おせっちゃんの今日2

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食べさせられる恐怖

2021-05-29 13:49:37 | 時の流れ

金曜日夕方、食事が終わるころから「ザワつく金曜日」が始まります。決して優良な番組でもなく、品のいい番組でもありません。でも私は笑いながら見るのを楽しみにしているのです。ちさ子・一茂・良純、それに司会者が入り面白可笑しく掛け合いをしながら進むのが、私自身には欠けている弾む会話が楽しいのです。食べ終わった食器を流しまで下げて、洗うのは後回しにしてひと時馬鹿笑いをするのです。

28日、こんな場面がありました。テレビ番組の中で私が一番嫌いな場面です。大食いです。他の番組なら、素早くチャンネルを変えるところなのですが、ここでは一瞬我慢です。すぐに、三人の掛け合い話が始まるからです。
その日は良純さんが話の中心です。

彼はこのような大量の食事を前にすると暗~い気持ちになるのだそうです。石原軍団では撮影が終わったところでみんなで食事をする会がよく催されました。裕次郎を始め先輩格の人が、奢りと言って大量のご馳走を用意し、目下のものに「食べろ、遠慮はいらないぞ」と勧めるのだそうです。ところが食べきれる量ではなく、目下のものはもう死に物狂いになるのだそうです。良純は一番下っ端。到底食べられない量が目の前に積みあがる、隙を見てロッカーに隠したこともあるのだそうです。
これがトラウマとなり、大量な食事を見ると暗い気持ちになるのだそうです。

う~ん、時は流れましたねえ。わたしは良純さんの「暗~い気持ちになる」を聞いた時、こうした食べさせられる恐怖など頭の片隅にも浮かびませんでした。考えたのは、飢えた子供の大きな目でした。ユニセフの援助でやっと食いつなぐアフリカの子供です。
今ではアフリカまで想像をとばさなくても、日本で食べられない子どもが大勢いるというではありませんか。無理やり食べさせられる恐怖、などと傲慢です。

子どもだけではありませんでしたよ。おせっちゃんの子どもの頃は自身がそれに近かったのです。弁当箱には詰められない雑炊、自分たちで畑を耕してやっと収穫したサツマイモが1個、ごろんとお皿に載っているのが夕食だったことも。思い出しました。そんな時代のご馳走、「ぜんざい」などできようはずがありません。甘いものには飢えていました。母が作ってくれたのは、畑からとれたサツマイモをきんとん状につぶし、湯を足し、どろりとした液体に田んぼで取れた小麦の粉の団子を浮かべた「いもぜんざい」でした。
「おいしいね」「あまいね」。満足したものです。砂糖はない時代です。甘いとは言えないものだったに違いありません。

三人の掛け合い会話でも、ぬぐえない腹立たしさが、笑いながらでしたが私の気持ちの中で膨らみました。
番組制作者も、それに加わっている三人も、微塵も暗さや影はなく、あっけらかんと自然に話し笑っていました。こういう内容を腹立たしく思う人間がいるという事さえ気が付いていないのでしょうね。


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2 コメント

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チーママ様 (おせっちゃん)
2021-05-30 23:25:16
チーママ様とは生きている時代が、やはり大分違います。お若いです。
私は、自分が胃があまり丈夫ではないこともありますが、大盛食べ物は写真も苦手です。それが歳とともにひどくなります。
飢えた子のいない世の中を望みます。
時代の流れはどうしようもありませんね。
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自分で (チーママ)
2021-05-30 16:49:30
食べたいものをおいしく!がいちばんいいんだろうね~
読んでいて、学生時代を思い出し・・・武道部だったから、女でもコップの冷や酒を飲まされることが😓
いまだ冷酒は、思い出してイヤな気分に😜
若い頃は、大盛りやお替わりなどあたりまえだったけど、今は食べられなくなってきたねぇ
テレビは見たことないから分かんないけど、
ギャル曽根みたいにおいしくいっぱい食べるのは、見ていて気持ちいいな~😁
食べ物をムダにするのはなくしたいわ!
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