夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 三彩飛雁文盤 & 天目台と木の葉天目

2017-07-22 00:01:00 | 陶磁器
なにやら家内が天目台を購入したらしい。むろん中古品・・。以前に小生が購入した作品は真塗でしたので、図柄のある作品を購入したようです。



合箱があるのでまた箱に解るようにしておいて欲しいということで小生の一時預かりになっていたのを失念していました。未整理の作品の箱が山になっていたのが片付いてきて、残っている作品をチェックしていたら「これ何の箱だっけ?」という具合・・。



箱に貼り付ける写真を撮影しようということになりました。松竹梅の文様。木目のある床で撮影しています。



せっかくの天目台なので天目茶碗を載せてみました。



この作品は以前にブログで紹介していますが保戸野窯の平野庫太郎氏の作品ですが、失敗作だそうです。無理くり平野庫太郎氏を説得して頂戴してきた作品です。



釉薬が垂れ過ぎているのが欠点ですが、いい景色になっていて小生のお気に入りのお茶碗です。天目台では釉薬の垂れでがたつきますので、天目茶碗というよりお薄などに適しています。



「木の葉天目」となっており、焼成のあがりは最高です。木の葉の部分から紫色がかった黒がなんとも神秘的です。



夜更けに展示室で眺めながら、当時秋田市内の平野庫太郎しの窯で陶芸をしていた頃を懐かしんでいました。



あれから30年、思えば時間の経つのは早いものです。



さて本日はインターネットオークションで千円で落札した作品・・・

むろん下記のMOA美術館所蔵の有名な唐三彩の逸品を知っていての入手です。



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唐三彩の盤:唐三彩は、白い素地に緑釉薬・褐釉・藍釉などの鉛釉を掛けた陶器。主に貴族の墓の埋葬品として焼かれた。本品は見込みに飛雁とその周りを霊芝文がめぐる三足の盤で、緑釉・褐釉が施されている。

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本作品は上記の作品の模造作品と疑いながらも、入札していたらあっさりと落札した作品です。お値段は1000円也。

当方では唐三彩はむろん所蔵していませんが、以前に紹介強いますように遼緑釉や漢緑釉の作品は所蔵しています。ただ唐三彩はあまりにもメジャーで本物はとても高価です。

三彩飛雁文盤
合箱
口径243*高さ24*底径



紋様が稚拙ですね。



欠けの補修、裏面の胎土が時代がありそうに見えます。



近代の模倣作とはちと違うように思われます。



唐より時代の下がった遼頃の作品? 発掘品の可能性があります。



三彩の作品といっても時代や産地で様々あります。思いつくまま名を挙げてみても、唐三彩、遼三彩、華南三彩、奈良三彩、源内焼・・・。小生は三彩には基本的に蒐集対象ではありませんが、源内焼蒐集の観点から影響を受けた三彩はいくつか所持しています。これはあくまでも源内焼との比較の資料としてです。



骨董品はたとえ1000円でも知識を増やしてくれて、時間を浪費させてくれます。気がつけばとっくに次の日になっていました。この調子で30年もあっという間・・・・。


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