先ず劇団ひとりの計測装置には疑問がある。
私は振動騒音が専門のプロです。
「ぷろ」です。
まぁカルロスゴーンも知らないだろうが日産の振動検査法の論文が私の頭の中に木霊する。
今から30年ほど前に日産の技術者の車体の慣性モーメントを計測する最適の方法を探して計測すると言うもので、これは計測法の教科書に載せる価値があるほどの「基礎実験の極み」と思えるものだった。
30年ほど前のホワイトボディー慣性モーメントの計測方法は、吊って揺らす時間を計測するというものである。
日産の技術者は、この方法を含めて、加震機による計測、ハンマリング計測などを行い、一番有効な計測方法がハンマリングと評価したのである。
この研究には恐れ入った。
だが、同じ事は劇団ひとりの振動試験機にも言える。
あれはグリップを中心とした固定加振である。
本来的には自在に動くような糸で吊ったゴルフクラブに加速度センサーを特徴点に配置して、加振点(打点)を叩きながら相互応答を計上する。
それを重畳計算で、振動モードを計算して、それでゴルフクラブの単体の振動特性を計測する。
所で、この特徴点とは、どうやって決定するのでしょうか?
それは事前試験で、どう言う振動するか?を把握した上で、何処が振動の節であり腹なのかを把握して、探った後で、腹の加振、節の加振を続けて、振動モードを出して初めて分かるのである。
この試験で何が分かるかというと、クラブ(特にアイアン)のヒットポイントに於ける打撃時のグリップのみならずシャフトの振動を含めたクラブ単体の振動を分離できる。
それは、その後の内挿計算で、玉に掛かる衝撃(クラブ側は加速度センサーで、玉の方はレーザー計測器で計測する)とその反動が腕に入る。
だが、玉のグルーピングの目標によっては、その計測方法が物を言う。
ここまで、徹底した研究ってあるのかな?打撃する時に、どの程度の入力に対して、応答がどうなるのか?トレーニングの評価は出来るよな。
それとパッティング。これも加速度センサーで一番簡単にやれるだろう。
何故なら、応答性が一番遅いものだから微妙だけど、摩擦問題を除いたら一番そのスイングやパターが動いている状態を把握できる。
またグラウンドの起伏をデジタル計測をする事で、微分方程式で、その動きを想定して打撃の想定も可能である。
昔はキスラーのロードセルにB&Kの加速度センサー、PCBのハンマリングキットの3神器で計測したけど、今は半導体の計測チップでバンバン易く出来る。
トラ技も、インターフェースも、これを特集してはどうか?「ゴルフに使えるIoT」
需要は結構ある。
また、このトレーニング機材の開発も面白い。
ただ、私はゴルフを含めた「球技」は、ウチの暴力だけの凶暴糞親父のお陰で「大ッキライです」
ただクラブの固有値を計測する方法が下手すぎるんだよ!劇団ひとり!