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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

御櫃ら・・

2015-01-15 05:13:10 | 漆器
御櫃とは「炊いた飯を釜から移し入れておく木製の器。めしびつ。おはち。」のことで、これもまた、日本の文化から消えつつあるもののひとつです。これが茶道具となると高足のお膳があってとなるのですが、このような作は旧家には複数必ずあったものです。

納戸を探してみるとまずは輪島塗の銀吹の作品がありました。銀がだんだんと剥落してるのですが、なんとか修理する方法はないものかと・・。



さらには津軽塗の作品がありました。これは以前に投稿した津軽塗の蓋付碗とセットかな?



これらは今ではたいへん貴重な作品となりつつあります。



杉の弁当箱・・。



川連の木目を生かした粋な器ですね。



春慶塗の手あぶり・・、傷んでいる部分は私が緊急処置・・。



いつ頃から、我が家にあったものです。木を大切にしていた頃の貴重な作品です。



このような器が座敷にあり、親戚一同が会して酒を飲み交わす。そんな風景はもう戻ってこない。寂しい限りです。



銀吹の揃いの器・・、縁側には福寿草?? 春を待つ北国の祈りがこめられています。



よくある梨地のお盆・・、下手な蒔絵より豪華ですね。



これらはすべて木を大切の育んできた文化の作です。陶磁器とは別に日本の文化には木、漆器という技術が発達してきました。近年、引き出物などが少なくなり、ますます漆器も需要が少なくなってきています。木の文化が失われるときが、日本の文化の終焉といっても過言ではないかもしれません。

家内と大晦日は雪見酒・・。





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