夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 古伊万里盃? 二種

2016-11-20 00:01:00 | 陶磁器
家内の実家の敷地内にあったという柿木から採れた黒柿で明治時代に作ったという長火鉢、手焙り、そして煙草盆。その煙草盆の残材?を義父が見つけてきて。「これ要る?」・・・。



もともと一客は手焙りと一緒に倉庫改修時に見つけて保管していましたので、今回は上記写真の中央と右のばらばらの部材です。



野晒しになっていたのか、漆の塗装はなくなり、生地にままとなっており、底板は桑なのですが、一客は反っており、一客は紛失してるようです。



これを持って日本橋の漆や指物を扱うお店に修理を転倒してもらったら、なんと二客の修理で7万円、バラバラの方は寸法をつめないと直らないというそつない返事でした。



そこまで費用をかけたら、新しいものが買えるのではないかと思うのですが・・・。一流どころは庶民の感覚とはかけ離れたところにあるようです

そこで山形の黒柿の家具の扱うお店にメール・・。なんとか三客が同じ寸法で直るようですし、これから山形まで現物を送って検討してもらうこととなりました。

本日の紹介する作品は同じように出来損ないと再利用した?作品の紹介です。おそらく発掘した作品かと思われますが、詳細は解りません。

面白いと思ってインターネットオークションで入札したのですが、意外に高くなりました。このような作品に贋作はあるまいと思って、落札しましたが、二つ合わせて25000円なり。ちょっと出来のよい作品が買えるお値段でした

古伊万里盃 二種

白磁 縦彫文 盃?
幅62*45*高さ40



ドレッシングを入れる器にいいのかなと家内に話したら、もっといいものを買いなさいと叱咤激励されました



歪なところが、自分に似ていてすきなのですがね~。



当方は西洋陶磁器のような「ピッシ」とした器はどうも苦手です。



染付 草文盃?
幅75*46*高さ42



このような好みに賛同される方は少ないのでしょうね。



最近はどうも杓子定規な人間ばかりが多くて世知辛い。日本橋や銀座でお金持ち相手ばかりの商売も同じ。漆器、刀剣、家具、掛け軸などのメンテナンスは地方を利用しましょう。現在は地方のほうが腕の良い職人がいます。



出来損ないはあくまでも出来損ないですが、そこがかわいいという人間が好きです。出来損ないを一人前にするのには意外に費用と手間のかかるもののようですが・・・

食器棚の奥にしまいこまれそう・・・・。



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1 コメント

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Unknown (囲炉裏端)
2020-11-09 05:18:47
>食器棚の奥にしまいこまれそう・・・・

"o(-_-;*) ウゥム…
状態にも・・・ですが 
目立つところでドーンとさせたい・・・
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