世界遺産の登録などを決定するユネスコの第38回世界遺産委員会が、カタールのドーハで、6月15日から25日までの日程で開催されています。
日本からは群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が登録を目指しています。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本の近代化に大きな貢献があった産業遺産群で、本年4月にはユネスコの諮問機関が「日本が近代工業の世界に仲間入りする鍵となった」と評価し、「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめています。
日本では初めての産業遺産登録を目指すものです。
続いて2015年の登録を目指す「明治日本の産業革命」遺産群の関連地域にも大きな弾みとなります。
「富岡製糸場がある群馬県富岡市では登録が決まったあと、市民による祝賀パレードなどが行われることになっています。 」 (NHKNEWSデジタル版2014年(平成26年)6月17日より)世界遺産地にふさわしいお土産~シルクの下着製作などの動きもあるようです。
このほか第38回世界遺産委員会での注目は中国、キリギスタン、カザフスタンの3か国共同申請の「シルクロード」です。
日本の世界遺産候補「沖ノ島関連遺産群」の「沖ノ島」からは唐三彩やペルシャガラス器等の出土物もあり、シルクロード経由の宝物が日本にやって来ていること示しています。シルクロードの東の起点は奈良であると、<奈良シルクロード博覧会>も以前開催されました。
<富岡の絹産業>、<シルクロード>と「蚕」に関連した世界遺産が同時に生まれます。