道 (真理)

道は須臾も離るべからざるなり 離るべきは道にあらざるなり

米政府が大麻でガン細胞が消滅することを認める

2015-08-28 18:19:00 | 社会・経済・歴史・情報公開

米政府が大麻でガン細胞が消滅することを認める

2015年08月28日(金) 05時38分19秒NEW !
テーマ:
カンナビス(大麻)がガン細胞を殺すことを、ようやく米政府が認める
US government finally admits that cannabis kills cancer cells

8月22日【Mirror】http://www.mirror.co.uk/news/world-news/government-finally-admits-cannabis-kills-6303176#rlabs=11 より翻訳


カンナビスがガン細胞を殺す、という地球が揺らぐような主張を、アメリカ政府が自らの地位を利用してまで支援することとなった。

これまでヒッピーや陰謀論者、そして一部の科学者までがみんな揃ってカンナビスという薬草を吸ったり、あるいは食することで医学的な効能があると主張し続けている。

グローバル・ヘルス(global health)の見積りによると、世界中で一日あたり2万人がガンによって死亡しているという。

マリファナに含まれる重要な有効成分には、結腸ガン、肝臓ガン、乳がんそしてその他、複数のガンと闘う効果があることが発見されている。

また、カンナビジオールは抗がん剤の効果を、性質の悪い副作用なしで強化させることも示唆されている。


アメリカ政府のCancer.orgのウェブサイト上では、ある健康研究家が次のように主張している。

「ネズミやラットを使用した研究では、カンナビジオールが、腫瘍細胞の死亡の原因となり、細胞の成長を阻害し、そして腫瘍が成長するために必要な欠陥の発育を阻害することによって腫瘍増殖を抑制する可能性があることが明らかにされています。

実験室および動物実験からは、カンナビジオールがガン細胞を殺し、健康な細胞を保護している可能性があることを示しています」


「ネズミに対する実験では、カンナビジオールは結腸を炎症から保護し、結腸癌のリスクを下げる潜在力があることが判明しています」

「実験室での研究では、肝細胞ガンの中に入れられたデルタ-9-THC(訳注:カンナビスの酩酊成分)が、ガン細胞を破壊、あるいは殺していることが確認されました。

同実験では、非検体のネズミの中の肝臓ガンのデルタ-9-THCには、抗がんの効果があることが明らかになっています」

(翻訳終了)


****

 「ガンには様々な治療方法が存在しているが、

ガンは一年1,600億ドル(約9兆円)相当のビジネス。

そのため、そういった治療法が抑圧されていると言ったら、

あなたはどう考えますか?」


【関連記事】

カンナビスオイルでガンを完治した普通のおじいさんの体験談

大麻オイルで脳腫瘍が縮小することが実証される


カンナビスでガン細胞が死滅する衝撃的映像/さらなる大麻合法化の波


 


シンプル・ライフ~新たな軌道

2015-08-28 17:27:11 | シンプル・ライフ 

2015年8月28日

目の前に見る光景は、同時に存在する一瞬一瞬の無数のホログラフィを時間軸で見ている世界だと言うことが宇宙物理の世界で証明されてきました。これを人類の存在の意義に照らして表現すると"迷い”であり"幻想“ともとれます。一瞬一瞬の無限のホログラフィが予定してきた経験のために、突然変化が起こり同時に無限のタイムラインを一瞬にして選択し、因果律からくるめまぐるしい脅迫観念が心の分散をさらに醸成します。

迷いや幻想は一時的な逃避行動では何も解決しないばかりか、逃避した空洞意識に瞬時に陰のエネルギーが充満します。人間の意識が天に反映され、人類にどれほど大きな影響を与えてきたか、常日頃の何気ない思いやしぐさがこの大宇宙にどう轟き渡ったのか、まのあたりにしている災害や戦争、人類の悲惨な歴史の現実が私たちに即下の課題を突きつけています。

このようなめまぐるしいエネルギーの移動や変化の行き着くところは、執着心が生む限界、心を破壊しようとする狂信、人類の消滅と言うホログラフィです。何十万年もあるいは何億年も繰り返してきたこの宇宙の歴史(地球の歴史は宇宙の歴史と重なる)、シリウス・プレアデス・アヌンナキと言う宇宙の高度の科学をして人類種と交配し、実験しゲームしてきた彼らの目的はその使命はどのようなものだったのでしょうか。

今、宇宙における地球表面の人類の真実が明かされようとしています。イベントがあり宇宙の同胞と人類がハグし肩をたたき合う時期は間もないことですが、私たちも彼らもそのようなショーイベントに参加することが終着点ではなく、人類の転生や宇宙の生命の営みに関し重要な分岐点に至ったこと、今までの事を整理整頓して、新しいスタート台に立つことを確認するに過ぎません。

もうすでに始まっているのは、カンボジア、インドネシア、ナイジェリアなどの虐殺についての戦後処理などの問題です。加害者は、名分を信じ国や家族のために行為に及びました。心がとがめないはずがありません。しかし殺なければ殺られる。巧みな恐怖の操作によってこの人智を超えた行為に拍車がかかります。家族を殺されたもの、殺したもの、誰もがまさか因果の清算が行われているとは現実には思えません。

争いが終わって、何十万・何百万と言う人々の憎悪の後始末は、今まで行われてきた戦争犯罪人に対する勝者の裁きは通用しません。加害者も被害者も歴史的支配者階級の利権争いのために利用された犠牲者に過ぎないと言うことが明白だからです。UNなど国際機関の判断もそれ以上でもなくそれ以下でもなく人類の歴然とした歩みなのです。

物質世界は、もともと何も無いところから生じました。はじめは光(実際は光の概念を超えた一点)の一点から始まります。もう多くの方が知っているようにその一点は音から生じます。“ああ、おなかがすいた”と言った“あ”の瞬間に、食べ物、そしてそれが出来る過程、そこに至るまでの背景、すべての無限のホログラフィがその一瞬に生じます。勿論その一瞬一瞬に無限のタイムラインが発生します。もしかして“原罪”と言う概念は、物が生じた瞬間自体で、この状態がテストコースのように見える幻想を言うのかもしれません。

そして私たちは実は“おなかがすいた”と言う目的とは違う真実の目的のため何千回も輪廻して今日まで来ました。(同じ人類でも輪廻の回数が少ない生命もあります)その目的は“真理”すなわち“道”を得ることでした。日本史で学んだのは太古から縄文時代・弥生時代・・・と言う人類史のほんの一部でした。シリウス・プレアデス・アヌンナキと言う宇宙の高度の科学を携えた先駆者は、本来の使命と物質文明の崩壊をもたらした科学的宿命によって“真理”を求めながら今日までその役割を果たし続けてきました。

シリウス・プレアデス・アヌンナキは私たちであり、時には皇帝として時には修道者として天命に従いながら、この崇高で精巧な聖霊世界を伝え導いてきました。古代からプロピンデンスの目、十字架、鍵十字…多くの形象として遺し伝えられてきた“真理”の形象が物質文明の略奪・搾取の時代になってその威力を恐れた忌わしいものたちによって封印されていましたが、この金融経済の崩壊と共に時を知らせるかのように公開が始まっています。

長かった人類の歴史、今世においても思いがけない艱難辛苦に見舞われ人々は忘れていた大切なものを求め始めています。迷いを払拭し、幻想を生かす、すべてが一つ、すべてが帰着するもの、始まりであり終わりであるもの、あなた方の存在のように一人であるもの、すべてであるもの、一なるもの、シンプルなもの、すべてを明らかにする。

真理すなわち道は新たな時代の軌道になるものです。

Deshi A

 


観音菩薩伝~第4話 姫、機知を働かせて蟻の闘いを止められる、 第5話 姫、蝉を救うために大怪我をされる

2015-08-28 01:13:53 | 観音菩薩伝・観音様

2015年8月28日

第4話  姫、機知を働かせて蟻の闘いを止められる

 妙善姫御生誕の祝宴の折りに現れた老翁に纏わる話は、たちまち全国津々浦々にまで伝わりました。興林国の民衆は、その老翁が仙仏の権化であると信じて疑いませんでした。この話が拡がるに連れて仏門に帰依する者が多くなり、改宗者も増加の一途を辿りました。時はちょうど西方天竺の仏教勃興時代であり、興林国は天竺に近いため仏教に同化されていたこともあって、この事件を切っ掛けに神仏を信仰する風潮が益々高まってきました。

 妙善姫は父君妙荘王と母君宝徳妃の寵愛と撫育を一身に受け、すくすくと成長されました。生来天資聡明で物事に秀で、美しい容貌・容姿は大きくなるに連れて益々端麗となり、その見目麗しい顔形は高貴な気品に溢れていました。背丈は二方の姉姫よりもやや高く、性格は明朗で、よく話し、よく笑いましたが、尋常の子供と違った性質が見られました。並の子供は美衣を纏い美食を欲しがるものですが、姫は幼少の頃から錦繍の着飾りや生活上の豪華奢侈を好まれず、質素な服装を好んで着用されました。

 何よりも奇異なのは、出生以来、素菜食を摂り、魚介類や獣肉類などの腥物を口にすることがなかったことです。食べたがらなかったわけではなく、食べることができなかったのです。ほんの僅かな腥物でも口に入れたり、また野菜料理でも少しばかりの生物が入り混じっているものを食べようとすれば忽ち嘔吐してしまう有様で、全く喉を通ることができません。これを見て王と妃は、不思議に思いました。しかし嘔吐で体が損なわれるのを見るに忍びず、体質に合わせて、姫には他の者たちとは別に精進の食物を用意させました。

 姫はまた特に書物に親しまれるので、宮中に家庭教師を迎えて読み書きを習わせました。智慧は勝れて二方の姉姫の遠く及ぶところでなく、一度教われば直ぐに読み書きができ、一度解釈すれば何時までも覚えていて忘れることはありません。

 妙荘王と妃はこのため、姫を目の中に入れても痛くないほど寵愛し、掌中の珠のように可愛がりました。女の子でありながら男の子以上に秀でていたので、妙荘王は大いに心が慰められ、時々妃に 「妙善が成人に達したら、文を以て邦を安んじ、武を以て国を定められる十全十美の婿を選んでやろう。もし太子が産まれないならば、王位を女婿に譲ってバキヤの王統を継がせよう。姫には、治国の素質がある。この国を永遠に栄光と平和に治める才能がある。徳を以て国を治めるに違いあるまい」

 妃は、勿論この王の意向に賛同しました。姫に託す将来の望みが大きくなるに従って、王夫妻の太子を求める焦りの心がだんだん薄れてきました。そして只、密かに然るべき人材を選択することに気を遣うようになりました。

 王夫妻のこうした動きに関する噂が、二方の姉姫の耳に入らないわけはありません。二方は互いに自分たちの運命の薄幸を嘆き、心中のモヤモヤが漸次嫉妬に変わり、事ごとに妹姫に対して好い気持ちがしません。同じ王女として、しかも姉として生まれながら、王位を妹姫に譲られることは気位が許しません。こうして姉姫たちは、生来の勝ち気も加わり、妹姫に辛く当たるようになりました。二方は美しく着飾り、陽気に振る舞うのが好きなので、妹の質素・温順な態度が気に入りません。

 ある日の夕方、妙善姫は一人の宮女を従えて花園へ散歩に出掛けました。いつの間にか、仙人洞の辺りまで来てしまいました。夕陽が赤く燃えて雲間から千条の光を放ち、その美しさに心打たれた姫は、暫し我を忘れ、経典にある極楽世界の景色はこれ以上に素晴らしいに違いないと、いろいろ想いを巡らせていました。このまま夕陽が沈むことなく永遠に輝き続けて欲しい…、一瞬姫は何かの囁きを聞いたような気がして空を仰ぐと、一連の雁が親雁に引き連れられ列を成して南の方へ飛んで行くのが見えました。何処へ、何のために飛んで行くのだろう。姫は深い感傷に打たれ、何となく心が身内から離れて行くような侘びしい気持ちに駆られました。

 ふと目を転じて地上を見ると、辺り一面に大蟻が闘争しているのが目に付きました。よく見ると、黒と黄色の二種類の蟻が死に物狂いで咬み合っていました。暫く経っても止みそうになく、その凄まじい有様と言ったらとても一口では表現できないほどです。弱いものは強いものに咬み殺され、あるいは傷つき痙攣して動かなくなりました。その上に覆い被さるようにして、死傷した屍が累々として重なり積もりました。

 姫は、憐れみの情を覚えて仕方がありません。この小さな蟻たちは、普段は平穏に暮らしているはずなのに、どうして闘い合わなければならないのか。一生の命も短く、その上異類からの迫害もあるため、むしろ自分たちの命を護る必要から団結しなければならないのに、何故また闘争して寿命を縮めなければならないのか。どう考えても、解りません。

 哀れな蟻を救って上げようと思い、姫は裾をまくってその場に蹲み込み、両手で蟻の群れを払い分けようとしましたが、直ぐに手を引っ込めました。敵味方を見分けたり、一匹ずつ捕まえて遠くへ放したりすることは容易ではなく、また数が多くとうてい捕らえ切れるものではありません。

 この大蟻は仲間同士では非常に仲が良いが、別の種類や他の巣の蟻には異常なほど敵愾心を燃やすなど、強い排他的な習性があります。いったん咬み合いを始めると、相手が死ぬまで決して止めようとしません。死んでも相手に咬みついたまま離れず、無理に引き離せば双方共に傷付いて死んでしまいます。

 手の施しようがないまま二人が呆然と佇んでいる間に、死骸の山が見る見るうちに沢山できました。蟻は嗅覚が鋭く、両方を引き離したとしても直ぐにまた敵を見つけ出しては咬み合いを始めるため、闘争は何時まで経っても全く収まりそうにありません。姫はどうしたものかと困惑し思案しましたが、直ぐに妙計を考え付きました。

 蟻の争いは畢竟食物を巡るものに相違ない、もし双方に十分な食物がありさえすれば、自然にその食物を自分の巣へ運搬するよう態度を一変させるに違いない。そうなれば咬み合いも止めざるを得なくなるであろう、そう思い定めた姫は急いで宮女に
「甘い飴とお菓子を少し袋に入れて持って来ておくれ」
と命じました。

 宮女は何の意味か解らなかったものの、命じられたとおり宮室へ引き返し、間もなく飴と菓子を詰めた袋を持って戻りました。姫は宮女から袋を受け取ると、両方の蟻の通り道に沿って巣の前まで辿り、飴や菓子類をそれぞれの巣の周辺に撒きました。

 すると現金なもので、新手の援軍は食物を見て急に方針を変え、咬み合うことを忘れて夢中で食物の運搬に精出し始めました。それから双方の蟻道の両側にも袋の中身を少しずつ撒いてやると、蟻の群れはすっかり戦の事を忘れ、列を崩して食糧を漁ることに専念してしまいました。

 続いて姫がなおも咬み合っている現場を上から箒で軽く払いますと、双方の蟻たちは遂に四方へ散り散りに逃げ出し、それぞれの巣へ食べ物を運びながらその場を引き揚げて行くのでした。一場の悪闘もここに終わりを告げましたが、蟻の残骸は辺り一面に散らばっていました。姫は、その牙折れ、足を断たれた情景を見て可哀相に思い、首を傾げて考えました。

 たとえ小さな蟻であっても、やはり一分の生命があるに違いない。それが互いに咬み合い、殺し合って悲惨な横死を遂げ、残骸を曝している。これらの生霊は、どのように苦しがっていることでしょう。姫はいつの間にか涙ぐんで、屍を天に曝して罪の深くなるのを憐れみ、そのままにして置くに忍びず、振り返って宮女に言いました。

「二人で穴を掘って、埋葬して上げましょう」
 二人が箒で蟻の残骸を掃き集め、木の先で穴を掘り始めた頃は、すでに黄昏時で辺りは暗くなりかけていました。その時先方から、二人の姉姫が談笑しながら近づいて来ました。妹姫と宮女が蹲んで何かしているのを見掛けて、二人は怪訝な表情をしました。妙善姫は、姉姫の来られたのを喜び
「姉君、良い所へ来られました。お手伝いして下さいませ」
と声を掛けますと、
「どんな事ですの」
と妙音姫が訊き返しました。

「咬み合いで死んだ蟻を埋めてやりたいと思います」
 これを聞いて妙音姫は思わず吹き出し、そして冷やかに
「妹よ、自分一人で遊びなさい。あなたの詰まらない遊び事のために手を汚したくありません」
と言いながら、向こうへ行きかけました。妙元姫も、姉姫を追いながら
「姉君、妙善はあのように土掘りや泥いじりが好きなのですよ。それでもなお父君も母君も妙善を宝のように可愛がり、文武両全の婿を選ぶと仰せられます。万一母君が太子をお産みにならなければ、妙善の婿が王統を継ぐそうで、素敵ではありませんか」
皮肉混じりの言葉に、妙音姫が相槌を打ちました。

「そうなると妙善は、王妃様にお成りですね。しかし、世間で泥いじりの王妃様なんて聞いたことがありませんね。笑われますわ」
 妙元姫は意地悪そうに
「妙善の行いは、少し下品だと思います。それでも、父君や母君が寵愛されていらっしゃるから仕方がありません。これも、私たちの運命ですわ」
 妙善姫は、これらの遣り取りを聞き流し、黙ったまま土を掘り続けました。姉姫たちが自分の気持ちを理解してくれないのが悲しかったものの、何を言われても我慢して気に掛けません。人を疑うことを知らず、何時までも好い姉君と信じ、素直で大らかで菩薩そのままのお気持ちでした。

 やがて穴が掘り上がったので、蟻の死骸を掃き入れ、その上に土を被せて叮嚀に葬り、その蟻塚に向かって二人は小さな掌を合わせました。これで蟻の生霊も安らぐに違いない、と思うと姫の気持ちは晴れ晴れとなりました。

 辺りはすっかり暗くなり、宮女に促されて二人は宮室へ引き返しました。姉の妙音姫と妙元姫は先に帰っていて、王妃に妙善姫の事を告げました。日頃の羨ましさが妬みに変わり、母君の歓心を買うために尾鰭を付けて話しましたが、王妃は二人の話を聞き一笑に付して取り合いません。

「妙善は、天の慈悲の徳を持っています。そなた達とは何の関わりもありません」
二人の姫は母君の意外な言葉を聞いて、不愉快で仕方がありません。その時ちょうど、妙善姫が蟻塚から帰って来ました。妙善姫は、二人の姉姫が母君の側で満面に不快の色を浮かべているのを見て察し、これは何か母君に教訓されたに違いないと思い、そのまま黙って部屋に引き下がりました。

 翌日妙荘王は、妃から事の次第を聞き、苦笑して
「妙善は聡明怜悧であるが、この性質が玉に瑕なのだ。少しも子供らしさがなく、まるで老婆のようだ。小さい時からこのようでは、将来が案じられる。御身は、よく教導しなければなりません」

妃は、只深く頷くばかりでした。二方の姉姫は、この言葉を聞いて密かに喜び、妙善の性質はとても改まりそうもない…そうであれば、将来には父君の歓心を失うに違いない、と思いました。

 実際、妙善姫には深い仏性があり、閑な時間には、仏書経典を読み書きしてばかりいました。一度目を通すと決して忘れることがないため、普通人の数十倍も悟りが早く、円熟味も加速して行きました。誕生以来美徳だけを考えて生きているようなこの性質を枉げることは、鋼鉄を折るよりも遙かに難しいことは姉君にも明らかです。母君の千万言の勧化も姫の頭には入らず、依然として姫は思い付かれた善徳の数々を行い続けました。




第5話  姫、蝉を救うために大怪我をされる

 蒸し暑い夏の、ある月夜のことでした。姫は宮室の暑苦しい空気から離れて、庭園へ散歩に出られました。姫が柳の下の石台に腰を下ろして納涼していると、芳しい花の匂いが一陣の清風に乗って漂ってきました。その何とも言えない香ばしい薫りは、姫を爽やかな気持ちに誘うのでした。

 静寂な空気の中に、只一匹の蝉が傍らの木の幹に止まって鳴いていました。まるで我が世の春とばかりに、得意な美声を張り上げて歌を唱っているようでした。姫は、この静寂の中で深く思惟しました。

 世上の人はどうして競って労碌を重ね、名利のために奪い合い、勢力のために争い合っているのでしょう。かように大きな罪を作った挙げ句、将来にやってくるそれらの報いである魔障や災難から果たして逃れることができるのであろうか。一切の苦厄や転生輪廻の柵から、果たして逃れることができるのであろうか。

 何らかの妙法を使って、世の人々を悟らせなければならない。人生の一瞬の快楽に、何の意味があろう。両目を一度閉じれば、万物皆空である。儚い仮の快楽よりも、永遠の自在を得たい。仏陀が成道し到達された極楽世界の境地に至れば、どのような感じがするのであろうか。姫の小さな胸は、様々な思いで一杯になりました。いつの間にか、神(しん:註2参照)を凝らして静座し、とうとう恍惚境に入ってしまいました。

 正に元神(げんしん:同じく註2参照)が出ようとするとき、今まで楽しげに鳴いていた蝉が、突然鳴き止んだかと思うと、今度はけたたましく鳴き出しました。普通の鳴き声ではなく、何かに襲われて救いを求める必死の悲鳴に聞こえました。

 姫の霊気は正に無我の境地に至りつつありましたが、この蝉の悲鳴に静寂の気が劈かれました。驚いて我に返り鳴き声のするほうへ頭を向けると、一匹の大螳螂(カマキリ)が長く伸びた胸部を反り、鋭利な鎌状の前肢で慄く蝉を引っ捕らえ、細長い頸を擡げて咬み付こうとしている様子が月の光によって映し出されました。蝉の悲鳴に似た鳴き声は、正に救いを求めていたものでした。

 姫は、暗かに考えました。蝉は、私に救いを求めているに相違ない。もし私がこの難を見て救わなかったならば、蝉は間もなく螳螂に殺されるに違いない。見たところ柳の木は、さほど高くはない。咄嗟に姫は腰掛けていた石台に登り、その上に立って手を伸ばし、螳螂を上から抓み上げました。ところがその大螳螂は、捕らえていた蝉を放しはしましたが、今度はその鋭利な鎌を姫の手の甲を目掛けて打ち込んできました。一方助けられた蝉は、一声鳴いて飛び去って行きました。

 姫はそれを見届けてから手の大蟷螂を放そうとしましたが、螳螂の前肢両鎌は姫の手の甲に深く食い込んでいたため鮮血が流れ出しました。姫は余りの痛さに耐えかね、一瞬目の前が真っ暗になり、足の力が抜けて声を出す間もなく石台の下に崩れ落ちました。
 折悪しく倒れた所に石があり、額の右のほうがその石に強く当たって傷付いたため顔中血だらけになってしまい、その上左足の踵は木の根元に引っ掛かり皮を擦り剥き脱臼してしまいました。姫には、この痛みがどうして堪えられましょうか。忽ちにして、人事不省に陥ってしまいました。

 丁度この時、宮女が妃に命じられて花園へ姫を捜しにやって来ました。柳の木の下に来ると、誰かが倒れているのが目に付き、もしや妙善姫ではないかと恐る恐る近づいてみると、顔一面が血だらけになって気を失っている姫を見付けました。

 宮女は腰を抜かさんばかりにビックリして、震えながら慌てて宮中に駆け込みこの事故を急報しました。急を聞いた王妃を始め宮女一同は、直ちにその場に駆け着け、急いで柔らかい籐で編んだ篭に姫を乗せて宮中に運び込み、宮医を呼んで傷の手当てをさせました。王妃の顔色は真っ青でしたが、終始取り乱すことなく、冷静に宮女達にあれこれ指図しました。知らせを聞いた妙荘王は、急ぎ姫の室に見舞いに臨みました。その後、王と妃は姫の枕元に付ききりです。

 小半時ほど過ぎて姫は気が付き、初めの内は意識が朦朧としていましたが、辺りを見回す内に事情がだんだん解ってきました。父君と母君が自分の顔を心配そうに見守っていたが、気が付いたのを見て安堵の胸を撫で下ろした様子でした。
 妙善姫は、体を動かしたとき踵に激痛が走ったため、思わず呻き声をあげました。妙荘王は
「妙善よ。どうしてこんなに酷く転んだのです。申してごらんなさい」

姫は、心の中で父君の怒りを恐れて、言おうか言うまいかと思案しました。言えば厳しく責め咎められるに違いありません。だが姫は嘘が言えず、苦しみながらも一部始終を話しました。妙荘王は、聞き終わるや、首を振り、厳しく姫を諭しました。

「妙善よ。父は、何時もそなたに話していたではないか。父の言いつけを聞かないから、このような苦しみを受けるのです。この度の事で、よく分かったであろう。今後、再びこのような事をしたら許しませんよ」

 姫はただ、頷くばかりでした。額の傷は薬を付けていた所為で左程でもないが、左足首の脱臼は骨折しているのか痛みに堪えきれず、顔を歪めてまた一声呻きました。付き添っていた妃は、姫の苦痛を自分の胸に針を突き刺されたように痛く感じられ、眼に一杯涙を浮かべて
「どこが痛いのですか」
 姫は痛さを堪えて
「体全体に痛みを感じますが、額と足首が特に疼きます」
妃は姫の踵を擦ったが、本当に脱臼して腫れ上がっているのを見てビックリしました。妙荘王は、急いで侍官に、接骨医を召し連れるよう命じました。暫くして接骨医が急ぎ参内し、姫の骨を元通りに接ぎ合わせました。痛みが少し和らぎ、いつの間にか姫が睡りに入ったので、皆はようやく安堵しました。

 この怪我で姫は約一箇月ぐらい、体を起こすこともできませんでした。普通の人なら螳螂と蝉の所為にして怨みを抱くところでしょうが、姫は良い事をしたと自ら満足し、肉体的には苦しみが残っていましたが、心中では万分の喜びを感じていました。自分で自分の行為に慰められ、床の上では苦痛を訴えることがありませんでした。

 月日が経つ内に踵と手の甲の痛みはどんどん癒えてきましたが、額の傷口だけがなかなか治りません。種々の薬を付けているうちに傷口はどうにか塞がりましたが、黒い痕が残っていて、完璧の珠に瑕疵が付いたようなもので、この事が人々に惜しまれました。妃は、それが何より痛ましく感じられました。

 ある日、妙荘王に向かって
「こんな玉のように美しい姫が、額に一つの傷痕を残しては、美貌をたいへん損ないます。私が想いますのに、我が国中に良医も少なくありません。王様、令を伝えて霊験ある名医を招き、姫の傷痕を癒させては如何でございましょう」
 妙荘王はこの提案を受け入れ、翌日宮廷に登殿するや、早速次の令旨を全国に公布しました。

 凡そ姫の額の傷痕を元通りに治すことができた者には、賞として白銀千両を与え、その上
御殿医の職に任ずる。
 この旨が一度公布されるや、国中の医者や大夫らは先を争って薬を献じてきました。連々数十種の薬を試みましたが、毫も効験がありません。妙荘王は、このような大国に一人も役立つ医者がいないのを情けなく思いました。機嫌を損ねた妙荘王は、自分の願い通りにならないことが腹立たしくなり、その思いが全国の医者に対する怒りへと変わっていきました。

(2)神(しん)も元神(げんしん)も同じで、五気の一つです。五気とは、魂・魄・精・神・意の総称で、いずれも人の心を構成する五種類の気を指します。元神は先天の神ですが、人身に宿った後つまり後天では識神と変わります。俗に言う「意識」がこれに当たります。

次回 第6話 ルナフール、妙荘王に霊薬を教える

 


シェルダン・ナイドルニュース 2015年8月25日

2015-08-28 00:46:23 | シェルダン・ナイドルニュース

 

Sheldan Nidle August-25-2015 Galactic Federation of Light

http://www.paoweb.com/sn082515.htm

Update by Sheldan Nidle for the Spiritual Hierarchy and the Galactic Federation

3Caban、10Uo、12Manik Selamat Balik! 

現在の世界は、古い観念がまだ根強く残っています。財政的なイベントや文化的なイベントを起こす準備がもう出来ています。そのような長い支配によって、現在、ある程度調節される必要がある、いくつかの文化的な先例があります。  あなた方は、もうすでに、終りの見えないない負債奴隷制度や恒常的な生き残りのための必要性などから、解放されることになっています。これらの2つのアイテムに関しては、負債免除記念祭と来たるべき繁栄の時をもって終わることになっています。  闇のカバール(秘密グループ)は、彼らの基底構造が変わることや彼らがあなた方から分離されることをすでに理解しています。 彼らはそれを憎悪の対象にしています。彼らの死にものぐるいの戦いは新しい時代への変化を遅らせましたが、彼らは天によってまさに封印される運命にあります。 闇の勢力は、そう言う自体を自から作りだしその土壇場に立たされています。役に立たない不換通貨を抱えた彼らは、すでにもう破産しており、大がかりな詐欺的仕掛けを維持することができません。 結局、それは彼らの終焉を早めるお膳立てになります。 現在、宇宙連合軍は、彼らの終焉に向けていくつかのシナリオを評議しています。これは、逮捕やスキャンダルだけでなく、あなた方が、第二次世界大戦後に何が起こったか、その真実を学ぶことができるよう許諾する統治改革も含んでいます。 

アメリカは南北戦争が終了すると直ぐに、大国になるためにあらゆるシナリオの解釈を改ざんしました。 アメリカは一般的な個人主義の傾向を受け入れず、その代わりに第2の大英帝国になることを選択したのです。 このプロセスは、アメリカが向かう方向を深刻な事態に変えました。抵抗したものにとっては記憶に新しい、帝国主義の巨大な代弁者としてその名声をはせた国になりました。 現在のアメリカがUFOを隠蔽して一つの虚偽を創り出すのを我々は見ていました。そして全く違う条約草案を保持することに固執し、違法な戦争を起こして、多くの若いアメリカ人の命が奪われました。 アメリカは、今どれくらい強力になったかを見せるために、腕を曲げて力瘤を見せるような独りよがりの政治をしていたのです。 アメリカは、それ自体をジェファーソンと彼の多くの同僚がそれはおかしい警告したものに変えてしまい、本来の魂を失ってしまいました。アメリカは、富裕層を援助するため強力な帝国をつくっていたのです。それらは、南北戦争の終了の時点で、すでに多くの強力なものに成長していました。 第一次世界大戦を開始することによって、この新しい力による排他的集団は、表向きは普通の国として形式的な位置を装いました。

20世紀の終盤には、かつての英国が強国としての地位を維持するために行って来たことを繰り返し行いました。 人工的に作り出された不況は、実際に第二次世界大戦の前兆でもありました。 アメリカはその優位性を持ち続けるために、戦争をその力として温存して、さらに冷戦を引き起こしました。 闇の勢力は、アヌンナキにならった容赦のないその手段で、その主要な手下となる国を選び出し、主要な国としての役割を保証しました。 それでもアンカラ宣言と1990年代中頃にアヌンナキが去ってしまうと、闇の勢力の中にも躓きを生じました。9/11という結果がそのハイライトであり、それはアフガニスタンやイラク戦争に続きました。これらは、彼らがこの先10年間この事態に係ることを、一時的に許諾したことになりました。それが私たちの現在のジレンマを生じているのです。これは、そのような避けられないことが本当に起こり得る最後の時だということです。 この事態に対し、我々の同盟国はすでに我々が準備しているものを保管しています。我々は、この現実を天とそしてまだ多くを明らかにていない同盟国にも約束しています。 闇の勢力は、すでに彼らの起こしたいくつかの事件について判決が下され、そして、壮大な強制力が彼らに降される準備が行われていることを知っています。

我々は、現在、そのような絶壁の上に立っています。いくつかの行動を見ると、まだ彼ら自身が自ら割り当てられたペースで前進し続けています。 それがすべて尽きるのを我々は上から熱心に見ている状態です。 この時こそが、あなた方に幼児期からあった認識によってなされていた自分自身の判断を終える時なのです。 

闇の勢力の脱落で、あなた方は、自由とは何であるかについて、その全てを本当に理解することができますか?

アヌンナキが20年前に去ったとき、闇の勢力に対し、彼らのやり方を放棄する代わりに、多くの新しい自治をそれぞれ開花させることを受け入れるよう心から依頼しました。ところが、闇の勢力はこれに対し、逆に我々に不利な決定を下し、そして、次の10年間もアメリカの闇の勢力の優位が保証されてしまいました。世界がこのアメリカ人の行為から立ち直ったので、この優位は徐々になくなりました。 我々は、あなた方に対し、密室でどんなことが起こっているのかその秘密を保持すべく忍耐強くあるようにお願いします。 闇の勢力は、何とかしてこれをひっくり返そうとして企んでいます。現在、多くの賢い人々が、闇の方法をつかって再び勝利しようと企んでいるものもいます。 しかしながら、勝利するのはあなた方であり、これらがまもなく明らかにされることを、あなた方の深い愛情でもって知っていてください。それから、あなた方はこれから自由になるでしょう。そして、新しい領域があなた方の目の前に現れます!

―利益の源-虹  天の恵み! 我々は、あなた方が次元上昇したマスターです! この世界は、現在大きな変化の最中にあります。 20年以上前、天は初めて、彼らの兄弟、姉妹である人類への祝福の詞と、ガイアのアセンデドマスターに対する命を承った偉大な管理者たちをコンタクトチームとして派遣しました。ちょうど今、闇の勢力が経済パニックを地上世界で引き起こす恐れのある計画が近づいています。 このような時こそ、我々はあなた方に、今進行中の役割を成功させることに集中するようお願いします。

闇は、いかなる場合もこの領域を混沌に陥れることは許されません。それが経済的であるか、哲学的であるか、まやかしの戦争の援護であるかどうかにかかわらず、これまでも彼らの試みはみな失敗しています。 闇の勢力は、その選ばれた運命を逃れることができません。彼らの愚かさを許していた天の時間も、あなた方を闇とともに過ごさせた天の時間も、最終の段階に来ています。 闇の勢力の計画の中に置かれた罠は、彼らにとっても罠だと見られています。それゆえに、親愛なる祝福された皆さんには創造主と多く任命された者たちが天の壮大な計画を現実のものにするために、揺るぎない信頼をもっていて下さい。我々の計画の目に見えない部分が完全に明らかにされるまで、情報は秘密のままである必要があります。親愛なる人々よ、この時はもう間近であるので、喜んでください。

すべての人々のための成功がもう間近であり、喜びで満ち溢れています。

このメッセージはここで終わります。 ずいぶん昔、天は数千年の単位で、闇にこの地上の土地を与えました。この「リース」は、現在、期限切れになる準備ができています。 光の勢力は神聖な委任を与えられ、それ自体が闇を追い出して、あなた方が豊かで本当に自由な繁栄している新しい土地に、あなた方を連れてゆく準備をしています。 あなた方が、あなた方のハートの本当のゴールを達成することができる聖なる方法を、どこでどのように実行できるかについての準備に、今のこの時を使ってください。我々はあなた方と一緒に、地上のスピリチュアルな人々と内部地球の人々とスペース家族とがひとつになって、新たな領域を作りあげることになっています。 完全意識を達成するこの時のため、あなた方は精神的で直観的な能力を引き出すことを学ぶことになっています。これらの能力が上昇して、親愛なるものたちにあなた方はとても素晴らしい時代の舞台を準備する者であると知らされます。我々は、ガイアがどのようにこれに備えるか、そして、あなた方がどのように光の兄弟と姉妹に会うことになっているか見ることになっています!ハレルヤ! ハレルヤ! 

今日、新たなメッセージを発信しました。 創造主の命令は、明らかになっています。喜びとともに多くの贈り物を受け取る準備をしていてください。新しくて素晴らしい現実を創り出すあなた方のすぐれた能力を使う用意をしていてください。それを待つ人々にはよいことが起こります! 天の限りない供給と永遠の繁栄が本当にあなたのものであることを知ってください。そう! であってください!  Selamat Gajun! Selamatはい!  セラマト・ガジュン!セラマト・ジャ! (シリウスの言葉、一つのものであれ!喜びの中にあれ!)

翻訳Kunio

 

“ 人工的に作り出された不況は、実際に第二次世界大戦の前兆でもありました

現在のブラックマンディを超える世界経済の混乱は、あたかも第三次世界大戦の前哨のような規模ですが、もうすでに世界は新しい時代へのステップに踏み込んでいます。過去に戻ろうとする彼らの思惑を生かして更なるステップアップを諮っています。

つまり、闇の計画は光によってコントロールされています。

しかし、新しい経済の立ち上げにはまだ至りません。現在の改革は今まで世界を動かしてきた領域の中で行われていて、世界的規模の秘密結社などが長い間内部改革を進めてきた結果ですが、まだ進化を妨げる膿を出している段階です。市民のために市民が立ち上がれるような環境になるまでは、しばらく経済の低迷や災害などの一定の混乱が続くと考えなければならないと伝えています

世界的規模の金融改革が行われることを多くの市民も望んでいますが、利欲を温存してきた歴史的組織的利害の対立は根深く、先のサブプライムの時のように、計画的な中国のバブル崩壊、そしてその次の計画が予定通りに行く保証はありません。なぜならそれは人類の覚醒の度合いにかかっていて、その意味では、今の時期は画策された混乱によって後退しています。

これからしばらくは、ある程度の厳しさの中で人類の尊厳が浮上し、何がどう改革されてゆくか、市民自らが創造力を発揮する動きが社会のあらゆる分野で芽を出し始めます。

Digは、NEW SEED 2015 ・ One Personal より転載


衣食足りて礼節を知る

2015-08-27 19:56:27 | 道・真理・ Deshi A

2013年6月18日

地球が最悪の環境になって、本当に人類は滅びるのではないかとさわがれましたが、周囲の自然豊かな環境を見るとそういう実感がわいてきません。

友人が「東京を本来の自然にもどさなければならないね!」と言ったのを聞いたとき「公園を増やすこと一つにしても土地が高くて自治体の計画では何十年もかかってしまうのに、とても無理だと思う。」と、できないと思っていました。あれから5年、地球が人間と同じ生命体だったたらどういう状態なのだろうと考えるようになりました。そのきっかけは、「コンクリートやアスファルトで車のため造った道路が地球の隅々まで張り巡らされ、まるで地球が体中を鞭打たれ傷跡がみみずばれになってしまっているようだ。」というメッセージを読んだときでした。地球は瀕死の状態だと実感して愕然としました。

それまでは、温暖化や公害などの偽装された情報にも漠然とした意識しかなく、ゴミやペットボトルの再利用やダンボールの再生紙の問題…などの問題意識しかなかったとき、ある日からインターネットなどで高圧線の電磁波、原子力発電所の使用済みプルトニュウムの処理…車のタイヤの磨耗粉塵による癌の発生、食肉や牛乳が癌など成人病の原因…、たくさんの恐ろしいほどの環境問題が累々としているのを知らされました。エネルギー政策が地球環境や人命を蝕んでいる実態は、まさに100%この世は偽善の世界だと思うきっかけになりました。

地球創生のとき、動物も植物はパラダイスを創造するため、ほかの星から持ち込んだことや、人類創造の目的と宇宙の壮大な構想の歴史に思いをはせると、この時期思い切った意識転換をしなければなりません。

地球をもとの姿にもどすため、もとの姿とはどういう姿なのか、そう考えると神の創造物である自然の尊厳に畏敬の念を抱くようになりました。植物や動物が地上で生き生きと輝くさま、それらすべてが人類のために創造され、この地球の一員として今日の時をむかえています。私たちと一体であるこの地球生命体を、人類が完全意識に遷移することができるように、この地球という女神を本来の姿に完全還源してゆくことを使命としなければならないと思います。

人類の進化のために天のあらゆる愛が降り注がれるときに、与えられた本領を発揮してその愛に応えること、人々に自ら模範を示し、協力して地球生命の再生のために全力をそそぎ、そしてその成果の一つ一つすべてを天に還して宇宙生命の循環を創出しなければなりません。

環境意識は世界にひろまっています。日本も昭和40年代の高度経済成長期には河川が汚れ、光化学スモッグという車の排ガスや工場の排気などで、丁度今の中国の公害のように生命を脅かす事態でした。今は日本の河川も汚れがなくなったかに見えますが果たしてそうでしょうか。

環境問題は最悪の事態をこれ以上悪くならないよう維持しているのがやっとと言えそうです。動物や森林も原因不明で枯れたり種が絶滅していますが、横を向いたままの生活視野にこの真実を受け入れ、改善しようとするのには難題が山積しています。

歴史を見ると、王朝時代(現代もその範囲)ほとんどの人々の生活の場と言うのは、競争と搾取の場であり、常に敵から身を護るために生活体制をとらされていました。相互に戦争や略奪など暴力の連続のため、無知なものは逃げ惑い日々食べることが精一杯でした。その意味では、人類が今経験しているこの50年の経済の成長で衣食住が整ってきた時代は驚異的に世界が発展したように錯覚しました。

しかし、これもまた「豚は太らせて食べる。」世界でした。

「衣食足りて礼節を知る。」そのための豊かな生活であるはずが、モラルは益々衰退し享楽に明け暮れ、借金地獄の恐怖にさいなまれ、物の価値観ですべてがコントロールされるようになりました。