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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

田村将軍 木彫彩色像 加納鉄哉作 明治40年作

2020-06-02 00:01:00 | 彫刻
鉄哉のサインや落款は鉄哉にしか書けない字なのでこの字の書体が加納鉄哉の作か否かの決め手になります。この点は弟子の市川鉄琅(最近、「なんでも鑑定団」に出品作があります。)についても同様ですね。というより作品の箱書きは、「息子程の年の差の若き後継者、市川鉄琅に代筆で書いて貰っていた。」という文章が志賀直哉の小説中の記事にあります。 . . . 本文を読む

翁舞 平野富山作 その3

2018-11-13 00:01:00 | 彫刻
吉祥の作品ということで作品の注文も多かったのでしょう。また平野富山は同じモデルの作品を40~50体作ったそうですから、その点からも作品の数が多いと推測されます。ただ、それゆえ祀るこでで、ながらく飾っておくと湿気でカビが発生することが多く、完璧なコンディションで残っている作品は少ないとされています。 . . . 本文を読む

贋作考 福聚大黒天尊像 その2 伝平櫛田中作

2017-11-08 00:01:00 | 彫刻
「このつちはたからうちだすつちならでのらくらもののあたまうつつち」・・、大黒天が握っている槌は打ち出の小槌ではないようです。「のらくらもの」は怠け者? 怠け者の頭をコツンと叩く槌なんだという意味のようです。神仏に願いごとだけして、あとは何も行動を起こさない人には痛烈な言葉です。 . . . 本文を読む

木彫極彩色 狂言福ノ神 市川鉄琅作 その2

2017-07-29 00:01:00 | 彫刻
福の神は「金持ちになる秘訣として、早起きをし、他人に優しくし、客を拒まず、夫婦仲良くすることだ。それとわたしのような福の神に美味しい神酒をたくさん捧げれば楽しくなること間違いない。」と言って、謡い舞い、朗らかに笑って帰っていきましたとさ・・・。 . . . 本文を読む