大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

トップからロウへ

2019-12-09 | 日記
けっこう寒くなってきて、空気がピンッとして、、これがたまらない。
秋の終わり、冬の入り口には寒さを恐れて何枚も着込んでいた。
本格的な寒さになった途端、心は落ち着き薄着になる。可笑しい。

畑からビニールハウスに運んで積んでいた大豆の脱穀が終わった。
片付けまで終えたら夕方の5時、真っ暗だった。
真っ暗な中で、山のような豆の殻をトラクターで夫が堆肥場に運ぶ。
下に敷いていたブルーシートを引っ張りだして片付けていたら「おい!どこにいるんだ!!」
夫がトラクターから飛び降りて妻の姿を探し、「俺の視界の中に居ろ!!」と怒鳴った。(え?)
トラクターの下敷きにでもなったと思ったのか?一応心配になったんだ、ぷぷ、けけ(笑)。。。。
そういう夫は黙ってどこかに行く。いつまでも帰ってこず、川に落ちたか?農機の下敷きか?とか
時にはあちこち探しに行く。やがて「上の倉庫で薪割りしてきた」とか「なにしてた、かにしてた」と帰ってくる。
こちらは(ひと言言って行け!)と毎回思うが、あえて口には出さず。運良く無事帰って来れば吉。
今、この一瞬の動作に集中して、やりきって、満足して(いのち)を持って家に帰る。
どこで何をしていようが、誰でも何気ない一瞬一瞬の判断の連続で今日も無事に生きている。
夫、70過ぎて最近は出かけ間際に「はたけ」「倉庫」「仕入れ」等、単語の発声が出来るようになった。
ギアがオーバートップからロウ(老)にシフトダウンしたのか。。。。