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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

天啓赤絵 獅子香炉

2021-12-17 00:01:00 | 陶磁器
現在は我が家はペットロス症候群・・。息子も小さい頃から遊び相手で、パパやママより大好きだった。



帰宅しても出迎えのない犬小屋。18歳近くまで生きていた愛犬はもういない。お茶会時の記念撮影も今は懐かしい。



本日は犬ならぬ獅子にちなんだ作品です・・。

上部に獅子を配した香炉の作品はよく見かけますが、意外に稚拙な作品が多く京焼の道八銘で量産されて作品などは見るべき品格がありませんね。この作品もひとつ間違うとそのような作品になりかねないものですが、この作品は愛嬌が作品に趣向を持たせています。



天啓赤絵 獅子香炉
合古箱
高さ120*幅95*奥行87



家内曰く、蛇を押さえつけている獅子・・??? だそうです。

 

下記の写真は入手時(洗浄前)の写真です。汚れはきれいに落ちました。



獅子の香炉には牡丹が付きものですので、絵柄は牡丹を描いたものでしょう。牡丹と獅子は切っても切れない深い縁がありますからね・



天啓赤絵の皿や火入れの作品はよく見かけますが、蓋まである香炉となると数はかなり少なくなります。



絵付けや造形は民窯ですので雑になっていた時代ですが、虫喰いなどの釉薬の剥がれも景色となっており、なんともそれが愛嬌を生み出し、日本の茶人から愛好されたのが天啓赤絵や南京赤絵の作品です。



この作品は日本からの注文品の可能性がありますね。



誂れた箱に納められています。



口部分などは黒柿で作られています。



高級な箱はこのように古くから黒柿を部分的に使われており、誂た方は天啓赤絵の作品という認識を持っていたと推察できます。犬小屋も黒柿で作ってあげればよかったかな









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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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天啓赤絵 獅子香炉 (骨董ふきぬき)
2021-12-28 16:44:20
この香炉は岡山県笠岡市の旧家より買い取った香炉です。手放したのは最近倉敷市の業者の競市です。個人的に良い香炉だと思い大切にしていたものです。 良い方に収まって良かったです。
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入手経緯 (夜噺骨董談義)
2022-01-03 14:07:04
入手経緯のコメントをありがとうございました。
*一般に骨董作品へのコメントは知識をひけらかすコメントが多いのですが、このようにセーブされたコメントには安心いたします。セーブされたコメントはマナーとも言えるのでしょう。
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