺りから)中心になる第二主題が始まります。空気がまとわり付く様に、静寂の中をしっとりと踊ります。途中の中継ぎを経て後半に再度2回目の第二主題(5’00”辺りから)が奏でられますが、より激しくドラマチックに表現され、また静寂へと戻り静かに終わります。

で、欲を言えば、第二主題の2回目の部分にもう少し勢いと強さが表現できれば更にメリハリが付いて良かったのではないか、何回か出てくる後ろに反る箇所はもう少し後ろに湾曲して反れたら視覚的に良かっただろうとか、あと気になる点が1箇所あって、スチョーピンの支えで足を上げてぐるっと一回転する箇所(2’37”)が足を下ろしたところで一度ハッキリと止まっているんですね。前々回URLを載せたウリヤナ・ロパートキナの映像だと、足を下ろした後、ワンクッションで直ぐに緩やかに移動しています。この方が自然に見えます。
ここはどうやらスチョーピンの支えの繋ぎがスムーズに行ってなかった可能性が大きいです。
因みに、同じコーチの指導を受けているマリア・ホーレワの同じ箇所をチェックして見たんですが、ロパートキナほどではないにしても、やはり相手役のサンダー・パリッシュがこの役に慣れてて、スムーズに移動させているんですね。
スチョーピンを再度観てみると、やはりそうですね、メイさんの手を取り損なってタイミングがズレてます。
チョッとそこが残念だったかな〜と思いました。

もうひとつ、大事なことを付け足すと、それは体型と雰囲気からくる違和感で、腕の細さが存在感を打ち消して見えるんですね。
「ジュエルズ」の「ダイヤモンド」のソロは人生経験のある大人の愛を表現しているとも言える役割で、重心のある落ち着きさが求められると理解できます。
メイさんの場合、(ホーレワにも言えることですが)若過ぎると言うハンデに加え、フワッと軽過ぎて見える姿が「ダイヤモンド」の場合は損かな〜と思いました。(ラ・シルフィードなんかではプラス材料ですが)

バレエは視覚によるものなので、姿形で第一印象が決められてしまうのは至極当然で致し方のないところでしょう。
その意味でも永久メイさんは、ある意味その華奢さが一つのブランドになっていると言えるのかもしれませんが、余りにも上半身、特に上腕部から肩に掛けて華奢過ぎて、もしこのまま突き進むとなると将来的に役柄の幅が広がることはなさそうな予感もしているのです。

そう、フワッとした妖精(ラ・シルフィード)とか、亡霊(ジゼル)とか、或いは少女役(くるみ割り人形のマーシャ/ロミオとジュリエット)、病気持ち(愛の伝説のシリン)😓💦っっって~~~、これら既に演じた主役級の役柄なんですけど~~💦💦
現状では元気発剌の役柄は回って来そうもなく、例えば「ドン・キホーテ」のキトリや「パキータ」など、元気印でバンバン踊る明るいキャラ役は遠のいたまま、今後どうなるかって感じがしないでもないんですね。

そう思うと体型を改善することは急務だと思います。

特に上腕部から肩にかけてもう少し筋肉をつけることが先決かと、かと言ってバレエは魅せる芸術なので筋肉ムキムキ過ぎては不味い❗️❓

近年、筋肉ダンサーはよく見掛けて、名前を出して申し訳ないンですけど、ロイヤル・バレエのマリアネラ・ヌニェスなんて可なりの筋肉ウーマンだし、マリインスキーでもエカテリーナ・コンダウーロワやヴィクトリア・テレシュキーナなど、程よい筋肉状態をキープしているダンサーは多数いますね。

と言うことで、メイさんも最近の様子から見て、多少は鍛えていそうにも見えなくもないんですが、向こう2年くらい掛けて体型改善を図ることに期待したいです、ハイ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マリインスキー・バレエ(6) | トップ | マリインスキー・バレエ(8) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (shane)
2021-06-13 09:29:28
ottsuandesuyoさん、こんにちは。
こういうご時世だからこそ、芸術は良いなと改めて気付かされています。
自宅で鑑賞できるのは有り難いですが、やはり限界がありますね…😅
返信する
Unknown (ottsuandesuyo)
2021-06-13 13:09:36
shaneさん
こんにちは〜。
そうですね、確かに映像では限界があり劇場で鑑賞するに越したことはありませんが〜〜、ロシアは遠い(笑)
で、自宅鑑賞の何よりもの強みはタダ〜〜!!
バレエに限らずオペラなど、日本で観る海外公演のチケットは高過ぎくんですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

バレエ」カテゴリの最新記事