夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

春萌 福田豊四郎筆 その60

2016-11-11 00:01:00 | 掛け軸
2歳半の息子がぺたぺたと絵の具を付けて描いた作品?



捨て難くて、タトウに入れてとっておいています。



さて、理解できない息子の作品はさておいて、福田豊四郎の作品はかなり理解できてきました。ただ作品が少ない戦前の作品はいまだに暗中模索中です。展覧会にもこの頃の作品は非常に少なく、資料も少ないようです。まだまだ続く・・・。

本日は戦前の頃の福田豊四郎の作品の紹介です。

春萌 福田豊四郎筆 その60
紙本水墨淡彩 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1340*横320 画サイズ:縦2100*横450



当方の所蔵作品の「梅・竹扇面図」・「冨士」・「柳燕図」・「鶏小屋」・「夏之渓流」・「秋渓之図」と同時期の落款「豊四郎生」です。

  

印章は「豊四郎」と思われますが、この頃の印章については資料が不足しており、当方の所蔵作品では初めての印章ですが、資料などの作品に押印されている作品(著名な作品では「春暖」など)から昭和7年年頃の作と推察されます。



この当時の作品で共箱で遺っている作品は稀有と言えるでしょう。



一般的は戦後の抽象画的な作品のほうが人気がありますが、戦前の作品のほうがのどかで戦後の作品よりも好きという方も多くおられます。



戦前から福田豊四郎氏と当方の祖父母、父との付き合いが始まったようです。



戦後になってから、戦地から還った父と交流を深めたようです。



仕事の関係で上京した際も、また福田豊四郎が帰郷した際も会っていたのかもしれません。



やがて母も叔父もその交流に加わることになったようです。いずれ皆酒好きな男ばかり・・、ちなみに父は絵を習っていました。

PS.
ネットオークションにときおり、福田豊四郎の贋作が出品されています。本ブログに掲載されている以外の印章の作品は贋作と思ってください。暗中模索中の蒐集家よりのアドヴァイスです。信用するかしないかは読書の皆さんにお任せしますが・・・。



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