新音楽療法邪説

音楽療法は、音楽の持つ様々な特性を必要とされる人々の課題解決のために応用される音楽臨床技術の総称として用いられています。

更新手続き書類が届きました

2021年06月20日 21時13分00秒 | 臨床の小窓(small windou of clinical)

 先週届きましたが・・・・

 ポイントが足りません。コロナ禍で受けてくれる施設がありません。

 管理人は高齢ですが、あと5年は名乗って居たい。何せ島唯一ですから・・・・

 日本音楽療法学会の認定資格は、5年ごとの更新が必要なのです。「今まで何してたのか」と言われそうですが、管理人は、音楽療法という言葉、技術に関して、厳格に運用してきました。故に経営者とぶつかり、2年と持たず転職してきたことも多いのです。

 音楽療法士以上に音楽療法に詳しい存在はありません。むろん、これは実践者としてという意味ですが・・・

 でも、施設を運営する側としては、運営上の何らかのメリットを期待しますよね。国家資格ではないわけですから、医療機関や介護施設のように収益を生み出す存在ではありませんから、他の業務のついでという位置づけになったり、経営が思わしくなければ真っ先に切られてしまいます。

 管理人は、外部講師としての関りが多かったので、この関りが直球で影響を受けてしまいます。他に生計を維持するために仕事を持つ必要があるわけですが、これが生計を維持する仕事と近接する領域にあると、かなり影響を受け、実質的に臨床現場を確保するには調整を必要することとなります。

 このような意味で、有償での臨床実践は難しく、現場が得られにくい状況となるわけですが、音楽療法という標榜で、総合病院でのお話もありました。幾つかの介護施設でお待ち頂いているという状況もあります。しかし、離島ゆえと言うところもあるでしょうか、ワクチン接種は順調に推移してはいますが、介護施設関係の施設長さん方は警戒を緩めていません。まず年内は無理と、口々に言います。コロナは、一部の音楽療法士にとっても壊滅的な破壊をもたらしました。

 とは言え、施設スタッフの皆さんは入居者の皆様に楽しんで頂けるよう、大変なご苦労をされているようですね。何とかお力になりたいのですが、来年に期待することにいたしましょう。

 ということで、たとえ民間資格ではあっても、取得後維持してきた資格が継続云々の状況になっていることは大変なことなのです。ですが、別に受益者側にとっては、的確な理論、方法、技術によって施行されているかが重要なのではなく、それによって経営が上向くかどうか、あるいは入所者に何らかの良い変化が象徴的に顕著となっているかに重きを置くわけなので、施設経営と音楽療法導入のせめぎ合いはなかなか有利に働かないと思うのです。

 このような状況の中、生計を維持しながら音楽療法の実践をしている音楽療法士の存在を、学会内部でどう位置付けていくのか、国家資格化と同等の比重で取り組んでほしいと思います。

 管理人は、一般の市民の方よりも厳しい渡航制限を受けている仕事をしているので、資格の更新は難しいかもしれません。でも島の写真を撮って見当識の確認に使ったりすりことは、大変喜ばれます。たぶん、たぶんですが、管理人はそのために、活動していくと思います。資格云々は、対象者にとってどう受け止められたかなのであって、名乗ったからと言っってなんぼのものではありません。