道 (真理)

道は須臾も離るべからざるなり 離るべきは道にあらざるなり

シェルダン・ナイドルニュース~ファースト特集・コンタクトシリーズ 2009年 No.5~全世界に渡る‘静かな革命’は必須です

2016-06-27 23:12:30 | シェルダン・ナイドルニュース

 

Original URL : http://www.paoweb.com/sn090109.htm

(☆このメッセージは、PAG JAPANがシェルダン・ナイドル氏から正式な許可を得て掲載しているものです。
  転載等される場合は、必ず出典元を明記してくださるようお願いいたします。)


スピリチュアル・ハイアラーキーと銀河連邦

PAO : プラネタリー・アクティベーション・オーガナイゼーション[惑星活性化協会]から

シェルダン・ナイドルからの最新版


[3 Ix, 17 Uo, 5 Caban ]

[赤い地球を輝かせる年、ウオの月17日、白い魔術師を活性化する日、聖なる魔術]

(地球西暦:2009年9月1日)

   Selamat Balik!
  我々は、みなさんの世界で現在起こっていることと、みなさんの現実がどのように変容しているのかについて、話をするために再び戻ってきました。至る所で、大きな変容の兆しが現れています。地球の海洋、大気と大陸はまったく異なる構造へと変化しています。銀河の中心から放射されるエネルギーの増加は、各惑星と衛星の軌道だけでなく、みなさんの太陽系の太陽にも影響を及ぼし始めました。このエネルギーの増加は、みなさんの太陽系の各惑星を結び付ける電磁界と電磁場を再構成し、さらに、地球温暖化と海洋温度の上昇の主要な原因の一つとなっています。これは、過去20年における地震と火山活動の指数関数的な上昇とも関連しています。これらすべては、新しい単極の世界となる五次元の到来を示し、今後、電磁場が徐々に弱まることによって、地球に影響が出てくるでしょう。これらの変化も、みなさんに起こっている内的変化を反映しているのです。みなさんは、創造主の素晴らしい無限の現実と完全に結ばれ、多次元の存在へと変容しているのです!

  みなさんが現在暮らしている社会は、崩壊し始めています。この理由は、みなさんの社会の中心となる原理が、新しいエネルギーと合い成れないからであり、それゆえ、新しい哲学が重要となってきています。この新しい規範は、‘地球の環境保護’や、政府や会社における倫理基準の見直しという単純な改革をはるかに超えています。哲学や人文主義の世界における変化によって、不足と制限の世界から、豊かさと主権保護の世界へとみなさんを動かすことになるものが生まれるでしょう。これは、基本的にみなさんの社会を再構築することにつながりますみなさんの意識が上昇するにつれて、みなさんは、自身をより人間らしくする、これらの基本感情を伝える必要があります。我々はみなさんが、自身の品位を低下させ、高潔な心から遠ざけるシステムに苦悩し、元来持っている、助け合いの心を復活させる姿を観察してきました。みなさん世界の財政や経済システムの災難によって、この愛に基づいた基本感情が明確となり、社会の不平等な規約が崩壊を始めています。日々、まったく新しいものが必要となっており、緊急性を要しています!

  新しい世界観は、人道的な社会秩序へと戻る動きによって再統合されます。この推進力の本質は、いわゆる銀河社会に結びつきます。銀河社会における哲学は、人権を尊重し、若いだけではなく、人々の先天的な才能と能力を育てることに重点を置いた暖かい家族のようなつながりを生む方向へと向かいます。これは、我々が、流動的な集団運営と呼ぶ手法へと形を変えて行きます。この‘接着剤’は、我々の社会を一つに繋ぎ、可能な限り高くまで人類の意識を高める技術を加速させます。この自然かつ‘有機的な’技術は、400万年前より最も基本的な形で我々に与えられました。その時以来、我々はそれを完璧なものとし、みなさんに順番に伝授したいと考えていますみなさんが一旦、フルコンシャスネス(注1)へと帰還すれば、完全なる意識の社会がみなさんに与えるすべての贈り物を身につける必要があるでしょう。

  みなさんの産業界が、地球を荒廃させ続ける元凶となっていると断言できます。みなさんの世界における大量販売という名の略奪は、もはやみなさんの現在の国際社会を存続させることができない地点へと至りました。みなさんの社会の貪欲さと残忍性が、破滅が差し迫っていることを明確にしています。前に進む方法は、科学に依存した原始主義の中には存在しません。さらに、みなさんの世界で減少しつつある資源を貯蔵し制御している専制政治によっても組み込まれることはありません。別の選択が、新しい技術の導入を求めることを含む、みなさんの限界の上に存在しています。これまで、みなさんの惑星で、技術は人類に真の目的を持って使われることはなく、闇の主人の利益の奴隷となっていました。銀河の多くの文明は、この後へと引けない段階に到達すると、即座に高い領域へと対応するか、自殺をし、混沌と独裁に屈するかの選択をしています。我々は、どちらにしても、天界の最も高い展望へとみなさんを案内する、特別な計画を実行するためにここに存在しているのです。これは、ファーストコンタクトの任務です。

  ファーストコンタクトは、今までにも増して、複雑なプロセスとなっています。我々は、みなさんを、必要な場所まで導くために、インナーアースの家族の経験も交えて共同で専門知識を使用しています。これは、易しい過程ではなく、また、良く知られたものでもありません。我々は完全にこれを理解し、地球同盟者たちが引き続き活動できるための要素を準備しました。それらは進行しており、我々が期待する、みなさんの旅の主要な目的が、近々達成されようとしています。多くの繁栄計画が順調に施工された後、我々の存在を含む多くの真実が暴露されるでしょう。そして、主要な公式発表が世界中の至るところで行われるでしょう。我々は、すべてが適時に必ず起こるようにするために、舞台裏で鍵となる役割を演ずる予定です。さらに、インナーアースの家族は、闇の残党が行っていることを地球同盟者たちに知らせています。このように、我々は、次の動きが早く起こることを願っています。必要ならば、我々はすぐにでも着陸する準備ができているのです。

  我々の計画は、天界によって定められている時間表と結ばれています。我々は、1990年代の後半から、ファーストコンタクトが回避不能であることを知らせるため、彼らを定期的に訪問しました彼らは、すべての核兵器を神が禁止していることを知っています。地球の政府への継続的な訪問には、二つの狙いがあります。我々は彼らに、我々は未だ去ってはおらず、天界によって定められた時刻に、我々の存在をみなさんに発表することになっており、大量着陸が行われるという事実について明確に理解してほしいと思っています。またさらに、闇が惑星を支配していた期間が終わりを告げようとしていることも知ってほしいと思っています。我々は、常に観察しており、計画の実現が厳しければ、天界および主・スーリアによって命じられたことを完了させることができる、他のシナリオを保持しているのです。

  我々が最初の章で触れた内容に戻りましょう。みなさんの世界は、多くの人が分岐点と呼ぶ地点へと到達しました。言いかえれば、みなさんの国際社会は、一つの世紀を過ぎようとしていますが、前進する手立てが無い状態なのです戦争は、実行可能な戦術の一つとして、自然の経過を辿りました。みなさんの社会の存在の論理的根拠は、過去の業績の中身の無い嘲笑のように聞こえ始めていま。世界経済は、生命維持装置を付けられた状態となっており、控えめに見ても、将来は厳しいものとなるでしょう。みなさんの社会を結びつけているものが、ほどけ始めています。未来を見据えた者は、明確にこれを感じ取っており、みなさんの世界が子供じみた道から卒業しなければならないことを知っています。また、巨大で制御不能な混乱が勃発しています。まだすべての現実に対して現状を維持することに固執する政治家たちは、今後、行う必要があることに対して抵抗してくるでしょう。

  みなさんの世界は完全に異なる何かを求めて叫んでいます。全世界に渡る‘静かな革命’は必須です地球の社会科学者たちが現在導き出しているのは、資本主義が経済の目指す答えではないという結論です。みなさんは、大いなる繁栄に向けて、全世界的に動き出す必要があります。そして、現在まで隠されてきた科学技術の導入がそれに続きます。これらの自由な発展が、みなさんを外国人嫌いの地球中心主義から羽ばたかせ、完全に目覚めた意識の社会の実現と言う、次なる成功へと向けた跳躍を加速させるのです。これらの挑戦的な段階は、愛と完全に目覚めた意識の教師を必要とします。そして、必要に応じて我々は、地球の美しい大地に大量に着陸をする任務を始動させる準備ができています。

  今日、我々は、ファーストコンタクトに関する議論を続けました。人民を扇動することなく意識の飛躍が簡単に成就されることを保証する、素晴らしい出来事が起ころうとしています。そして、天界と主・スーリアが指令を出す時、我々は、みなさんとのファーストコンタクトができる状態に常にいるのです!
祝福して下さい!そして、ハートの源で感じて下さい。天の永遠の光と、無限に満ち溢れる豊かさを!


  Selamat Gajun! Selamat Ja!
(シリウス語で「神聖なる歓喜とともに、一なる至高の根源へ!」)


【 脚 注 】

(※1)フル・コンシャスネス:【完全なる(目覚め)意識/充分な覚醒】[Full Consciousness]

肉体・スピリット体・エモーショナル(感情)体・メンタル(精神)体が完全に統合された際の、限界なき現実の状態。現在は未開発の精神的および霊的諸能力が、完全に使用可能であることを意味する。すなわち、ライトボディを所有し最大限の範囲までのサイキック能力を持つ-- たとえばテレパシーやテレキネシス(念動)、望む物を瞬間的に物質として顕現する能力、そして霊的その他のより高次元の存在たちとの親密な関係等。アセンデイッド・マスターほどには、高次元に完全に統合されてはいない。「完全なる(目覚め)の意識・充分な覚醒」の銀河人類を指すこともある。


和訳 : PAG JAPAN  Lotus


観音菩薩伝~第4話 姫、機知を働かせて蟻の闘いを止められる、 第5話 姫、蝉を救うために大怪我をされる

2016-06-27 22:32:58 | 観音菩薩伝・観音様

2015年1月18日

 

第4話  姫、機知を働かせて蟻の闘いを止められる

 妙善姫御生誕の祝宴の折りに現れた老翁に纏わる話は、たちまち全国津々浦々にまで伝わりました。興林国の民衆は、その老翁が仙仏の権化であると信じて疑いませんでした。この話が拡がるに連れて仏門に帰依する者が多くなり、改宗者も増加の一途を辿りました。時はちょうど西方天竺の仏教勃興時代であり、興林国は天竺に近いため仏教に同化されていたこともあって、この事件を切っ掛けに神仏を信仰する風潮が益々高まってきました。

 妙善姫は父君妙荘王と母君宝徳妃の寵愛と撫育を一身に受け、すくすくと成長されました。生来天資聡明で物事に秀で、美しい容貌・容姿は大きくなるに連れて益々端麗となり、その見目麗しい顔形は高貴な気品に溢れていました。背丈は二方の姉姫よりもやや高く、性格は明朗で、よく話し、よく笑いましたが、尋常の子供と違った性質が見られました。並の子供は美衣を纏い美食を欲しがるものですが、姫は幼少の頃から錦繍の着飾りや生活上の豪華奢侈を好まれず、質素な服装を好んで着用されました。

 何よりも奇異なのは、出生以来、素菜食を摂り、魚介類や獣肉類などの腥物を口にすることがなかったことです。食べたがらなかったわけではなく、食べることができなかったのです。ほんの僅かな腥物でも口に入れたり、また野菜料理でも少しばかりの生物が入り混じっているものを食べようとすれば忽ち嘔吐してしまう有様で、全く喉を通ることができません。これを見て王と妃は、不思議に思いました。しかし嘔吐で体が損なわれるのを見るに忍びず、体質に合わせて、姫には他の者たちとは別に精進の食物を用意させました。

 姫はまた特に書物に親しまれるので、宮中に家庭教師を迎えて読み書きを習わせました。智慧は勝れて二方の姉姫の遠く及ぶところでなく、一度教われば直ぐに読み書きができ、一度解釈すれば何時までも覚えていて忘れることはありません。

 妙荘王と妃はこのため、姫を目の中に入れても痛くないほど寵愛し、掌中の珠のように可愛がりました。女の子でありながら男の子以上に秀でていたので、妙荘王は大いに心が慰められ、時々妃に 「妙善が成人に達したら、文を以て邦を安んじ、武を以て国を定められる十全十美の婿を選んでやろう。もし太子が産まれないならば、王位を女婿に譲ってバキヤの王統を継がせよう。姫には、治国の素質がある。この国を永遠に栄光と平和に治める才能がある。徳を以て国を治めるに違いあるまい」

 妃は、勿論この王の意向に賛同しました。姫に託す将来の望みが大きくなるに従って、王夫妻の太子を求める焦りの心がだんだん薄れてきました。そして只、密かに然るべき人材を選択することに気を遣うようになりました。

 王夫妻のこうした動きに関する噂が、二方の姉姫の耳に入らないわけはありません。二方は互いに自分たちの運命の薄幸を嘆き、心中のモヤモヤが漸次嫉妬に変わり、事ごとに妹姫に対して好い気持ちがしません。同じ王女として、しかも姉として生まれながら、王位を妹姫に譲られることは気位が許しません。こうして姉姫たちは、生来の勝ち気も加わり、妹姫に辛く当たるようになりました。二方は美しく着飾り、陽気に振る舞うのが好きなので、妹の質素・温順な態度が気に入りません。

 ある日の夕方、妙善姫は一人の宮女を従えて花園へ散歩に出掛けました。いつの間にか、仙人洞の辺りまで来てしまいました。夕陽が赤く燃えて雲間から千条の光を放ち、その美しさに心打たれた姫は、暫し我を忘れ、経典にある極楽世界の景色はこれ以上に素晴らしいに違いないと、いろいろ想いを巡らせていました。このまま夕陽が沈むことなく永遠に輝き続けて欲しい…、一瞬姫は何かの囁きを聞いたような気がして空を仰ぐと、一連の雁が親雁に引き連れられ列を成して南の方へ飛んで行くのが見えました。何処へ、何のために飛んで行くのだろう。姫は深い感傷に打たれ、何となく心が身内から離れて行くような侘びしい気持ちに駆られました。

 ふと目を転じて地上を見ると、辺り一面に大蟻が闘争しているのが目に付きました。よく見ると、黒と黄色の二種類の蟻が死に物狂いで咬み合っていました。暫く経っても止みそうになく、その凄まじい有様と言ったらとても一口では表現できないほどです。弱いものは強いものに咬み殺され、あるいは傷つき痙攣して動かなくなりました。その上に覆い被さるようにして、死傷した屍が累々として重なり積もりました。

 姫は、憐れみの情を覚えて仕方がありません。この小さな蟻たちは、普段は平穏に暮らしているはずなのに、どうして闘い合わなければならないのか。一生の命も短く、その上異類からの迫害もあるため、むしろ自分たちの命を護る必要から団結しなければならないのに、何故また闘争して寿命を縮めなければならないのか。どう考えても、解りません。

 哀れな蟻を救って上げようと思い、姫は裾をまくってその場に蹲み込み、両手で蟻の群れを払い分けようとしましたが、直ぐに手を引っ込めました。敵味方を見分けたり、一匹ずつ捕まえて遠くへ放したりすることは容易ではなく、また数が多くとうてい捕らえ切れるものではありません。

 この大蟻は仲間同士では非常に仲が良いが、別の種類や他の巣の蟻には異常なほど敵愾心を燃やすなど、強い排他的な習性があります。いったん咬み合いを始めると、相手が死ぬまで決して止めようとしません。死んでも相手に咬みついたまま離れず、無理に引き離せば双方共に傷付いて死んでしまいます。

 手の施しようがないまま二人が呆然と佇んでいる間に、死骸の山が見る見るうちに沢山できました。蟻は嗅覚が鋭く、両方を引き離したとしても直ぐにまた敵を見つけ出しては咬み合いを始めるため、闘争は何時まで経っても全く収まりそうにありません。姫はどうしたものかと困惑し思案しましたが、直ぐに妙計を考え付きました。

 蟻の争いは畢竟食物を巡るものに相違ない、もし双方に十分な食物がありさえすれば、自然にその食物を自分の巣へ運搬するよう態度を一変させるに違いない。そうなれば咬み合いも止めざるを得なくなるであろう、そう思い定めた姫は急いで宮女に
「甘い飴とお菓子を少し袋に入れて持って来ておくれ」
と命じました。

 宮女は何の意味か解らなかったものの、命じられたとおり宮室へ引き返し、間もなく飴と菓子を詰めた袋を持って戻りました。姫は宮女から袋を受け取ると、両方の蟻の通り道に沿って巣の前まで辿り、飴や菓子類をそれぞれの巣の周辺に撒きました。

 すると現金なもので、新手の援軍は食物を見て急に方針を変え、咬み合うことを忘れて夢中で食物の運搬に精出し始めました。それから双方の蟻道の両側にも袋の中身を少しずつ撒いてやると、蟻の群れはすっかり戦の事を忘れ、列を崩して食糧を漁ることに専念してしまいました。

 続いて姫がなおも咬み合っている現場を上から箒で軽く払いますと、双方の蟻たちは遂に四方へ散り散りに逃げ出し、それぞれの巣へ食べ物を運びながらその場を引き揚げて行くのでした。一場の悪闘もここに終わりを告げましたが、蟻の残骸は辺り一面に散らばっていました。姫は、その牙折れ、足を断たれた情景を見て可哀相に思い、首を傾げて考えました。

 たとえ小さな蟻であっても、やはり一分の生命があるに違いない。それが互いに咬み合い、殺し合って悲惨な横死を遂げ、残骸を曝している。これらの生霊は、どのように苦しがっていることでしょう。姫はいつの間にか涙ぐんで、屍を天に曝して罪の深くなるのを憐れみ、そのままにして置くに忍びず、振り返って宮女に言いました。

「二人で穴を掘って、埋葬して上げましょう」
 二人が箒で蟻の残骸を掃き集め、木の先で穴を掘り始めた頃は、すでに黄昏時で辺りは暗くなりかけていました。その時先方から、二人の姉姫が談笑しながら近づいて来ました。妹姫と宮女が蹲んで何かしているのを見掛けて、二人は怪訝な表情をしました。妙善姫は、姉姫の来られたのを喜び
「姉君、良い所へ来られました。お手伝いして下さいませ」
と声を掛けますと、
「どんな事ですの」
と妙音姫が訊き返しました。

「咬み合いで死んだ蟻を埋めてやりたいと思います」
 これを聞いて妙音姫は思わず吹き出し、そして冷やかに
「妹よ、自分一人で遊びなさい。あなたの詰まらない遊び事のために手を汚したくありません」
と言いながら、向こうへ行きかけました。妙元姫も、姉姫を追いながら
「姉君、妙善はあのように土掘りや泥いじりが好きなのですよ。それでもなお父君も母君も妙善を宝のように可愛がり、文武両全の婿を選ぶと仰せられます。万一母君が太子をお産みにならなければ、妙善の婿が王統を継ぐそうで、素敵ではありませんか」
皮肉混じりの言葉に、妙音姫が相槌を打ちました。

「そうなると妙善は、王妃様にお成りですね。しかし、世間で泥いじりの王妃様なんて聞いたことがありませんね。笑われますわ」
 妙元姫は意地悪そうに
「妙善の行いは、少し下品だと思います。それでも、父君や母君が寵愛されていらっしゃるから仕方がありません。これも、私たちの運命ですわ」
 妙善姫は、これらの遣り取りを聞き流し、黙ったまま土を掘り続けました。姉姫たちが自分の気持ちを理解してくれないのが悲しかったものの、何を言われても我慢して気に掛けません。人を疑うことを知らず、何時までも好い姉君と信じ、素直で大らかで菩薩そのままのお気持ちでした。

 やがて穴が掘り上がったので、蟻の死骸を掃き入れ、その上に土を被せて叮嚀に葬り、その蟻塚に向かって二人は小さな掌を合わせました。これで蟻の生霊も安らぐに違いない、と思うと姫の気持ちは晴れ晴れとなりました。

 辺りはすっかり暗くなり、宮女に促されて二人は宮室へ引き返しました。姉の妙音姫と妙元姫は先に帰っていて、王妃に妙善姫の事を告げました。日頃の羨ましさが妬みに変わり、母君の歓心を買うために尾鰭を付けて話しましたが、王妃は二人の話を聞き一笑に付して取り合いません。

「妙善は、天の慈悲の徳を持っています。そなた達とは何の関わりもありません」
二人の姫は母君の意外な言葉を聞いて、不愉快で仕方がありません。その時ちょうど、妙善姫が蟻塚から帰って来ました。妙善姫は、二人の姉姫が母君の側で満面に不快の色を浮かべているのを見て察し、これは何か母君に教訓されたに違いないと思い、そのまま黙って部屋に引き下がりました。

 翌日妙荘王は、妃から事の次第を聞き、苦笑して
「妙善は聡明怜悧であるが、この性質が玉に瑕なのだ。少しも子供らしさがなく、まるで老婆のようだ。小さい時からこのようでは、将来が案じられる。御身は、よく教導しなければなりません」

妃は、只深く頷くばかりでした。二方の姉姫は、この言葉を聞いて密かに喜び、妙善の性質はとても改まりそうもない…そうであれば、将来には父君の歓心を失うに違いない、と思いました。

 実際、妙善姫には深い仏性があり、閑な時間には、仏書経典を読み書きしてばかりいました。一度目を通すと決して忘れることがないため、普通人の数十倍も悟りが早く、円熟味も加速して行きました。誕生以来美徳だけを考えて生きているようなこの性質を枉げることは、鋼鉄を折るよりも遙かに難しいことは姉君にも明らかです。母君の千万言の勧化も姫の頭には入らず、依然として姫は思い付かれた善徳の数々を行い続けました。




第5話  姫、蝉を救うために大怪我をされる

 蒸し暑い夏の、ある月夜のことでした。姫は宮室の暑苦しい空気から離れて、庭園へ散歩に出られました。姫が柳の下の石台に腰を下ろして納涼していると、芳しい花の匂いが一陣の清風に乗って漂ってきました。その何とも言えない香ばしい薫りは、姫を爽やかな気持ちに誘うのでした。

 静寂な空気の中に、只一匹の蝉が傍らの木の幹に止まって鳴いていました。まるで我が世の春とばかりに、得意な美声を張り上げて歌を唱っているようでした。姫は、この静寂の中で深く思惟しました。

 世上の人はどうして競って労碌を重ね、名利のために奪い合い、勢力のために争い合っているのでしょう。かように大きな罪を作った挙げ句、将来にやってくるそれらの報いである魔障や災難から果たして逃れることができるのであろうか。一切の苦厄や転生輪廻の柵から、果たして逃れることができるのであろうか。

 何らかの妙法を使って、世の人々を悟らせなければならない。人生の一瞬の快楽に、何の意味があろう。両目を一度閉じれば、万物皆空である。儚い仮の快楽よりも、永遠の自在を得たい。仏陀が成道し到達された極楽世界の境地に至れば、どのような感じがするのであろうか。姫の小さな胸は、様々な思いで一杯になりました。いつの間にか、神(しん:註2参照)を凝らして静座し、とうとう恍惚境に入ってしまいました。

 正に元神(げんしん:同じく註2参照)が出ようとするとき、今まで楽しげに鳴いていた蝉が、突然鳴き止んだかと思うと、今度はけたたましく鳴き出しました。普通の鳴き声ではなく、何かに襲われて救いを求める必死の悲鳴に聞こえました。

 姫の霊気は正に無我の境地に至りつつありましたが、この蝉の悲鳴に静寂の気が劈かれました。驚いて我に返り鳴き声のするほうへ頭を向けると、一匹の大螳螂(カマキリ)が長く伸びた胸部を反り、鋭利な鎌状の前肢で慄く蝉を引っ捕らえ、細長い頸を擡げて咬み付こうとしている様子が月の光によって映し出されました。蝉の悲鳴に似た鳴き声は、正に救いを求めていたものでした。

 姫は、暗かに考えました。蝉は、私に救いを求めているに相違ない。もし私がこの難を見て救わなかったならば、蝉は間もなく螳螂に殺されるに違いない。見たところ柳の木は、さほど高くはない。咄嗟に姫は腰掛けていた石台に登り、その上に立って手を伸ばし、螳螂を上から抓み上げました。ところがその大螳螂は、捕らえていた蝉を放しはしましたが、今度はその鋭利な鎌を姫の手の甲を目掛けて打ち込んできました。一方助けられた蝉は、一声鳴いて飛び去って行きました。

 姫はそれを見届けてから手の大蟷螂を放そうとしましたが、螳螂の前肢両鎌は姫の手の甲に深く食い込んでいたため鮮血が流れ出しました。姫は余りの痛さに耐えかね、一瞬目の前が真っ暗になり、足の力が抜けて声を出す間もなく石台の下に崩れ落ちました。
 折悪しく倒れた所に石があり、額の右のほうがその石に強く当たって傷付いたため顔中血だらけになってしまい、その上左足の踵は木の根元に引っ掛かり皮を擦り剥き脱臼してしまいました。姫には、この痛みがどうして堪えられましょうか。忽ちにして、人事不省に陥ってしまいました。

 丁度この時、宮女が妃に命じられて花園へ姫を捜しにやって来ました。柳の木の下に来ると、誰かが倒れているのが目に付き、もしや妙善姫ではないかと恐る恐る近づいてみると、顔一面が血だらけになって気を失っている姫を見付けました。

 宮女は腰を抜かさんばかりにビックリして、震えながら慌てて宮中に駆け込みこの事故を急報しました。急を聞いた王妃を始め宮女一同は、直ちにその場に駆け着け、急いで柔らかい籐で編んだ篭に姫を乗せて宮中に運び込み、宮医を呼んで傷の手当てをさせました。王妃の顔色は真っ青でしたが、終始取り乱すことなく、冷静に宮女達にあれこれ指図しました。知らせを聞いた妙荘王は、急ぎ姫の室に見舞いに臨みました。その後、王と妃は姫の枕元に付ききりです。

 小半時ほど過ぎて姫は気が付き、初めの内は意識が朦朧としていましたが、辺りを見回す内に事情がだんだん解ってきました。父君と母君が自分の顔を心配そうに見守っていたが、気が付いたのを見て安堵の胸を撫で下ろした様子でした。
 妙善姫は、体を動かしたとき踵に激痛が走ったため、思わず呻き声をあげました。妙荘王は「妙善よ。どうしてこんなに酷く転んだのです。申してごらんなさい」

姫は、心の中で父君の怒りを恐れて、言おうか言うまいかと思案しました。言えば厳しく責め咎められるに違いありません。だが姫は嘘が言えず、苦しみながらも一部始終を話しました。妙荘王は、聞き終わるや、首を振り、厳しく姫を諭しました。

「妙善よ。父は、何時もそなたに話していたではないか。父の言いつけを聞かないから、このような苦しみを受けるのです。この度の事で、よく分かったであろう。今後、再びこのような事をしたら許しませんよ」

 姫はただ、頷くばかりでした。額の傷は薬を付けていた所為で左程でもないが、左足首の脱臼は骨折しているのか痛みに堪えきれず、顔を歪めてまた一声呻きました。付き添っていた妃は、姫の苦痛を自分の胸に針を突き刺されたように痛く感じられ、眼に一杯涙を浮かべて「どこが痛いのですか」
 姫は痛さを堪えて
「体全体に痛みを感じますが、額と足首が特に疼きます」
妃は姫の踵を擦ったが、本当に脱臼して腫れ上がっているのを見てビックリしました。妙荘王は、急いで侍官に、接骨医を召し連れるよう命じました。暫くして接骨医が急ぎ参内し、姫の骨を元通りに接ぎ合わせました。痛みが少し和らぎ、いつの間にか姫が睡りに入ったので、皆はようやく安堵しました。

 この怪我で姫は約一箇月ぐらい、体を起こすこともできませんでした。普通の人なら螳螂と蝉の所為にして怨みを抱くところでしょうが、姫は良い事をしたと自ら満足し、肉体的には苦しみが残っていましたが、心中では万分の喜びを感じていました。自分で自分の行為に慰められ、床の上では苦痛を訴えることがありませんでした。

 月日が経つ内に踵と手の甲の痛みはどんどん癒えてきましたが、額の傷口だけがなかなか治りません。種々の薬を付けているうちに傷口はどうにか塞がりましたが、黒い痕が残っていて、完璧の珠に瑕疵が付いたようなもので、この事が人々に惜しまれました。妃は、それが何より痛ましく感じられました。

 ある日、妙荘王に向かって
「こんな玉のように美しい姫が、額に一つの傷痕を残しては、美貌をたいへん損ないます。私が想いますのに、我が国中に良医も少なくありません。王様、令を伝えて霊験ある名医を招き、姫の傷痕を癒させては如何でございましょう」

妙荘王はこの提案を受け入れ、翌日宮廷に登殿するや、早速次の令旨を全国に公布しました。

 凡そ姫の額の傷痕を元通りに治すことができた者には、賞として白銀千両を与え、その上御殿医の職に任ずる。
 この旨が一度公布されるや、国中の医者や大夫らは先を争って薬を献じてきました。連々数十種の薬を試みましたが、毫も効験がありません。妙荘王は、このような大国に一人も役立つ医者がいないのを情けなく思いました。機嫌を損ねた妙荘王は、自分の願い通りにならないことが腹立たしくなり、その思いが全国の医者に対する怒りへと変わっていきました。

(2)神(しん)も元神(げんしん)も同じで、五気の一つです。五気とは、魂・魄・精・神・意の総称で、いずれも人の心を構成する五種類の気を指します。元神は先天の神ですが、人身に宿った後つまり後天では識神と変わります。俗に言う「意識」がこれに当たります。

次回 第6話 ルナフール、妙荘王に霊薬を教える

 


シンプル・ライフ~悪習慣を観極める 

2016-06-27 21:45:46 | シンプル・ライフ 

2015年10月16日

悪習慣というのは、それがどのようなもので、どう正すべきかと考えはじめますと、たちまち迷路に入ってしまいます。

正しい念、正しい意を保ち良き習慣を為すには、次のような時にどう意識するかで決まります。

人間の根本的な欲望を凌駕することがすべてに通じます。

まず、空腹時に空腹を思わない。

空腹の痛みは飢餓の仕業です。その証に多食は腹痛を伴います。

目で食べ、舌で食べ、念で食べることを日常としています。

これがまさに悪習慣です。

目で食べ、舌で食べ、念で食べることを日常としています。

この欲が生ずるのは、まさに「飢餓(きが)の魔(魔性の別人格)」によるものです。

目、耳、舌を正しく用いることは正しい念にあります。

悪習は、自分の敵手にして大敵です。

引き下がって懈怠(おこたる)すれば、それはもう自暴自棄の兆しとなります。

一刹那(瞬間)に怎麼(そもそもの意)の結果を生じます。

もし退縮すれば、数多の六賊を忽ちに生じて、錯誤、妄動の原因を為すことは明白です。

※六賊~眼・耳・鼻・舌・身・意の(六の感覚器官)を賊に喩えたもの。六根は色・声・香・味・触・法の外賊をいざない、貧・瞋・痴のの内賊を働かせる媒介となるところからいう。

飴一粒、菓子一片、茶水一杯を侮るのは、餓鬼の謀り事です。

天下を揺るがすほどの一穴です。

微細に観極めて、正意を決して断ずるべきです。

悪習慣を改める極意は瞬間にあります。

一刹那(瞬間)に怎麼(そもそもの意)の結果を生じます。

2015年10月17日

悪習慣をあらためるために学ぶことは、これからは特にたくさんありますが、時は今(身体を得てこの世にいる僅かなとき)しかありません。

眠るという習慣を遠ざけ、学ぶために眠らないようにする、いわゆる不眠を無理なく実践することが悪習慣の根を絶つための極意です。

眠気の正体は一般俗的であり、賊(五賊)にその因があります。

※  五賊:喜・怒・哀・楽・慾を言います。五賊は五徳(仁・義・礼・智・信)を制して屈服させる因となります。

眠気をもよおす因には、腹を満たすことが第一にあり、体を暖めることが第二、五賊を戒めるために足を暖めることは必ず避けるべきです。

常に心を正位に置き、回光返照するのは、不眠を目的とするためです。

※修道は必ず回光返照しなければなりません。外に向かっていた思いの向きを内に回すことを回光返照といいます。内の自分の心地を照らしながら外の劫難因縁を照らすと自ら大慚愧の心生じます。

妄想や妄念を生ずると、おのずと姿勢が悪くなります。

ただちに転念して、もし臥せても心身の正位は変わらないようにします。

すなわち諸作(何かをする)を為す場合に一瞬とも投げやりにしないことです。

物を投げ捨てたり、事を急ぎ済ませたりせず、ゆっくりした動作をするようにします。

もし、邪念が混じり心に焦りがあるのは、すでに正気に欠けています。

多言、妄言、虚言に(常に)意識があるのは、すべての元凶で誤りはさらに極大になります。

悪習慣を改めるため、身を修めたいと言いながらこのようであれば、恥を知らない大恥です。

小さいことから大きく崩れ、小と思うものは実に大きいものです。

眠るのは、意を失います。

不眠は浩然の気を養う根源にして、そのように無意、無念、無想にして天人合一の機会を得ることができます。

※  浩然の気~眠ることによって失う「意」は、意識のことで日常茶飯のことですが、眠らない状態で正位を整えて、意も無く、念も無く、想も無い境地、その超脱した境地が得られる、段階的な気で、元気(3次元)・精気(4~5次元)・神気(7次元以上)の最上の神気をいいます。

 

Deshi A :年をとると自身の制御が利かなくなり、それまでの悪習慣によって、多言、妄言、虚言が目だってきます。目で物を見るエネルギーも遠くを見れば、それだけ遠くまでエネルギー(気)が放出されます。内気がすかすかになれば、気力・体力が落ち万病の原因になります。何よりも調和を欠き周囲との混乱を引き起こします。座禅や瞑想で色々な体験をするのも正・邪があります。すべての悪習慣の種は、賊にあり、食魔や睡魔との根本的戦いが常にあります。

おばあちゃんが、日向ぼっこしながら手仕事をしている光景は、言いようのない温もりを感じますが、気を充実させる人間の智恵というのはこんなところに発揮されているのかもしれません。


シンプル・ライフ~“教えないで殺すのか!”

2016-06-27 21:41:45 | シンプル・ライフ 

2016年 5月 22日

古来、聖人は、“教えないで殺すのか!”という天への思いを内に秘めていました。どれほどの転生を繰り返し、人々とどれほどの苦しみを分かち合ってきたでしょうか。20世紀、みなさんも目を背けたくなるような世界の惨状を体験することになりました。

釈迦や達磨・文殊・普賢・観音、老子や孔子・孟子、キリスト・・・が人類の尊厳を悟っていながら3000年の歳月を待たなければならなかった念い、“教えないで殺すのか!”と言う“神の子である同胞への慈悲(完全愛)でした。そして、この性命の聖なるファーストレーションこそ、唯一絶対の創造主と我々の偉大な信頼の絆の証として大宇宙史に刻印され続けてきたものです。

人の尊厳の本源はまさに唯一絶対の「真理」でした。最近多くの機会を通じて、その実証が徐々に明かされようとしています。聖山に至る道は幾つも登山口がそれぞれに道程あります。しかし、山頂に至る橋を前に、晴天の霹靂(足下から雉が立つ:シンプル・ライフ~孔子・論語の中に、人類への聖なるメッセージ)に雷鳴が鳴っているのにも拘わらず、時を知らずに多くの人は“いらだたしく”感じています。

ムーとアトランティス、ソドムとゴモラ、ノアの箱舟、モーゼの出エジプト、トルイドのハロウィン・・・など歴史が警鐘を鳴らし続けてきたのは、「ハルマゲドンの戦い:人間(闇に支配された)の諸政府と神との間の最終的な戦争」で、闇の支持者たちは現在でも神に敵対し,神の支配権に服することを拒んできたことでした。(詩編 2:2)ハルマゲドンの戦いでは,闇(王たち)の支配に終わりがもたらされます。(ダニエル 2:44) と言う問題とその秘密についてでした。

時が満ち、人類はついにこの領域に進入しようとしています。シェルダン・ナイドルニュース始め光のメッセージでは、この一大事をみなさんに慎重に伝えようとしています。世界が混迷を迎える中で、隠された歴史遺産の数々が公開され、人類に目に見える形で確かな希望を与えてゆきます。そしてアガルタ人との交流も静かに始まっています。宇宙の生命にとって覚醒、アセンション、あるいは進化と言われる一大ページェントは、どのようなものなのか“思い描く”時が来ました。

2016年 5月10日  シェルダン・ナイドルニュース

みなさんの地球中に隠されているのは、あなたが今真実であると信じる内容とは異なる歴史を裏付けるような遺跡などです。闇の存在等は、その手下たちにこれらの偽の証拠を隠すよう命令を下しています。彼らは、重要な真実を隠蔽するような一連のひどい嘘をみなさんに信じ込ませようと、様々な手を使いその能力を駆使してきました。このように、うまく手ほどきされた手下たちが手際よくその作業を行っているのを私たちは見てきました。しかしながら、アガルタ人たちが何千年も前にうまく隠した“真実”の証拠も同じくらい巧みに隠されており、それはまだその場所にまだ残っています。

真実を隠した遺跡の存在自体は無数の古代文書にほのめかされていたり、より最近の難解な文書にもそれが実際何であったかについて表現されています。闇の存在らはその力を利用して、真実を知る多くの預言者を殺害したり、抑圧して彼らの知っている事実について口封じをしました。これらの隠された事実はまもなく出現し、アセンデッドマスターたちの偉大なる事実表明を手助けする事でしょう。この正統に隠された叡智の目的は、あなたが何者であり、本当は何であるかを説明する事です!

2016年5月17日 シェルダン・ナイドルニュース

私たちの働きに対して、毎日天も独自の天意を足してくれています。このような神聖な思いは、私たちの活動にとっての非常に需要な後ろ盾になっています。天と私たちの共同作業により、私たち全員にとっての新しい領域が創造されています。私の子供たちよ、この領域とは転換の為の領域であり、私たちの意識の成長が促され、これからよりよく生きていく為に最適なあなたへと調整する事が可能になります。このプロセスは、みなさんが新しい教師的存在と出会い、地球へ歓迎する時間へと繋がっていき、それと同時にみなさんは生きた祖先であるアガルタ人たちとも会う事になります!

以下の「従地涌出品第十五」には“娑婆世界の三千大千世界のすべての国土が激しく揺れ、地が割れ、その中から幾千万億の菩薩たちが一気に湧き出てきた”と現在の宇宙と地球の震動の様子、地底の使者の様子が語られています。 また、“みなさんは生きた祖先であるアガルタ人たちとも会う事”について“二十五歳の人が百歳に人を指して・・・”と説かれています。これからどのような領域に進入してゆくのか、「あなたが何者であり、本当は何であるか!」と言う正しい答えを導くヒントになればと思います。

要約法華経 従地涌出品第十五

そのとき他の世界から来た、八つのガンジス川の砂の数ほどの菩薩たちは、起立し、合掌し、礼拝して釈尊に言った。
「世尊よ、もしわれらに、世尊の入滅ののち、この娑婆世界でこの経を護り、読み、誦し、書写して供養することをお許し願えれば、 われらは広くこの経を説いて廻りましょう」
釈尊は諸々の菩薩たちに告げた。
「いや、その必要はない。わたしには六十のガンジス川の砂の数に等しい菩薩たちがいる。さらに一人一人の菩薩に六十のガンジス川の砂の数に等しい随行者がついている。このものたちが、わたしの入滅ののちにこの経を護り、読み、誦して 広くこの経を説くだろう」
そのとき娑婆世界の三千大千世界のすべての国土が激しく揺れ、地が割れ、その中から幾千万億の菩薩たちが一気に湧き出てきた。身は金色に輝き、如来の相を有し、光明を放っていた。みな娑婆世界の下の虚空に住んでいて、釈尊の声を聞いて現われてきたのである。菩薩たちは湧き上がって、虚空に浮かび、七法の塔の多宝如来と釈迦牟尼仏に向かって頭面に足を礼し、また諸々の宝樹に座している諸仏にもそれぞれ礼拝し、二仏を仰ぎ見てまたそれぞれの菩薩が仏を賛嘆した。こうして五十小劫が経ったが、その間、釈迦牟尼仏は黙然として座していた。会衆には半日に思われた。
この菩薩たちのなかに、四人の導師がいた。それぞれ上行 、無辺行 、浄行 、安立行といった。一同は釈尊に挨拶の言葉を述べた。
「世尊よ、つつがなきや。救うべきものたちは、教えを信受しておりますでしょうか。世尊にご面倒をかけておりませんでしょうか」
「おお、その通りだ。面倒なことは少しもない。この衆生は過去世において諸仏に仕え善根を植えているので、わたしの所説 を聴いて、容易に如来の智慧を得るに至っている」

そのとき弥勒菩薩は不思議に思い、 また八つのガンジス川の砂の数に等しい菩薩たちもみな同じ思いをもっているのを察して、 弥勒菩薩は詩句をもってその思いを釈尊に問うた。
「世尊よ、この大量の菩薩たちはどこから来たのでしょうか、またどうして来たのでしょうか。菩薩の数は無量であり、 菩薩たちが率いる随行者たちの数もまた無量である。ある菩薩たちは六十のガンジス川の砂の数に等しい随行者を連れており、それより多くの菩薩たちが五十ガンジス川の砂の数に等しい随行者を率い、さらに多くの菩薩たちがあるいは四十の、あるいは三十の、あるいは二十の、 また十の、また五の、四の、三の、二の、一のガンジス川の砂の数に等しい随行者を連れている。その数は幾千万億かかっても 数えることができない。さらに多くの菩薩たちが、百万、一万、百、五十、十、三、二、一の随行者を従えており、 またただ独りを楽しむものもあり、それらの菩薩たちはさらに多数います。これらガンジス川の砂の数に等しい劫の間数えても、その数を知ることはできないでしょう。誰が、これらの菩薩や随行者たちに法を説き、彼らは、どのような仏法を称揚し、 どのような経を信じ、どんな仏道を修行したのでしょうか。世尊よ、われらは未だかってこのようなことを見たことがなく、わたしはこの中の誰一人として知りません。どうかわれらの疑問に答えてください」

釈尊は弥勒菩薩に答えた。
「よい、実にいい質問をしてくれた。わたしは今お前たちに告げよう。この無量阿僧祇の菩薩たちは、わたしが娑婆世界で、○○の近く尼連禅河のほとりの菩提樹下で○○を得てから、わたしが教え導いたものたちである。この菩薩たちは、娑婆世界の下の虚空に住し、衆のなかにいることを願わず、静かな処を好み、精進を重ねて休むことを知らず、 深い智慧を求めたのである。今、真実を告げよう。わたしは久しい昔からこれらのものを教え導いて来たのである」
弥勒菩薩は釈尊に問うた。
「世尊よ、世尊は太子であったときに釈迦族の宮殿を出て、伽耶城の近くに座し、阿耨多羅三藐三菩提を得られました。それから 四十年余の年月しか経っておりません。その間にこのような無量の菩薩たちを無上道に導かれたのですか。この菩薩たちの数は、千万億劫をかけて数えたとしても数え切れません。またこの菩薩たちは久しい昔から、幾千万億劫のあいだ、諸々の善根を植え、菩薩道を修して来たものたちであるとします。このような有り得べからざることは、世間の人は信じられないでしょう。たとえば、 二十五歳の人が百歳に人を指して、これはわたしの息子であると言い、百歳の人が年少の人を指して、これはわたしの父である、と言うようなものです。わたしたちは信じたとしても、世尊の入滅ののちの人びとは信じないでしょう。 そしてこの経に疑いをもつでしょう。どうかこの疑惑をとり除いてください」

弥勒菩薩はこれらのことを、重ねて詩句をもって唱えた。

転載:要約法華経 従地涌出品第十五 

http://www.james.3zoku.com/pundarika/pundarika15.html

.《地底王国(アガルタ)の歴史》 
 ・ 650万年前に金星からサナート・クメラが飛来、シャンバラの王として地球を守護する。
 ・ 6万年前、理想の地底王国シャンバラを築く。約2万5千年前のレムリアの壊滅から現在まで地上世界を監視・活動中。
 ・ アトランチス文明の末期、アトランチス帝国によってレムリアが破壊される約1万5千年前、“スピリチュアル・ハイラーキー”(霊的聖師団)からの忠告を受け、レムリアから2万5千人が地下(現在の地底王国の代表的都市、カリフォルニアのシャスタ山の地底都市“テロス”)へ移住。
 ・ 地上に残ったアトランチス文明は核戦争や天変地変によって壊滅、一部各地へ避難した人のみが生き残り、一部の高度文明を伝承した。
 ・ その他の生き延びた住民は、毎度のことながら原始的生活からの再出発。
 ・ 以後、空洞地球の内部表面で生活する。現在120以上の高度に進化した光の地底都市で生活している。合計約2,500万人。
 ・ 地球の奥低へと入って行くことで、進歩することが運命付けられていた。
 ・ 以後、今日までレムリアの文化を発展させ、高度に進化を続けている。
【 地底で生活することを選択した理由 】
 ・ あらゆる戦争や天変地変のない安全な避難所であることを知り、そこで文明を伝承していくことを望んだ。
 ・ 戦争やバイオレンスの無益さを学んできた為。
 ・ 過去の宇宙規模の大戦争の結末を見れば、地価での生活を選択したことは大正解であったことが理解できるでしょう。
 ・ アトランティスとレムリア大陸の沈没、サハラ・ゴビ・その他の広大な砂漠はいずれも宇宙規模の核戦争の結末でした。
 ・ 秘密は自己の保護の為。
 ・ 神霊によってベールで覆われている。

詳細は、http://www.h4.dion.ne.jp/~mf124/sub-5-tajgenn-4-shannbara.html#61302 をご覧ください。

Deshi A


“性の率うこれ道と謂い”~清静な観察と理解のはじまり

2016-06-27 21:39:49 | シンプル・ライフ 

2016年 5月31日

5次元も陰陽界であり時・空間です。人類・宇宙の当面は、3次元~5次元が一体となる変化に対応できるよう、自らのエネルギー・フィールドをマスターした意識状態を維持する方法を思い出し始めます。あらかじめプログラミングされた計画であり、天の恩恵による必然的変化です。キリスト意識でいう神の幕屋が降りる1000年王国の顕現です。

より高次元への進化のために、今は内外とも一つの出発点となるステージが構成される段階です。行き着く先は、地球と人類の一人一人に天命として隠されてきた永遠の進化の軌道を明らかにし、すべての神の子が霊の根源(ふるさと)に帰還することです。その目的のため、創造主の天命を承け、この聖なる戦いのために人類ひとりひとりに賦与された至宝があり、それを「道」といいます。その鍵となる秘法は聖人から聖人に以心伝心で伝承されてきました。

参考(孔子、中庸)   

天の命ずるこれ性と謂い、性の率いるこれ道と謂い、道を修めるこれを教えと謂う。道は須臾も離れるべからざるなり。離れるべきは道にあらざるなり。

天の命ずる天とは唯一絶対の創造主のことです。創造主の命(人の存在の意義)、つまり創造主の分霊(性)を具えた存在、この存在が人類です。魂の核、絶対愛と表現している「純粋な霊」がもともと具わっているのは創造主より付与された、と表現されています。

性の率うこれ道と謂い:性に伴って率いてきたのを「道」といいます。つまり創造主は今日のため、私たちが使命を果たすために「道」を伴わせたのです。

道を修めるこれ教えと謂う:「道を修める」という表現は、今日の時期までは一般公開されない時期だったので「修める」と文章上で表現されています。実際は「道は得て」「修める」もので、道(真理)を伝えてきたものを教といいます。

なぜ性に率いられているのに、あらためて得る必要があるのか、一人一人には役割や縁があって、ブループリントを実行に移すための絶妙な計画に沿って、外側から個々の縁に応じて扉をあける鍵(神聖な法)があります。

5次元世界でも、さらに感性を高めこの道を求めるための殿堂が設けられています。(参照「シリウスの超叡智」パトリシア・コーリ著) この超次元の学びの関門を超えることができたマスターは、更に高次元へと進化します。

今、3~4次元で「道」を得る機会が与えられているのは、天地創造主の限りない恩恵です。それによって地底のアガルタやレムリヤ、そして宇宙の同胞がこの「道」を求めるため人類と同行するときが訪れ、人類の目覚めを急速に促すことができます。この地上に最後まで残り、すべての性命を救済する志を持った勇者達によって、宇宙人類すべての生命が5次元を超える永遠の旅立ちの機会を得ることになります。宇宙の平和も同時に進行し、霊のふるさとに回帰するため、黄金の羅線循環が構成されます。

自由意思によって5次元に上がったものは、さらなる殿堂で高度な学びを得る機会があります。現実の世界に居て、肉体を持ったまま次元上昇することができるのは、3~5次元を自由に移動するためだけではなく、最も重要なことはこの肉体をかりて創造主のこの至福の恩恵を受けることができるからです。肉体を得ていることは魂のシェルターのみならず、その「時」や「土地」とともにこの世で最も尊い宝の一つなのです。人類の意識が高まれば高まるほどこの「道」の降臨という恩恵の価値を理解できるようになり、進化が早まり神殿文明が発展してゆきます。

古代から綿々と続いている、古くて新しいタイムライン(温古知新:古きをたずね新たなることを知る)

静かな湖面に小石を投げ入れると波紋が起ちますが、小石が湖水に吸い込まれる時には一旦表面の水を中に引き込み、もどる力が波紋をたてます。人類は長い間戦争に明け暮れ、自然災害を引き起こしてきました。それがちょうど表面の水を中に引き込んだ状態だとすると、今は元にもどる力が波紋をたてている時期です。この波紋はすべてが一体となるため、光の波動が繰り返し押し寄せ人類を軸に大宇宙の聖なる調和を発進している様子です。

下図に表したように「気天界・象天界・地獄界」という輪廻によって運ばれてきた大宇宙の仕組みが、地獄界が消滅し、気天界と象天界が融合する過程で、進化に必要な「人間の尊厳を回復する」段階に入ってゆきます。それは湖面が静かに月を映しているように、古代からもともとあった営みで、人びとの生活に根ざした真の心の表れです。

※   グレオ暦のその時(紀元前18世紀)、湖底から盤銘(湯の盤銘:湯王が「日に新たなり・・・つねに進歩している。」という戒めを刻んだ石盤)が浮上し、水面を大きく揺らしました。

人間の尊厳を回復し、霊のふるさとに還る、ためのプログラムは、「縁」という微妙な心に通じる機会として訪れます。その鍵は名付ければ「道」という印象で感じることができます。清静な「道」です。しかし、くれぐれも、その訪れには仮もあり偽もあります。謙虚であり誠であるものです。

《図の解説》

 

A:  2013年4月29日にウーテが「過去の伝統的な道における個別のイニシエーションの状況で起きていたことは、いずれ遅かれ早かれ世界規模で起きるでしょうし、人類を高次元に先導する宇宙的なイベントとしても起きるでしょう・・・人類がそれを望むならば」

弟子状態にある人類~ウーテからのメッセージ :

http://blog.goo.ne.jp/oppt777/e/22811d9e6338fb5a942d441b9fe63b2d

というメッセージの意味も含まれます。

この「道」は、1920年代に一般に公開され、縁ある人に人から人へと伝えられています。5次元を経過せずに即7次元に至ります。古来「解脱」や「超生了死の法」と言われてきました。

B: 功徳を積んで5次元に上昇したものが、修道の機会を許されて新世界の殿堂で道を求めることができる。これは中国古代の「状元」のように極めて厳正な試験がある。

C: まだ地獄に残っているものが、象天界の子孫の功徳によって道を求めることができる。

以上の印象では、物質経済中心の時代にあって、政者によって改ざんされた「道」の本質を知ることは甚だ難しく思いますが、一方で科学技術の発展はめざましく、さらに宇宙から高度な技術がディスクローズされると、過去の解釈を遥かに超越した世界が顕現します。双方について人類はまだ白紙の状態ですが、ライトワーカーやウエイシャワーの貢献者・勇者は準備が整ったという布告です。

Deshi A