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「若者言葉、やばくない」・・・フリーアナウンサー山野秀子さん 2

2021-06-15 13:57:24 | 言葉

昨日、若者の「打ち言葉」を紹介して、それをいかに指導するかの山野氏のお考えを書きました。同じ日経新聞の続きにこんなことも書いてありましたので、再びご紹介いたします。

山野氏が女子学生と話していた時のこと。「ため口でいいですか」と恐る恐る言ってきた。理由を尋ねると敬語が苦手で言葉づかいに気を取られて自分の気持ちが上手く伝えられない。就職活動を控えている時期で社会に出ることにためらいを感じる、という。

若者言葉で、世界を狭めているかもしれない。
敬語は言葉のエチケット、場面に応じて正しく使えることが大人社会で暮らす基礎になる。まず、相手を敬う気持ちが大事。

次のような敬語検定試験問題が付記されていました。

丁寧にとばかり無駄な丁寧過ぎはNGである。

もう、30年も前のことになりますが、むすこK が、「この人と結婚したい」とお嬢さんをつれてきたことがありました。その後も交際が続いて今かなり年齢を重ねた夫婦になっています。
始めて連れてきた時、Miちゃんが帰って行った後Kが言いました。「言葉づかいのきれいな子だろう。敬語がきちんと話せるよね。おばあさまがずっと同居していらした家族なので自然に身についたらしい」と自慢そうにのろけたことでした。

若者の言葉が乱れているという前に、人生の先輩がきちんとした言葉を話すことが大事かもしれない。

丁寧過ぎといえば私は非常に気になっていることがあります。「○○させていただきます」。自分の行動にすべてこれをつける。「いただきますは、相手を敬ってその人の許しを得てするということです」。いったい誰の許しを得て、誰に対してへりくだるのだろうか。
私には、許しを得てやっているのだ、と責任逃れをしていると思える。「○○いたします」と言い切ったほうがいい時まで、させていただくを使い過ぎてはいませんか。