道 (真理)

道は須臾も離るべからざるなり 離るべきは道にあらざるなり

ローマ市長に史上初めて女性が当選 ビルジニア・ラッジ氏ってどんな人?

2016-06-20 12:58:21 | 社会・経済・歴史・情報公開
VIRGINIA RAGGI

 

イタリアの首都ローマで、史上初の女性市長が誕生する。6月19日、イタリア地方選挙の決選投票が実施され、ローマ市長選で野党「五つ星運動」の女性候補ビルジニア・ラッジ氏(37)が、レンツィ首相率いる中道左派の与党の民主党候補を引き離し、当選確実となった。現地紙のレピュブリカ紙などが報じた。

「五つ星運動」は、芸能界出身のベッペ・グリッロ氏が既存政党に対抗して立ち上げた、反体制派の新興政党。厳しい緊縮財政への反発から、EU(ヨーロッパ連合)に批判的で、単一通貨「ユーロ」にも反対の立場だ。

時事ドットコムは「23日に迫ったEU離脱の是非を問うイギリス国民投票とも絡み、EUに懐疑の目を向ける最近の欧州の風潮にまた一つ強い風を送り込みそうだ」と分析している。

レンツィ首相は上院の権限縮小などを盛り込んだ憲法改正案を、10月の国民投票で問う方針。そのため今回の地方選は、首相にとって試金石になるとみられていたニューヨークタイムズによると、レンツィ首相は「今回の選挙は、中央政府には影響を与えない」とコメントしたが、憲法改正に政治生命をかけるとしてきた首相にとっては、首都ローマでの敗北は痛手となるという見方もでている

■ビルジニア・ラッジ氏ってどんな人?

ビルジニア・ラッジ氏は37歳。ローマで生まれ育ち、法律を学び弁護士となった。郊外で息子と一緒に暮らしている。イギリスの経済誌「エコノミスト」は3月の記事の中で「優秀な論客(talented debater)」と評した。選挙前にはニューヨークタイムズのインタビューに対し「子供達のために世界を変えたいと願う、母親たちのために頑張りたい」と語っていた。選挙戦では、汚職撲滅や行政サービス向上を訴えた。

ローマでは2015年10月、民主党の前市長が公費流用疑惑で辞任。さらに、市当局とマフィアとの癒着スキャンダルも明らかになった。こうした政治不信が背景となって、新鮮なイメージを持つラッジ氏が支持を拡大したとみられる。

 

 


ベンジャミン・フルフォードニュース(速報) 2016年6月13日

2016-06-14 23:00:42 | 社会・経済・歴史・情報公開

http://www.ascensionwithearth.com/2016/06/benjamin-fulford-update-june-14-2016.html#more

Monday, June 13, 2016

Benjamin Fulford Update - June 14, 2016

米国と国連の権力移譲、あるいは敵対的征服

新金融システムに関する交渉は旧システムの管理者が隠れ、あるいは隠れようとしていることによって保留状態になっている。これはこの文章の起稿時点で新金融システムへの平和的な移行が行われるのかそれとも旧システムの敵対的な乗っ取りが行われるのかが不明であることを意味する。

今保留になっている交渉の悪影響は米国、中東、およびヨーロッパにおいて西側の金融システムの社会的、経済的な安定性に影響し始めているので、ますます混沌として来ている状況に至っていることに見られる。

米国における状況は、企業メディアにさえ見られるようになっている強烈な権力闘争において特に重要である。これはニューヨークタイムズやワシントンポストのようなカザリアンが支配しているメディアが、ウオールストリートジャーナルやABCテレビまたは全国的なマクラッティー新聞チェーンのようなメディアとは全く異なる現実を報道していることに見られる。前者は、例えばヒラリー・クリントンが今公式に民主党の大統領候補になっていると報道し、後者は、クリントンファウンデーションに対する犯罪調査などの報道に集中している。権力構造の分割の最も明らかな印は、ホワイトハウスそのものから発せられている。そこでの現役大統領であるバラク・オバマは公にヒラリー・クリントンを大統領候補として扱い、一時間後にホワイトハウスの報道担当官を出場させて、ヒラリー・クリントンは犯罪操作の対象になっていると言わせた。

https://www.washingtonpost.com/news/the-fix/wp/2016/06/06/make-no-mistake-hillary-clinton-will-clinch-the-democratic-nomination-on-tuesday/

http://www.foxnews.com/politics/2016/06/10/white-house-confirms-criminal-probe-over-clinton-emails-shreds-campaign-claim.html

https://www.youtube.com/watch?v=sVmuGQE5vyo

5月2日のUNITED STATES OF AMERICA Corporationの 破産はますます明らかに感じられるようになっている。例えば、5千万人近くの食糧援助に頼っているアメリカ人の家族にとって、サイバー攻撃あるいは窃盗によって、今月、カードの使用に問題が生じた。もう一つの例では、警察が車を止めて、ハイテク装置を使って車の搭乗者のクレジットカードからお金を盗むと いった事態が生じている。また米国中の携帯電話ネットワークとGPSシステムでの障害は大きいサイバー戦争の印である。

50人以上の人が殺害されたと言われるフロリダ州オーランドでの偽旗攻撃はカザリアンマフィア支配を終わらせる作戦から目をそらせ、あるいはリークを防ぐためのものだ、とペンタゴンの高官は言っている。オーランドの事件はまた、米国内の多くの企業メディアがISISの民族的なイスラム主義者による攻撃としているのに対して、インターネットのニュースサイト、諸機関の高官、その他の意識の高い人達は即座にこの事件がカザリアンマフィアの偽旗心理戦争だと認識していることから明らかなように米国内に深い溝があることを示している。

ペンタゴンと諸機関はすでにカザリアンンマフィアがこの攻撃の真の犯人であることと、それがイスラエルとスイスにある世界のカザリアンマファイア本部につながっていることを知っている。

この偽旗攻撃はドイツのドレスデンで開催されたビルダーバーグの会合の終了直後に行われた。出席者の公式なリストには見られないが、ロスチャイルドファミリーのソースが確認するには、ナサニエル・ロスチャイルドがカザリアンマフィアのトップに座している叔父のヤコブ・ナサニエル・ロスチャイルド男爵の代理でこの会合を取り仕切ったとのことである。この会合に関する公式のメディア報道は以下に見られる。

http://www.bilderbergmeetings.org/press-release.html

私たち独自のソースからのニュースとしてこれに付け加える唯一のことは、この会合で彼らは金融、および環境破壊と貧困の終了のために必要なこととして、世界中の税金の売却を検討した、ということである。彼らはまた、中国が2万トンの金の13%ディスカウントによる供与を行うが、そのうちの10%は将来計画機 関の設立に、その他の3%は、コミッションであるとロスチャイルドファミリーのソースが確認した。

ロスチャイルドファミリーはいずれにしても彼らの募金箱を回していることが明らかである。CIAの高官が言うには、公式の公のロスチャイルドファミリー企業ではだれも電話に答えない、と言っている。彼らと連絡が取れる唯一の電話番号は、ツークにあるファミリーの城である。起稿の時点では、スイスでも誰も電話に答えない。


ふと思いついて調べてみました ― 2016/06/08 21:09

2016-06-09 10:54:20 | 社会・経済・歴史・情報公開

FULL EVENT: Bernie Sanders GOTV Concert and Rally in San Francisco, California (6-6-16)

米国の大統領選でヒラリークリントンの民主党における指名が確実とか何とか報道されているようですが、ふと思いついて調べてみました2016/06/08 21:09

AP通信によりますと、クリントン氏はカリフォルニア州で56%の得票率。これに対しライバル候補のサンダース上院議員は43%

だそうですが。。

米国の大統領選でヒラリークリントンの民主党における指名が確実とか何とか報道されているようですが、ふと思いついて調べてみました。

以下のワードで画像検索
bernie sanders california

何これ、バーニーサンダースの集会、皆巨大スタジアムが満員で、集まってる人の数がウッドストック並みじゃん。まじスゲー。
日本じゃ、全然報道されませんね。

一方、以下のワードで画像検索
hillary clinton California

うわ、最大でも100人しか居ないヒラリークリントン。
丸川珠代並みだわ。

これで指名確実なんだと(爆笑)

現実は、サンダースの方がヒラリーの100倍以上人を集めています。

そりゃ、1%がヒラリーを支援していて、99%がサンダースなんだから、当たり前の話なのでありました。

日本のマスゴミの皆さんは、「サンダースの主張が特殊」とかなんとか誤摩化してますけど。。

以下バーニーサンダースの主張

・TPPは葬り去る
「TPPを発効させないだけでなく、企業が国民の仕事口を海外にアウトソースしやすくする通商協定はすべて議会に送らない。貿易はよいことだが、フェアなものでなければならない。TPPはその反対だ」

・大学無料化
「大学に行きたいか。それならにいくべきだ。家族の収入とは関係ないだろう」

・格差是正
「私たちは、この国におけるグロテスクな所得格差に取り組むと同時に、あまりに多くの人びとが人種差別に苦しんでいる現実を重視しなくてはならない。」

・医薬品メーカーの横暴へ言及
「2014 年に、医薬品メーカーは、ロビー活動や政治キャンペーンへの寄付で $ 2 億 5000 万を使った。これはワシントン・DC にとっても、さすがにでかい金だ。」

「不要な薬を処方せず、費用を抑えようという動きに対して、制約業界はロビー活動をしながら、広告キャンペーンを打っている。」

以上引用
blogos.com/article/159867/

というわけで、全然特殊じゃなくて普通じゃん。

湾岸戦争の翌日に行われたこの演説

空席の国会演説 バーニー・サンダース 1991年 (日本語字幕)
https://www.youtube.com/watch?v=Aw21hsX8Sz0

この演説聞くと、サンダースは、アメリカがとんでもなく間違った方向に進んでいることを既に1991年に自覚していることが分かる。誰も聞いていないところが象徴的だが

まあ、よくよく調べていくと、アメリカという国は、建国の前から間違ってたわけですけど。。

以下、米国の植民地日本の世間の声から

文鳥さん ぶんちょうさん
@komatsunotsuma
6月5日
#なぜ社会保障だけ財源がないと言うの #なぜ社会保障だけ財源がないと言うの #なぜ社会保障だけ財源がないと言うの #なぜ社会保障だけ財源がないと言うの #なぜ社会保障だけ財源がないと言うの #なぜ社会保障だけ財源がないと言うの #なぜ社会保障だけ財源がないと言うの

バーニー・サンダースの勢いが止まらない 若者の熱い支持は世界を変えるか

2016-05-29 12:31:24 | 社会・経済・歴史・情報公開

2016年05月29日 Huffpost Japan

投稿日: 2016年04月12日 11時49分 JST 更新: 2016年04月12日 13時03分 JST
BERNIE SANDERS
 

何気ない日常生活の繰り返しにまぎれて、未知の時代の訪れを告げる「変化の芽」がぐんぐんと伸びてきたことに気づいた時に、瞼を見開いて「何が起きているのか」を見据えたくなります。「トランプ現象」に目を奪われている間に、もうひとつの米大統領予備選で風雲を呼び起こす「サンダース現象」が台頭してきました。バーニー・サンダース上院議員は7連勝を重ね、ヒラリー・クリントン上院議員を猛追しています。

サンダース氏、ワイオミングで勝利確実 直近は7連勝
米大統領選の民主党候補者指名争いで同党のワイオミング州党員集会が9日にあり、サンダース上院議員(74)が勝利を確実にした。AP通信が伝えた。これで同氏は、直近の予備選・党員集会が実施された8州のうち、7州で首位のクリントン前国務長官(68)に連勝したことになる。
同州で配分される代議員は14人。サンダース氏が55.7%の票を獲得し、クリントン氏の44.3%を上回った。ただし、代議員の配分では両者が7人ずつとなった。
 2月に始まった指名争いで獲得した代議員の総数では、依然としてクリントン氏が上回っているが、サンダース氏が少しずつ差を縮めている。(2016年4月10日朝日新聞

民主党予備選の緒戦の段階では、サンダース候補が本命のヒラリー候補を、ここまで激しく追う結果になることを予測していた人はほとんどいなかったと聞きます。これまで政治に背を向けてきた若者層から圧倒的な支持を受けていることや、大企業やウォール街からの大口企業献金を受けずに、個人献金と草の根ボランティアで選挙戦を展開していることなど、これまでの大統領選挙の光景を一変させたのも「サンダース現象」の特徴です。

「サンダース世代」とは何か? 社会主義者・サンダース氏を若者が支持する理由
 サンダースを支持しているミレニアル世代(2000年以降に成人した世代)は、大恐慌以来最悪といわれる経済の中で生きてきた。(中略)
 ミレニアル世代は、大きな借金を抱えながら社会人生活をスタートさせる最初の世代だ。大学に通うために、たくさんのお金を借りねばならなかったのだ。共和党が国と州レベルで大学の予算をカットしたため、授業料と入学金が跳ね上がったのが大きな原因の一つだ。だから共和党により責任がある。しかし民主党も共和党も、大学の授業料を借金することを問題視していなかった。その点では共犯だ。
 学生や若者たちが、このひどい状態にいつ抗議の声を上げるのだろうと私は考えていた。2016年の大統領選挙で、ようやく彼らは抗議を始めている。公立大学の授業料無償化を掲げるサンダース氏への支持を表明することによって。(『ハフィントンポスト』ブログ ロバート・カット)  

アメリカの若者たちが苦しむのは、高すぎる学費の負担だけではありません。卒業後の雇用先も不安定な非正規雇用が広がり、学費ローンを支払い続けながら、先が見えない閉塞感に陥る若者たちが増えています。この点で、日本もまったく同じ状況です。若者たちは、単なる「学費無料化」に突き動かされているわけではありません。「一握りの富裕層が富を独占して豊かになり、多くの人たちが貧困に苦しむ、格差を拡大している社会システム」に怒りは向かいます。

アメリカが「民主社会主義」に変わる?
 「民主社会主義者」を自認するバーニー・サンダースは、格差是正やTPP反対、LGBTの権利拡大を訴え若者から高い支持を集めている。そしてニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが自らの楽曲を選挙運動に使用することを許可しているほか、哲学者ノーム・チョムスキーやアーティストのシェパード・フェアリー、人気ロック・バンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズらもサンダース支持を表明している。(webDICE「骰子の眼」2016年2月2日)  

格差是正と公平で平等な社会の実現を掲げて、アメリカ社会の病理に立ち向かうサンダース氏の政策が、社会システムから排除されて疎外感を持ってきた若者たちを引きつけました。そして、政治から最も遠い距離にいると見られていた若者たちが、政治光景を塗りかえようとしています。

bernie sanders

bernie sanders

サンダース氏への献金、勝ち目薄くても衰え知らず
 米大統領選の民主党候補指名を争っているバーニー・サンダース上院議員は、勝ち目が薄い状況に変わりはないものの、依然として潤沢な献金を集めている。あと数カ月間はヒラリー・クリントン氏との指名争いを続けられることが確実とみられる。
 党指名への道は著しく狭まっているサンダース氏だが、3月には4400万ドル(約49億円)の資金を集めた。選挙資金の専門家たちは、こうした現象は政治的重力に逆らうものだと指摘する。つまり、通常は候補者が予備選や党員集会で負け始めると、選挙資金の流れが著しく鈍化するということだ。
 しかし、サンダース氏の資金集めは小額のネット献金を中心に、一定のペースを維持している。3月後半に西部各州で勝利を続けたこともあり、4月に入って献金と新たな勢いの両方を得ている。リアルクリアポリティックスの世論調査の平均を見ると、サンダース氏は5日予備選が行われるウィスコンシン州では支持率でクリントン氏を小幅リードしており、その2週間後の19日にはニューヨーク州予備選という天王山を迎える。
 サンダース氏の集めた献金額は今年に入って毎月伸びており、1月は2130万ドル、2月は4350万ドルだった。クリントン氏は3月の選挙資金額をまだ公表していないが、1月と2月についてはサンダース氏を下回った。(『ウォールストリート・ジャーナル』2016年4月4日)
  

小口の草の根献金が、大きく膨張していく勢いには驚きます。「サンダース現象」は、これまで沈潜していたマグマが表出して、時代の変化の始まりを告げてきているようにも思えます。アメリカ社会に広がる格差と貧困の不条理を前に抑えつけられてきた若者たちが、イラク戦争開戦にも信念を持って反対票を投じた平和と平等の闘士に、世代を超えて共鳴共振する回路を構築させているように感じます。

組織票を持つ大企業や業界団体の力が政治を決める時代が長く続いてきました。巨額の選挙資金が動き、組織がフル回転し、権力を争奪するパワーゲームとして選挙戦が展開してきたのは、アメリカ大統領選挙だけではありません。けれども、もっとも熾烈なパワーゲームが繰り広げられるアメリカ大統領選挙で、「無数の個人」「草の根の支持」の力が従来考えられなかったほどに強くなり、そしてリアルパワーとなってきたことは「大きな変化」です。

「政治家の質」も企業・団体や有力者に依存するタイプから、「無数の個人」「草の根の支持」に呼応して水平的な協働関係を紡いでいくタイプへと変わっていくべきだと思います。日本でも、若者たちの前に広がる格差と貧困の壁はアメリカと同質同様です。安保法をめぐっては昨年来、自分の言葉と感性で「政治に異議申し立て」をする若者の姿も、全国に登場してきました。

私も1996年に衆議院議員として政治の世界に足を踏み入れて20年、大きな組織・団体に頼らずに、「無数の個人」「草の根の支持」に支えられて政治活動を継続してきました。上下関係やピラミッド構造を持つ特定の支援団体は持ちません。今回の「サンダース現象」を見ていて、政治をめぐる社会システムや参加の構図が動き出していると感じます。思いを言葉に、言葉を政策に、政策を総合ビジョンへとまとめあげていくことで、ほんの少し開いてきた政治の質を変える「大きな扉」を開きたいと思います。

3月26日、オレゴン州ポートランドでの演説会場で、熱弁をふるうサンダース氏が演説を中断して微笑む出来事がありました。

米大統領選に民主党から出馬しているバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)が26日、オレゴン州ポートランドの支援者集会で演説中、小鳥が演台の上に舞い降りて、場内は大いに盛り上がった。 (2016年3月26日 BBC NEWS JAPAN)
 

サンダース氏の前でしばし羽を休めた緑の小鳥は、やがて勢いよくはばたいていき、会場を大きく沸かせたそうです。すかさず、サンダース氏は、「そうは見えませんが、あの鳥は白いハトなんですよ。世界平和を求めている! 戦争反対!」とアドリブをはさんで熱い喝采を受けたといいます。

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アメリカ大統領選挙で起きている予想外のドラマは、私たちの生きている時代をよく表しています。力より知恵を、組織より個人を、集中より分散を、憎悪より愛を、戦争より平和をつくりあげていく「可能性のドラマ」を、日本でもつくりたいと思います。

 

オバマ大統領の広島スピーチ全文 「核保有国は、恐怖の論理から逃れるべきだ」

2016-05-27 20:29:09 | 社会・経済・歴史・情報公開

アメリカのオバマ大統領は5月26日、広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花した。

オバマ氏は現職のアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪問。原爆投下国として、広島と長崎を含む第二次世界大戦のすべての犠牲者らに哀悼の意を示すスピーチをした。その中で「核なき世界」を主導する責任についても言及した。献花には安倍晋三首相が同席した。

オバマ大統領のスピーチは以下のとおり。

■オバマ大統領「広島と長崎が教えてくれたのです」

71年前、とてもよく晴れた朝、空から死が降ってきて世界は変わりました。閃光が広がり、火の玉がこの町を破壊しました。これは人類が、自分自身を破壊する手段を手に入れたということを意味します。なぜ私たちはここにいるのでしょうか。なぜ広島に来たのでしょうか。

私たちは、恐ろしい力が、それほど遠くない過去に解き放たれたことを深く考えるため、ここにやって来ました。また死者を悼み、戦争を悼み、10万人を超える日本の国民の方と、そして何千人もの朝鮮の人々が命を落としました。

その魂が、私たちに語りかけています。もっと内側を見て、私たちが一体何者なのかを振り返るように。そして、どのように今なろうとしているのか語りかけています。

戦争は、広島だけが特別なのではありません。暴力的な紛争は古くから行われています。石や槍などが扱われました。これはただ狩りをするためで、人類を殺すためにこのような武器が使われてきました。どの大陸においても、どの歴史においても、あらゆる文明は戦争の歴史に満ちています。

富をもとめ、また民族主義や宗教的な理由からも悲惨な戦争が起こってきました。帝国が台頭し、また衰退しました。そして人々が奴隷になり、また解放の道もたどってきました。それぞれの歴史の転換点において、罪のない人たちが苦しみました。多くの人たちが犠牲になりました。その犠牲となった人たちの名前は、時が経つと忘れられました。それが人類の歴史であります。

第二次世界大戦は、広島と長崎で、とても残虐的な終わりを迎えました。これまで人類の文明は、素晴らしい芸術を生み出しました。そして偉大な思想や、正義、調和、真実の考えを生み出してきました。しかし、同じところから戦争は出てきました。征服をしたいという思いも出てきました。古いパターンが新しい能力によってさらに増幅されてきました。そして、そこには制約が働きませんでした。

ほんの数年の間に6000万人ものたちが亡くなりました。男性、女性、子供達。私たちと全く変わらない人たちです。撃たれ、殴られ、あるいは行進させられ、飢えさせられ、拘束され、またはガス室に送られ亡くなりました。

世界中にはこの戦争を記したところが沢山あります。慰霊碑が、英雄的な行いなども含めて、色々なことを示しています。空っぽな収容所などが、そういうことを物語っています。

しかし、空に上がったキノコ雲の中で、私たちは人類の非常に大きな矛盾を強く突きつけられます。私たちの考え、想像、言語、道具の製作、私たちが自然とは違うということを示す能力、そういったものが大きな破壊の力を生み出しました。

私たちの考えや想像、言語、道具など、私たちが自然とは違うということを示す能力、そのものが大きな破壊の力を生み出しました。

いかにして物質的な進歩が、こういったことから目をくらませるのでしょうか。どれだけたやすく私たちの暴力を、より高邁な理由のために正当化してきたでしょうか。

私たちの偉大な宗教は、愛や慈しみを説いていますが、それが決して人を殺す理由になってはいけません。国が台頭し、色々な犠牲が生まれます。様々な偉業が行われましたが、そういったことが人類を抑圧する理由に使われてきました。

科学によって私たちはいろいろなコミュニケーションをします。また空を飛び、病気を治し、科学によって宇宙を理解しようとします。そのような科学が、効率的な殺人の道具となってしまうこともあります。

しかし現代の社会は、私たちに真理を教えています。広島は、私たちにこの真理を伝えています。技術の進歩が、人類の制度と一緒に発展しなければならないということ。原子力が破裂することによって、色々な文明が生まれて、そして消えてゆきました。だからこそいま私たちはここに立っているのです。

私たちは今、この広島の真ん中に立ち、原爆が落とされた時に思いを馳せています。子供たちの苦しみを思い起こします。子供たちが目にしたこと、そして声なき叫び声に耳を傾けます。

私たちたちは罪のない人々が、むごい戦争によって殺されたことを記憶します。これまでの戦争、そしてこれからの戦争の犠牲者に思いを馳せます。

言葉だけで、そのような苦しみに声を与えるものではありません。しかし私たちには共有の責任がります。私たちは、歴史を真っ向から見据えなけれなりません。そして、尋ねるのです。我々は、一体これから何を変えなければならないのか。そのような苦しみを繰り返さないためにはどうしたらいいのかを自問しなくてはなりません。

いつの日か、被爆者の声も消えていくことになるでしょう。しかし、「1945年8月6日の苦しみ」というものは、決して消えるものではありません。その記憶に拠って、私たちは慢心と戦わなければなりません。私たちの道徳的な想像力をかきたてるものとなるでしょう。そして、私たちに変化を促すものとなります。

あの運命の日以来、私たちは希望を与える選択をしてきました。

アメリカ合衆国そして日本は、同盟を作っただけではなく友情も育んできました。欧州では連合(EU)ができました。国々は、商業や民主主義で結ばれています。

国、または国民が解放を求めています。そして戦争を避けるための様々な制度や条約もできました。

制約をかけ、交代させ、ひいては核兵器を廃絶へと導くためのものであります。それにもかかわらず、世界中で目にする国家間の攻撃的な行動、テロ、腐敗、残虐行為、抑圧は、「私たちのやることに終わりはないのだ」ということを示しています。

私たちは、人類が悪事をおこなう能力を廃絶することはできないかもしれません。私たちは、自分自身を守るための道具を持たなければならないからです。しかし我が国を含む核保有国は、(他国から攻撃を受けるから核を持たなければいけないという)「恐怖の論理」から逃れる勇気を持つべきです。

私が生きている間にこの目的は達成できないかもしれません。しかし、その可能性を追い求めていきたいと思います。

このような破壊をもたらすような核兵器の保有を減らし、この「死の道具」が狂信的な人たちに渡らないようにしなくてはなりません。

それだけでは十分ではありません。世界には、原始的な道具であっても、非常に大きな破壊をもたらすことがあります。私たちの心を変えなくてはなりません。戦争に対する考え方を変える必要があります。紛争を外交手段で解決することが必要です。紛争を終わらせる努力をしなければなりません。

平和的な協力をしていくことが重要です。暴力的な競争をするべきではありません。私たちは、築きあげていかなければなりません。破壊をしてはならないのです。なによりも、私たちは互いのつながりを再び認識する必要があります。同じ人類の一員としての繋がりを再び確認する必要があります。つながりこそが人類を独自のものにしています。

私たち人類は、過去で過ちを犯しましたが、その過去から学ぶことができます。選択をすることができます。子供達に対して、別の道もあるのだと語ることができます。

人類の共通性、戦争が起こらない世界、残虐性をたやすく受け入れない世界を作っていくことができます。物語は被爆者の方たちが語ってくださっています。原爆を落としたパイロットに会った女性がいました。殺されたそのアメリカ人の家族に会った人たちもいました。アメリカの犠牲も、日本の犠牲も、同じ意味を持っています

アメリカという国の物語は、簡単な言葉で始まります。すべての人類は平等である。そして、生まれもった権利がある。生命の自由、幸福を希求する権利です。しかし、それを現実のものとするのは決してアメリカ国内であっても、アメリカ人であっても決して簡単ではありません。

しかしその物語は、真実であるということが非常に重要です。努力を怠ってはならない理想であり、すべての国に必要なものです。すべての人がやっていくべきことです。すべての人命は、かけがえのないものです。私たちは「一つの家族の一部である」という考え方です。これこそが、私たちが伝えていかなくてはならない物語です。

だからこそ私たちは、広島に来たのです。そして、私たちが愛している人たちのことを考えます。例えば、朝起きてすぐの子供達の笑顔、愛する人とのキッチンテーブルを挟んだ優しい触れ合い、両親からの優しい抱擁、そういった素晴らしい瞬間が71年前のこの場所にもあったのだということを考えることができます。

亡くなった方々は、私たちとの全く変わらない人たちです。多くの人々がそういったことが理解できると思います。もはやこれ以上、私たちは戦争は望んでいません。科学をもっと、人生を充実させることに使ってほしいと考えています。

国家や国家のリーダーが選択をするとき、また反省するとき、そのための知恵が広島から得られるでしょう。

世界はこの広島によって一変しました。しかし今日、広島の子供達は平和な日々を生きています。なんと貴重なことでしょうか。この生活は、守る価値があります。それを全ての子供達に広げていく必要があります。この未来こそ、私たちが選択する未来です。この未来こそ、核戦争の夜明けではないということを、そして私たちの道義的な目覚めであることを、広島と長崎が教えてくれたのです。