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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

高士観月図 塩川文麟筆

2011-11-25 05:36:27 | 掛け軸
今日も朝早く筑波へ・・。

塩川文麟は淡い墨と色彩でさわやかな山水画を描きます。

高士観月図 塩川文麟筆
絹本水墨淡彩 軸先鹿骨 合箱
全体サイズ:縦2030*横650 画サイズ:縦1210*横495



季節はいつ頃? 晩秋??



塩川文麟:生年享和元年(1801)~ 没年明治10年5月11日(1877)。 幕末明治の画家。京都の人。字は士温,号は雲章,別号は可竹斎,竹斎,泉声など。通称は図書。幼くして父母を失い,父が仕えていた安井門跡(蓮華光院)の侍臣となる。門主のすすめで岡本豊彦に入門。山水画を得意とした。豊彦宅を訪れた松村呉春が文麟の画をみて激賞したという。



天保2(1831)年の『画乗要略』には,豊彦の弟子としてただひとり文麟の名が挙げられている。安政の御所造営(1855)に参加,新内裏に襖絵を制作した。明治1(1868)年画家の親睦団体である如雲社を主宰。京都画壇における絶対的指導者となった。教育者としてもすぐれ,近代京都画壇の育成に貢献した幸野楳嶺以下多くの俊英を門下から輩出させた。
77歳で没し,京都の一心院に葬られた。代表作「蛍図屏風」(スペンサー美術館蔵)<参考文献>



南画というか四条派というか・・淡い色彩ながら品格のある作品となっています。
「山水、人物、花鳥とあらゆる画域をこなし、爽やかで明るく知的な作風」と評されています。京都画壇の基礎を築いたといってよいでしょう。

このような画人の作品をもっと評価してよいと思います。本作品も非常に廉価でした。

最近感じるのは、なんでもかんでも画家によって評価するのではなく、その作品によって評価すべきあり、そういう意味ではいい作品が手ごろな値段で出回っています。とくに南画などはいい例であり、大家などと欲張らなければ、素晴らしい作品がサラリーマンの小遣い程度で入手できます。



掛け軸の楽しみ方にその軸先があります。まずは材質、象牙や鹿角、焼き物や堆朱など楽しめます。さらにその細工などが楽しめます。掛け軸は日本古来の大切な文化であり、技術です。


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