夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

稚内の昆布干 磯辺辰夫画

2019-04-04 00:01:00 | 洋画
掛け軸などの表具のついでにシワのある状態で額装されている作品などを裏打ちしてもらいました。



上記は福田豊四郎の作品で、挿絵などの原画と思われますが、いくつかこのような挿絵の原画の作品も蒐集されています。



こちらは裏打ちもなくまくりであった小さな作品です。

漁夫風景図 都路華香筆
紙本水墨 タトウ
画サイズ:縦223*横212



中途半端な大きさなのでマットを寸法に合わせて額装にすると一つの額だけに限定されるので、色紙に裏打ちしていろんな額に入れて飾れるようにしました。



賛否があるでしょうが、こういうところは小生の凝り性ゆえ・・。



この作品らは以前に本ブログにて紹介している作品です。



さて郷里の男の隠れ家には先人らが蒐集した作品がまだありますが、遺された作品から紐解くと先人らがどう関わっていたのかが次第に明らかになってきます。

稚内のコンブ乾し 磯辺辰夫画
油彩額装 黄袋 段ボール箱  
F6号 額全体サイズ:縦468*横560 画サイズ:縦320*横410



本作品は武蔵野美術大学で教鞭をとっていた福田豊四郎氏の縁での入手と推察されます。



父が経営していた会社のカレンダーの原画(大館の自宅に何点か保管)もこの画家によるものと推察されます。



母が姉にあげた作品ですが、平成4年に姉が要らないからと小生に譲ってくれた作品で、代わりに会社の業務を当時手伝っていた姉はカレンダーの原画を何点かを思い出に持っていかれました。



作品のサインやキャンパスの裏書から23歳頃の昭和26年(1951年)9月22日に描かれた作品だと解ります。福田豊四郎氏と父らが親交があり、武蔵野美術大学の同僚、また秋田の同郷という関連から当家で購入した作品と推定されますが、まだ若い時の作品です。

 

数少ない資料から当時の思い出を頼りに紐解くには厄介ですので、これらの記録を作品と共に遺しておこうと思っています。

父の遺した作品ももう一点見つかりました。印章は小生が父の印章を押印しました。



郷里の冬の山々を描いた作品だと思います。



父にしてはいい作品です



この二つを並べて飾ってみました。

本日紹介した作品はいずれ大した作品ではないのですが、思いで深い作品ですので郷里にて保管する予定です。さ~てこのような作品を整理するのに必要な時間と体力と根気が続くのはあとどのくらいなのだろうか? こういう整理には意外に時間と体力と精神力が必要なのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。