道 (真理)

道は須臾も離るべからざるなり 離るべきは道にあらざるなり

道すなわち真理について~釈迦略伝(五)成道

2016-05-20 04:28:08 | 釈迦略伝・釈迦因果経

2015年1月16日

道と人との関係

成道・悟り・超生了死・解脱・・・この神聖で崇高な境涯は天の機密です。苦行六年下山してからさらに六年の歳月をかけて求道を赦されたその醍醐味を凡情で理解できるものではありません。ある人には見えることが隣にいる人でも見えない異次元体験がありますが、高次元と3次元の天機伝承の幽玄な機微は経典にも比喩で記されています。達磨大師も四諦句で「不立文字(文字をたて《表わさ》ない)・教外別伝(教えの外に別に伝える)・直指人心(直接人の心を指す)・見性成仏(性《霊》を見て仏と成る)」と禅宗の極地として経典に記していますが、機密ゆえに今では様々に解釈され本質から離れています。

本釈迦略伝で「天上の明星を観見せられ、豁然と大徹大悟なさり、成道せられました。」とありますが クライマックスで釈迦に道を伝えたのは燃燈仏(ねんとうぶつ)という高次元の存在です。※燃灯仏:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E7%87%88%E4%BB%8F

人類は今まさに太子(釈迦)と同じ立場におかれています。

釈迦略伝

 

(五)成道

太子が正覚山の森林の中で苦行された六年の間、わずかに日に一麦一麻(いちばくいちま)の食をいただきました。そのため体はやつれはて、ちょうど枯れ木同様になりました。そこで太子は自分で“道は慧解によって成し、慧解は根によって成り、根は飲食によって補うものである”と悟りました。“断食もまた道を得る原因になるものではないから、私は食をいただきながら成道しようと決心し、坐から立たれ、尼連禅河へ行って体を清めようとしました。

然し、この六年間の断食のため、身は骨と骨を包んだ皮膚だけが残り、立とうと思っても立ち上がれませんでした。ちょうどこの時、森林の傍らより牛を放牧する名を難陀波羅(なんだはら)と申す一人の少女が参りました。そうして太子に向かって一礼を挙げ、牛乳のお粥を一杯捧げました。

太子はその牛乳のお粥を召し上がって漸く体力の回復を得ました。太子のお伴をして随っていた憍陳如等五人の比兵(びく)が牛乳のお粥を飲まれる太子を見ました。そこで、太子が下山しようとする情勢だと驚き怪しまれ、“太子の道心は後退した故に、我等は既に太子のお伴をする必要はないと考え、太子と別れて西方の波羅奈斯(はらなし)地方へ行ってしまいました。

残された太子は一人で山を下り、歩きまた歩いて仏陀迦耶(ぶったがや)地方に着きました。そうして畢波羅樹(ひつはらじゅ)の下で大決心をされ「我今もし無上の大菩提を生ぜずんば、むしろこの身は砕けども、終にこの座を起きたざるべし」と誓願しました。ちょうどこの時、一人の童子が一束の青草を抱えて来て太子に捧げましたので、静坐に好都合でした。

そこで、太子はこれより自修せられ、静坐冥思(せいざめいし)をされましたが、この静観中、無数の環境を経過しました。三十五歳になられる年の十二月八日真夜中に天上の明星を観見せられ、豁然と大徹大悟なさり、成道せられました。(前に、一人の童子が一束の青草を抱えて来て、太子の静坐のため捧げたと話しましたが、この草を吉祥草と称し、童子を吉祥童子と申し、またこの成道せられた道場を吉祥道場と称します。)

次回は 最終回 (六)説法


釈迦仏説~三世因果経 全編

2015-10-05 01:33:07 | 釈迦略伝・釈迦因果経

2015年 5日

人はどのように因果の報いを受けるのか、今の自分自身をより正しく理解するためにご参考にしていただきたいと思います。

 

 釈迦仏説~三世因果経

その時、阿難陀尊者(アナンダソンジャ:釈迦の弟子)が霊山会上に千二百五十人とともにおりました。阿難は頂礼合掌し、釈迦佛を幾重にもとりまいている遥か遠くに跪いて問いました。この浮世において一切衆生は末法(法が乱れた世の終わり)の時に至って多くの不善が生じ三宝を敬わず、三綱五倫は雑乱し、下賎の人、貧困な人、六根の足りない人、そして終日殺生をしては命を害する。又富貴や貧困の不平等がある人、なにを以ってこのような結果の報いがあるのでしょうか。望ましくは世尊のお慈悲を持って弟子に解説してくれますようお願いいたします。

仏は阿難と諸弟子に告げて曰く、

『汝等よく聴きなさい、善哉!善哉!吾は当然汝等に明らかに解説します。世間一切の男女、貧賤富貴や苦を受け極まりない人物、福を享け尽きないのも是みな前世の因果の報いです。是ゆえに身を修めなければなりません。』

『何を以って行うのでしょうか』

『先ず父母を敬い孝行しなければなりません。次には三宝を信じ敬う、三番目は殺生を戒め生き物を放す、四番目には布施を行う、こうして後世に福の種を蒔くことです。』

富貴は皆定めによる、是は各々前世に修めた因です。

ある人が受持すれば世世の福禄は深い。

 

善男信女よ因果の言葉を聴きなさい。

三世因果の経を念ずるを聴きなさい。

三世の因果は小さいことではありません。

仏が言われている真の言葉を軽んじてはいけません。

 

今世、官職(公務員)になれるのは何の因ですか?

前世に黄金を以って仏身を装ったからです。

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

高貴な服や金の帯を仏前に求め、黄金で仏を装う、つまり己自身を装うのです。

如来仏を蓋うというが自身を蓋うのです。

官職になるのは容易であるというなかれ。

前世に修めていないのにいずこから来ることができますか。

馬に乗ったり、籠に乗ったり出来るのは何の因ですか?

前世に橋を修理したり道路を補修した人だからです。

上等の絹織物を着ることの出来るのは何の因ですか?

前世に衣類を僧や人に施したからです。

衣食が安定しているのは何の因ですか?

前世に貧しい人にお茶や飯を施したからです。

衣食が無く不安定なのは何の因ですか?

前世に半分文(一文の半分)のお金も惜しんで人に施すことの無かったからです。

高楼大邸宅に住んでいるのは何の因ですか?

前世に米を寺院に施したからです。

福禄が具足しているのは何の因ですか?

前世に寺院を造ったり涼亭を建てたからです。

容貌が端正で威厳があるのは何の因ですか?

前世に咲き始めた新鮮な花を仏前に供えたからです。

聡明で智慧がある人は何の因ですか?

前世に出家して身を修めたからです。

きれいな妻、美しい妾、これは何の因でしょうか?

前世に多くの仏門と結縁したからです。

夫妻が長く晩年まで互いに己の道を守り仲良くするのは何の因ですか?

前世に旗(仏堂に飾るのぼり旗)を仏前に供えたからです。

父母双方ともにそろって健在なのは何の因ですか?

前世に孤独な人を重んじ(軽蔑せず)敬ったからです。

小さい時から父母がいないのは何の因ですか・

前世に狩人として鳥を撃っていたからです。

子供や孫の多いのは何の因ですか?

前世に籠を開いて鳥を放してきたからです。

子供を養育できないのは何の因ですか?

前世に女に溺れ家庭を返り見なかったからです。

今世子供が無いのは何の因ですか?

前世にみだりに百花を折り取ることをしたからです。

今世に長命に成れたのは何の因ですか?

前世に多くの動物を買って放生したからです。

今世短命なのは何の因ですか?

前世に多くの生き物をした身だからです。

今世妻が無いのは何の因ですか?

前世に人妻を盗み不正な関係をしたからです。

今世夫を早く亡くし寡を守るのは何の因ですか?

前世に夫を大切にせず軽蔑したからです。

今世(下男・下女)になっているのは何の因ですか・

前世人の恩を忘れ義にそむくようなことをしたからです。

今世目がとても良いのは何の因ですか?

前世油を寺院に施し佛燈のあかりを明るくしたからです。

今世目が悪いのは何の因ですか?

前世に人に路を教えるのに分明に指さなかったからです。

今世兔唇(三つ口)になったのは何の因ですか?

前世仏前の燈りを口で吹き消したからです。

今世聾唖(耳の聞こえない人と口がきけない人)の人は何の因ですか?

前世に両親を悪口で罵ったからです。

今世「セムシ」になったのは何の因ですか?

前世に仏をおがむ人を笑ったからです。

今世手の曲がっているのは何の因ですか?

前世にいろいろと悪業をつくってきたからです。

今世脚(あし)が曲がっているのは何の因ですか?

前世に路をさえぎり、人をおびやかしたからです。

今世牛や馬に生まれてきたのは何の因ですか?

前世に人から物や金銭を借りて返さない人だからです。

今世に豚や犬に生まれてきたのは何の因ですか?

前世に人を騙して害を与えたからです。

今世病が多いのは何の因ですか?

前世に酒や肉を神、仏に供えたからです。

今世病がなく健康なのは何の因ですか?

前世に薬を人に施し、病を救ってきたからです。

今世牢屋にばかり入って居るのは何の因ですか?

前世に悪いことばかりして、少しも人に譲ることしなかった人です。

今世餓死するのは何の因ですか?

前世いつも鼠や蛇の洞窟(穴)ばかり閉ざして殺してきたからです。

毒薬によって死ぬのは何の因ですか?

前世に河をさえぎり毒をもって魚を殺してきたからです。

ひとりぼっちの孤児(みなしご)の苦しみは何の因ですか?

前世に悪い心を起して人を侵害してきたからです。

今世小人(こびと)として生まれてきたのは何の因ですか・

前世地下にて経文を見たからです。

今世吐血(血を吐く)をするのは何の因ですか?

前世肉を食べてから仏前で経文を念じたからです。

今世『ツンボ』になったのは何の因ですか?

前世に経文を誦(とな)えているのをよく聴かなかったからです。

今世『デキモノ』が多く、又霊の狂っているのは何の因ですか?

前世に仏台に魚肉を熏(にお)わせたからです。

今世体に臭気があるのは何の因ですか?

前世に線香売るのに偽妄(ぎもう:いつわり、にせ)して売ったからです。

今世首を吊りで死ぬのは何の因ですか?

前世にロウプを携帯して山林に行き罠を作り動物を捕らえたからです。

妻を亡くし、あるいは夫を亡くして孤独なのは何の因ですか?

前世に心はいつも人を嫉妬していたからです。

雷に打たれ、或いは火傷をするは何の因ですか?

秤や升を公平にしなかったかからです。

虎や蛇に咬まれて傷を負うのは何の因ですか?

前世に怨家(恨みのある家)の筆頭者である人だからです。

万般何事も自分でしたことは自分で又受ける。

地獄にて苦を受けても誰を怨むことができましょう。

因果を誰も見たことが無いというなかれ。

遠くは子や孫に至り、近くは我が身にあり。

 吃齋(きっさい)し多くを修めなければならないことを信ぜずば、

見なさい眼前に福を受けている人を、

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

もしも、因果経を毀謗(きぼう:そしる、けなす)する人は、

来世は堕落して人身を得ることは出来ません。

因果経を受持している人は、

諸仏、菩薩が証明してくれるでしょう。

因果経を書き写した人は、

世代が勤学で家道は興隆(盛んになる)する。

いつも因果経をありがたく携帯している人は、

兇災は横にそれ禍は身にかからない。

因果経を講説(説き明かす・講義)して人に聴かせると、

来世に生まれてきても聡明な人になれます。

因果経を唱える人は、

来世に生まれてくれば多くの人に愛され恭敬(うやうやしく)される。

因果経を印刷して人におくる人は、

来世は帝王の身になる利がある。

もし前世の因果を問うならば、

武帝の前世はどんな人でしょうか。

もし後世の因果を問うならば、

希氏が大蛇の身に堕落する。

もしこの因果の感応がないならば、

目蓮が母を救うのはどんな因ですか?

もし、因果経を深く信じる人は、

みな西方極楽浄土に行くことができます。

三世の因果を説明尽くすこと歯できない。

上天の神様は善心の人に欠損させるようなことはしない。

三宝の門中で福を修める事はそう難しくない。

一文を喜んで捨てれば、万文の収入ができる。

皆さんはこのことを自分の心庫に堅く寄せておきなさい。

そうなればこの世に生きている時は福が絶えないでしょう。

もしも前世の因を問うならば、

今世受けているのがそうです。

もし後世のことを問うならば、

今世行っているのがそうです。

了 

 


釈迦仏説~三世因果経 全編

2015-08-30 00:13:05 | 釈迦略伝・釈迦因果経

2015年8月30日

人はどのように因果の報いを受けるのか、今の自分自身をより正しく理解するためにご参考にしていただきたいと思います。

 

 釈迦仏説~三世因果経

その時、阿難陀尊者(アナンダソンジャ:釈迦の弟子)が霊山会上に千二百五十人とともにおりました。阿難は頂礼合掌し、釈迦佛を幾重にもとりまいている遥か遠くに跪いて問いました。この浮世において一切衆生は末法(法が乱れた世の終わり)の時に至って多くの不善が生じ三宝を敬わず、三綱五倫は雑乱し、下賎の人、貧困な人、六根の足りない人、そして終日殺生をしては命を害する。又富貴や貧困の不平等がある人、なにを以ってこのような結果の報いがあるのでしょうか。望ましくは世尊のお慈悲を持って弟子に解説してくれますようお願いいたします。

仏は阿難と諸弟子に告げて曰く、

『汝等よく聴きなさい、善哉!善哉!吾は当然汝等に明らかに解説します。世間一切の男女、貧賤富貴や苦を受け極まりない人物、福を享け尽きないのも是みな前世の因果の報いです。是ゆえに身を修めなければなりません。』

『何を以って行うのでしょうか』

『先ず父母を敬い孝行しなければなりません。次には三宝を信じ敬う、三番目は殺生を戒め生き物を放す、四番目には布施を行う、こうして後世に福の種を蒔くことです。』

 

富貴は皆定めによる、是は各々前世に修めた因です。

ある人が受持すれば世世の福禄は深い。

 

善男信女よ因果の言葉を聴きなさい。

三世因果の経を念ずるを聴きなさい。

三世の因果は小さいことではありません。

仏が言われている真の言葉を軽んじてはいけません。

 

今世、官職(公務員)になれるのは何の因ですか?

前世に黄金を以って仏身を装ったからです。

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

高貴な服や金の帯を仏前に求め、黄金で仏を装う、つまり己自身を装うのです。

如来仏を蓋うというが自身を蓋うのです。

官職になるのは容易であるというなかれ。

前世に修めていないのにいずこから来ることができますか。

馬に乗ったり、籠に乗ったり出来るのは何の因ですか?

前世に橋を修理したり道路を補修した人だからです。

上等の絹織物を着ることの出来るのは何の因ですか?

前世に衣類を僧や人に施したからです。

衣食が安定しているのは何の因ですか?

前世に貧しい人にお茶や飯を施したからです。

衣食が無く不安定なのは何の因ですか?

前世に半分文(一文の半分)のお金も惜しんで人に施すことの無かったからです。

高楼大邸宅に住んでいるのは何の因ですか?

前世に米を寺院に施したからです。

福禄が具足しているのは何の因ですか?

前世に寺院を造ったり涼亭を建てたからです。

容貌が端正で威厳があるのは何の因ですか?

前世に咲き始めた新鮮な花を仏前に供えたからです。

聡明で智慧がある人は何の因ですか?

前世に出家して身を修めたからです。

きれいな妻、美しい妾、これは何の因でしょうか?

前世に多くの仏門と結縁したからです。

夫妻が長く晩年まで互いに己の道を守り仲良くするのは何の因ですか?

前世に旗(仏堂に飾るのぼり旗)を仏前に供えたからです。

父母双方ともにそろって健在なのは何の因ですか?

前世に孤独な人を重んじ(軽蔑せず)敬ったからです。

小さい時から父母がいないのは何の因ですか・

前世に狩人として鳥を撃っていたからです。

子供や孫の多いのは何の因ですか?

前世に籠を開いて鳥を放してきたからです。

子供を養育できないのは何の因ですか?

前世に女に溺れ家庭を返り見なかったからです。

今世子供が無いのは何の因ですか?

前世にみだりに百花を折り取ることをしたからです。

今世に長命に成れたのは何の因ですか?

前世に多くの動物を買って放生したからです。

今世短命なのは何の因ですか?

前世に多くの生き物をした身だからです。

今世妻が無いのは何の因ですか?

前世に人妻を盗み不正な関係をしたからです。

今世夫を早く亡くし寡を守るのは何の因ですか?

前世に夫を大切にせず軽蔑したからです。

今世(下男・下女)になっているのは何の因ですか・

前世人の恩を忘れ義にそむくようなことをしたからです。

今世目がとても良いのは何の因ですか?

前世油を寺院に施し佛燈のあかりを明るくしたからです。

今世目が悪いのは何の因ですか?

前世に人に路を教えるのに分明に指さなかったからです。

今世兔唇(三つ口)になったのは何の因ですか?

前世仏前の燈りを口で吹き消したからです。

今世聾唖(耳の聞こえない人と口がきけない人)の人は何の因ですか?

前世に両親を悪口で罵ったからです。

今世「セムシ」になったのは何の因ですか?

前世に仏をおがむ人を笑ったからです。

今世手の曲がっているのは何の因ですか?

前世にいろいろと悪業をつくってきたからです。

今世脚(あし)が曲がっているのは何の因ですか?

前世に路をさえぎり、人をおびやかしたからです。

今世牛や馬に生まれてきたのは何の因ですか?

前世に人から物や金銭を借りて返さない人だからです。

今世に豚や犬に生まれてきたのは何の因ですか?

前世に人を騙して害を与えたからです。

今世病が多いのは何の因ですか?

前世に酒や肉を神、仏に供えたからです。

今世病がなく健康なのは何の因ですか?

前世に薬を人に施し、病を救ってきたからです。

今世牢屋にばかり入って居るのは何の因ですか?

前世に悪いことばかりして、少しも人に譲ることしなかった人です。

今世餓死するのは何の因ですか?

前世いつも鼠や蛇の洞窟(穴)ばかり閉ざして殺してきたからです。

毒薬によって死ぬのは何の因ですか?

前世に河をさえぎり毒をもって魚を殺してきたからです。

ひとりぼっちの孤児(みなしご)の苦しみは何の因ですか?

前世に悪い心を起して人を侵害してきたからです。

今世小人(こびと)として生まれてきたのは何の因ですか・

前世地下にて経文を見たからです。

今世吐血(血を吐く)をするのは何の因ですか?

前世肉を食べてから仏前で経文を念じたからです。

今世『ツンボ』になったのは何の因ですか?

前世に経文を誦(とな)えているのをよく聴かなかったからです。

今世『デキモノ』が多く、又霊の狂っているのは何の因ですか?

前世に仏台に魚肉を熏(にお)わせたからです。

今世体に臭気があるのは何の因ですか?

前世に線香売るのに偽妄(ぎもう:いつわり、にせ)して売ったからです。

今世首を吊りで死ぬのは何の因ですか?

前世にロウプを携帯して山林に行き罠を作り動物を捕らえたからです。

妻を亡くし、あるいは夫を亡くして孤独なのは何の因ですか?

前世に心はいつも人を嫉妬していたからです。

雷に打たれ、或いは火傷をするは何の因ですか?

秤や升を公平にしなかったかからです。

虎や蛇に咬まれて傷を負うのは何の因ですか?

前世に怨家(恨みのある家)の筆頭者である人だからです。

万般何事も自分でしたことは自分で又受ける。

地獄にて苦を受けても誰を怨むことができましょう。

因果を誰も見たことが無いというなかれ。

遠くは子や孫に至り、近くは我が身にあり。

 吃齋(きっさい)し多くを修めなければならないことを信ぜずば、

見なさい眼前に福を受けている人を、

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

もしも、因果経を毀謗(きぼう:そしる、けなす)する人は、

来世は堕落して人身を得ることは出来ません。

因果経を受持している人は、

諸仏、菩薩が証明してくれるでしょう。

因果経を書き写した人は、

世代が勤学で家道は興隆(盛んになる)する。

いつも因果経をありがたく携帯している人は、

兇災は横にそれ禍は身にかからない。

因果経を講説(説き明かす・講義)して人に聴かせると、

来世に生まれてきても聡明な人になれます。

因果経を唱える人は、

来世に生まれてくれば多くの人に愛され恭敬(うやうやしく)される。

因果経を印刷して人におくる人は、

来世は帝王の身になる利がある。

もし前世の因果を問うならば、

武帝の前世はどんな人でしょうか。

もし後世の因果を問うならば、

希氏が大蛇の身に堕落する。

もしこの因果の感応がないならば、

目蓮が母を救うのはどんな因ですか?

もし、因果経を深く信じる人は、

みな西方極楽浄土に行くことができます。

三世の因果を説明尽くすこと歯できない。

上天の神様は善心の人に欠損させるようなことはしない。

三宝の門中で福を修める事はそう難しくない。

一文を喜んで捨てれば、万文の収入ができる。

皆さんはこのことを自分の心庫に堅く寄せておきなさい。

そうなればこの世に生きている時は福が絶えないでしょう。

もしも前世の因を問うならば、

今世受けているのがそうです。

もし後世のことを問うならば、

今世行っているのがそうです。

 

 

 

釈迦仏説~三世因果経 (7) 最終回 全篇

2015-06-30 09:49:16 | 釈迦略伝・釈迦因果経

2015年6月30日

人はどのように因果の報いを受けるのか、今の自分自身をより正しく理解するためにご参考にしていただきたいと思います。

 

 釈迦仏説~三世因果経

その時、阿難陀尊者(アナンダソンジャ:釈迦の弟子)が霊山会上に千二百五十人とともにおりました。阿難は頂礼合掌し、釈迦佛を幾重にもとりまいている遥か遠くに跪いて問いました。この浮世において一切衆生は末法(法が乱れた世の終わり)の時に至って多くの不善が生じ三宝を敬わず、三綱五倫は雑乱し、下賎の人、貧困な人、六根の足りない人、そして終日殺生をしては命を害する。又富貴や貧困の不平等がある人、なにを以ってこのような結果の報いがあるのでしょうか。望ましくは世尊のお慈悲を持って弟子に解説してくれますようお願いいたします。

仏は阿難と諸弟子に告げて曰く、

『汝等よく聴きなさい、善哉!善哉!吾は当然汝等に明らかに解説します。世間一切の男女、貧賤富貴や苦を受け極まりない人物、福を享け尽きないのも是みな前世の因果の報いです。是ゆえに身を修めなければなりません。』

『何を以って行うのでしょうか』

『先ず父母を敬い孝行しなければなりません。次には三宝を信じ敬う、三番目は殺生を戒め生き物を放す、四番目には布施を行う、こうして後世に福の種を蒔くことです。』

 

富貴は皆定めによる、是は各々前世に修めた因です。

ある人が受持すれば世世の福禄は深い。

 

善男信女よ因果の言葉を聴きなさい。

三世因果の経を念ずるを聴きなさい。

三世の因果は小さいことではありません。

仏が言われている真の言葉を軽んじてはいけません。

 

今世、官職(公務員)になれるのは何の因ですか?

前世に黄金を以って仏身を装ったからです。

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

高貴な服や金の帯を仏前に求め、黄金で仏を装う、つまり己自身を装うのです。

如来仏を蓋うというが自身を蓋うのです。

官職になるのは容易であるというなかれ。

前世に修めていないのにいずこから来ることができますか。

馬に乗ったり、籠に乗ったり出来るのは何の因ですか?

前世に橋を修理したり道路を補修した人だからです。

 

上等の絹織物を着ることの出来るのは何の因ですか?

前世に衣類を僧や人に施したからです。

 

衣食が安定しているのは何の因ですか?

前世に貧しい人にお茶や飯を施したからです。

 

衣食が無く不安定なのは何の因ですか?

前世に半分文(一文の半分)のお金も惜しんで人に施すことの無かったからです。

 

高楼大邸宅に住んでいるのは何の因ですか?

前世に米を寺院に施したからです。

 

福禄が具足しているのは何の因ですか?

前世に寺院を造ったり涼亭を建てたからです。

 

容貌が端正で威厳があるのは何の因ですか?

前世に咲き始めた新鮮な花を仏前に供えたからです。

 

聡明で智慧がある人は何の因ですか?

前世に出家して身を修めたからです。

 

きれいな妻、美しい妾、これは何の因でしょうか?

前世に多くの仏門と結縁したからです。

 

夫妻が長く晩年まで互いに己の道を守り仲良くするのは何の因ですか?

前世に旗(仏堂に飾るのぼり旗)を仏前に供えたからです。

 

父母双方ともにそろって健在なのは何の因ですか?

前世に孤独な人を重んじ(軽蔑せず)敬ったからです。

 

小さい時から父母がいないのは何の因ですか・

前世に狩人として鳥を撃っていたからです。

 

子供や孫の多いのは何の因ですか?

前世に籠を開いて鳥を放してきたからです。

 

子供を養育できないのは何の因ですか?

前世に女に溺れ家庭を返り見なかったからです。

 

今世子供が無いのは何の因ですか?

前世にみだりに百花を折り取ることをしたからです。

 

今世に長命に成れたのは何の因ですか?

前世に多くの動物を買って放生したからです。

今世短命なのは何の因ですか?

前世に多くの生き物をした身だからです。

 

今世妻が無いのは何の因ですか?

前世に人妻を盗み不正な関係をしたからです。

 

今世夫を早く亡くし寡を守るのは何の因ですか?

前世に夫を大切にせず軽蔑したからです。

 

今世(下男・下女)になっているのは何の因ですか・

前世人の恩を忘れ義にそむくようなことをしたからです。

 

今世目がとても良いのは何の因ですか?

前世油を寺院に施し佛燈のあかりを明るくしたからです。

 

今世目が悪いのは何の因ですか?

前世に人に路を教えるのに分明に指さなかったからです。

 

今世兔唇(三つ口)になったのは何の因ですか?

前世仏前の燈りを口で吹き消したからです。

 

今世聾唖(耳の聞こえない人と口がきけない人)の人は何の因ですか?

前世に両親を悪口で罵ったからです。

 

今世「セムシ」になったのは何の因ですか?

前世に仏をおがむ人を笑ったからです。

 

今世手の曲がっているのは何の因ですか?

前世にいろいろと悪業をつくってきたからです。

 

今世脚(あし)が曲がっているのは何の因ですか?

前世に路をさえぎり、人をおびやかしたからです。

 

今世牛や馬に生まれてきたのは何の因ですか?

前世に人から物や金銭を借りて返さない人だからです。

 

今世に豚や犬に生まれてきたのは何の因ですか?

前世に人を騙して害を与えたからです。

 

今世病が多いのは何の因ですか?

前世に酒や肉を神、仏に供えたからです。

 

今世病がなく健康なのは何の因ですか?

前世に薬を人に施し、病を救ってきたからです。

 

今世牢屋にばかり入って居るのは何の因ですか?

前世に悪いことばかりして、少しも人に譲ることしなかった人です。

 

今世餓死するのは何の因ですか?

前世いつも鼠や蛇の洞窟(穴)ばかり閉ざして殺してきたからです。

 

毒薬によって死ぬのは何の因ですか?

前世に河をさえぎり毒をもって魚を殺してきたからです。

 

ひとりぼっちの孤児(みなしご)の苦しみは何の因ですか?

前世に悪い心を起して人を侵害してきたからです。

 

今世小人(こびと)として生まれてきたのは何の因ですか・

前世地下にて経文を見たからです。

 

今世吐血(血を吐く)をするのは何の因ですか?

前世肉を食べてから仏前で経文を念じたからです。

 

今世『ツンボ』になったのは何の因ですか?

前世に経文を誦(とな)えているのをよく聴かなかったからです。

 

今世『デキモノ』が多く、又霊の狂っているのは何の因ですか?

前世に仏台に魚肉を熏(にお)わせたからです。

 

今世体に臭気があるのは何の因ですか?

前世に線香売るのに偽妄(ぎもう:いつわり、にせ)して売ったからです。

 

今世首を吊りで死ぬのは何の因ですか?

前世にロウプを携帯して山林に行き罠を作り動物を捕らえたからです。

 

妻を亡くし、あるいは夫を亡くして孤独なのは何の因ですか?

前世に心はいつも人を嫉妬していたからです。

 

雷に打たれ、或いは火傷をするは何の因ですか?

秤や升を公平にしなかったかからです。

 

虎や蛇に咬まれて傷を負うのは何の因ですか?

前世に怨家(恨みのある家)の筆頭者である人だからです。

 

万般何事も自分でしたことは自分で又受ける。

地獄にて苦を受けても誰を怨むことができましょう。

因果を誰も見たことが無いというなかれ。

遠くは子や孫に至り、近くは我が身にあり。

 

吃齋(きっさい)し多くを修めなければならないことを信ぜずば、

見なさい眼前に福を受けている人を、

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

 

もしも、因果経を毀謗(きぼう:そしる、けなす)する人は、

来世は堕落して人身を得ることは出来ません。

 

因果経を受持している人は、

諸仏、菩薩が証明してくれるでしょう。

 

因果経を書き写した人は、

世代が勤学で家道は興隆(盛んになる)する。

 

いつも因果経をありがたく携帯している人は、

兇災は横にそれ禍は身にかからない。

 

因果経を講説(説き明かす・講義)して人に聴かせると、

来世に生まれてきても聡明な人になれます。

 

因果経を唱える人は、

来世に生まれてくれば多くの人に愛され恭敬(うやうやしく)される。

 

因果経を印刷して人におくる人は、

来世は帝王の身になる利がある。

 

もし前世の因果を問うならば、

武帝の前世はどんな人でしょうか。

 

もし後世の因果を問うならば、

希氏が大蛇の身に堕落する。

 

もしこの因果の感応がないならば、

目蓮が母を救うのはどんな因ですか?

 

もし、因果経を深く信じる人は、

みな西方極楽浄土に行くことができます。

 

三世の因果を説明尽くすこと歯できない。

 

上天の神様は善心の人に欠損させるようなことはしない。

 

三宝の門中で福を修める事はそう難しくない。

 

一文を喜んで捨てれば、万文の収入ができる。

 

皆さんはこのことを自分の心庫に堅く寄せておきなさい。

 

そうなればこの世に生きている時は福が絶えないでしょう。

 

もしも前世の因を問うならば、

今世受けているのがそうです。

 

もし後世のことを問うならば、

今世行っているのがそうです。

 

 


釈迦仏説~三世因果経(6)

2015-06-20 21:37:23 | 釈迦略伝・釈迦因果経

2015年6月20日

人はどのように因果の報いを受けるのか、今の自分自身をより正しく理解するためにご参考にしていただきたいと思います。

 

 釈迦仏説~三世因果経

その時、阿難陀尊者(アナンダソンジャ:釈迦の弟子)が霊山会上に千二百五十人とともにおりました。阿難は頂礼合掌し、釈迦佛を幾重にもとりまいている遥か遠くに跪いて問いました。この浮世において一切衆生は末法(法が乱れた世の終わり)の時に至って多くの不善が生じ三宝を敬わず、三綱五倫は雑乱し、下賎の人、貧困な人、六根の足りない人、そして終日殺生をしては命を害する。又富貴や貧困の不平等がある人、なにを以ってこのような結果の報いがあるのでしょうか。望ましくは世尊のお慈悲を持って弟子に解説してくれますようお願いいたします。

仏は阿難と諸弟子に告げて曰く、

『汝等よく聴きなさい、善哉!善哉!吾は当然汝等に明らかに解説します。世間一切の男女、貧賤富貴や苦を受け極まりない人物、福を享け尽きないのも是みな前世の因果の報いです。是ゆえに身を修めなければなりません。』

『何を以って行うのでしょうか』

『先ず父母を敬い孝行しなければなりません。次には三宝を信じ敬う、三番目は殺生を戒め生き物を放す、四番目には布施を行う、こうして後世に福の種を蒔くことです。』

 

富貴は皆定めによる、是は各々前世に修めた因です。

ある人が受持すれば世世の福禄は深い。

 

善男信女よ因果の言葉を聴きなさい。

三世因果の経を念ずるを聴きなさい。

三世の因果は小さいことではありません。

仏が言われている真の言葉を軽んじてはいけません。


今世小人(こびと)として生まれてきたのは何の因ですか・

前世地下にて経文を見たからです。

 

今世吐血(血を吐く)をするのは何の因ですか?

前世肉を食べてから仏前で経文を念じたからです。

 

今世『ツンボ』になったのは何の因ですか?

前世に経文を誦(とな)えているのをよく聴かなかったからです。

 

今世『デキモノ』が多く、又霊の狂っているのは何の因ですか?

前世に仏台に魚肉を熏(にお)わせたからです。

 

今世体に臭気があるのは何の因ですか?

前世に線香売るのに偽妄(ぎもう:いつわり、にせ)して売ったからです。

 

今世首を吊りで死ぬのは何の因ですか?

前世にロウプを携帯して山林に行き罠を作り動物を捕らえたからです。

 

妻を亡くし、あるいは夫を亡くして孤独なのは何の因ですか?

前世に心はいつも人を嫉妬していたからです。

 

雷に打たれ、或いは火傷をするは何の因ですか?

秤や升を公平にしなかったかからです。

 

虎や蛇に咬まれて傷を負うのは何の因ですか?

前世に怨家(恨みのある家)の筆頭者である人だからです。

 

万般何事も自分でしたことは自分で又受ける。

地獄にて苦を受けても誰を怨むことができましょう。

因果を誰も見たことが無いというなかれ。

遠くは子や孫に至り、近くは我が身にあり。

 

吃齋(きっさい)し多くを修めなければならないことを信ぜずば、

見なさい眼前に福を受けている人を、

前世に修めてきたのを今世受けるのです。

 

もしも、因果経を毀謗(きぼう:そしる、けなす)する人は、

来世は堕落して人身を得ることは出来ません。

 

因果経を受持している人は、

諸仏、菩薩が証明してくれるでしょう。

 

因果経を書き写した人は、

世代が勤学で家道は興隆(盛んになる)する。

 

続く・・・