新音楽療法邪説

音楽療法は、音楽の持つ様々な特性を必要とされる人々の課題解決のために応用される音楽臨床技術の総称として用いられています。

五つの赤い風船は何人組?

2023年06月16日 19時05分10秒 | 音楽の知識(musicology)

先日ご近所のオッサンと一杯やっていたのですが、先方もかなりギター歴が長く、話が弾みました。

で、話題となったのが、五つの赤い風船の話。「遠い世界に」をやろうと言うことになって・・・

その発端になったのが

一般的にはオートハープって言ってますよね。

これはアリアのコードハープって言う商品名のものですが、西岡たかしさんが演奏しているんですね。

これを一緒にやろうと言うことになって、今日は悪戦苦闘して、コンブの佃煮を頂いて一杯はじめたところです。

ほんで、午前のうちに秘蔵の新譜ジャーナル別冊というものをお持ちいただいて、デュオが本決まりとなりました。昭和46年10月5日発行ですと・・・

YouTubeを漁って色々と聴き込んでみると、オリジナルに忠実な演奏を二人で行うには無理という結論に至りました。

で、西岡さんのような演奏は無理にしても、オートハープを誰かにやってもらえないかと思いつつ、メンテナンスをしてみました。

手持ちのオートハープを活かすには、keyをC調に書き直す必要があるようです。

ということで、1日が終わってしまいました。

 

 


音符の時価の比率と演奏時間の計算方法について

2022年02月20日 09時41分46秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問ありがとうございます。

音楽の理屈について、画像や記号、実際の演奏無しに、どこまで言葉だけで説明できるものなのか、意外と難しく筆も止まってしまいがちですが、今日は標記のお題で解説してみたいと思います。

 

まず、以前に音符の形とそれぞれが持っている暦時について、お話ししました。今日は、この暦時をもう少し詳しくお話ししてから、ある曲が何分の何拍子で、何小節あるか、そしてその曲が♩=M.M.60と言う速度の指定がされていた時、おおよその演奏時間が分かります、という内容になります。

予め、原稿を書いているわけではないので、さて、どうなりますことやら……

まず音符の長さの事ですが、例えば♩(四分音符)と言う音符に5秒と言う持続時間が与えられているわけでは有りません。

音符にはさまざまな形があって、それぞれの間に長さの関係性が決められている訳ですが、これを時価比といい、それぞれの音符間の長さの関係を、時価比率という言葉で表しています。

ぶっちゃけ、誤解を恐れず簡単に言っちゃうと、ある音とある音の関係性の中でその長さが決まっていく、相対的な時間という事です。

ある曲の基準音符(どの音符を1拍にするか)をどれくらいの長さにするかは、テンポの問題になってきますが、このテンポを示すのにメトロノーム記号が使われます。

先ほどの♩=M.M.60という指示があれば、♩は1分間の1/60(六十分の一)、つまり1秒の長さという事になります。そして、四分音符が1/60なら2分音符は4分音符の2倍の暦時(時価比)なので、半分の1/30という事になります。くどい様ですが、♩=M.M.60であれば、♩は1秒。その倍の2分音符は2秒の暦時(時価比)を持つ事になります。

これで、曲の長さ、演奏時間を求める事が可能になりました。今までの説明で何度も出てきた音符記号(♩や♪他に2分音符など)=M.M.60(数字は変わる)、これに拍子、小節数が分かれば、おおよその演奏時間が分かります。

 

音楽製作のアプリケーションが登場してからは、andante、moderatoなどの曖昧な速度表現はPCが受け付けてくれませんから、BPMを使うようです。心拍数を測るのとおんなじ考え方で、速度標記をする様になりました。つまり、1分間に何拍打つかによって曲の演奏速度を決めると言うものです。

 

では、問題です。

①テンポ指示:♩=M.M.120(120BPM)

②拍子:4拍子(基準音符:♩)

③小節数:128

さて、

①のテンポ指示は、4分音符が1分間に120回打つ速さです。

②は基準音符が♩ですから、4分の4拍子。小節内に♩が4個と言う意味です。

③これは言うまでも有りませんが、♩が4個入る小節という単位が128個集まって出来ている曲です。

という事で、

(拍子×小節数)÷120BPM(1分間に120拍の意味になります)

の計算式で演奏時間を求めてみましょう。

4×128÷120=4.26666667 

という答えが出ました。

百分率での答えなので、整数は分単位で得られますが、小数点以下はちょっと分かりづらいですよね。

その時は、×60で単位を秒に直します。

すると、およそ4分16秒の演奏時間となりました。

計算機の小数点以下の処理の仕方によっては、答えに違いが出てくるかもしれません。

ちなみに、同じテンポ、同じ基準音符による拍子、小節数の管理人製作の愚作をPCに演奏させてみた所、2秒ほど早く演奏終了となってしまいました。

目的が、新作の生演奏であっても、おおよその演奏時間が分かるというのは、演奏者のみならずステージのスタッフにとっても有益であると思います。

なに分昔の記憶と下書き無しでやっておりますので、記憶違いや解説が間違っていましたら、優しくご指定きただけますとありがたいです。

本日もお付き合い頂き有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


譜表と音部記号

2022年02月14日 06時55分41秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問ありがとうございます。

専門家の方々は見るまでも無く、譜表ってなにぃって言う方も、ホンマかいなというような信憑性の話になりますが、お付き合い下さい。

これまで出てきた音楽の話の中で、きちんと説明していなかった音楽用語が有ります。そうです、今日のタイトルの通り、譜表と音部記号…

もう乗っけからですが、漢字変換がですね、歩兵・不評・付票となかなか譜表と出て来ません。音符の時とは大違いです。やっぱり、社会の隅っこの存在なんですかね。

 

まず、【譜表】です。

譜表とは、何本もの平行線が等間隔に並んでいる線組織のことで、音高を記すために使われています。これを譜表記譜法と言うのですが、今日的には線が5本の五線譜表が一般的となっています(とは言ってもギター譜ではタブ譜の方が流行っていますけどね)。

五線が一般的と書きましたが、譜表記譜法の原則からすると、実は線は何本でも良いことになります。譜表の位置における音符の位置によって音高が示され、その位置が同じなら音高も同じ。譜表に示された音符の位置が高ければ、それが示す音高も高いと言うのが、譜表記譜法の原則だからです。

現代風に言えば音楽アプリのピアノロールのようなもので、左の(大抵は)鍵盤の右側に印を付けても、音高を読み取る事ができます。この印に音価(音符の形、つまり長さのこと)を与えれば、私達が普段使っている楽譜と同じように音楽を再現する事ができます。ただし、もうひとつの音楽記号が譜表に取り込まれれば…

それが、【音部記号】なのです。音部記号とは、音名の位置を表しているので、音名記号とした方が良いとする方もいるのですが、ここでは慣例に従って、音部記号として取り扱います。

音部記号は、皆さんよくご存知のト音記号、ヘ音記号、それからハ音記号…

ハ音記号はあまり馴染みのない方もいると思いますが、譜表の中でよく位置が動く記号です。他の記号も、理屈から言えば、記号のある部分が音の位置を示す事になっているので、それがどの線にあるかで、記号のあるところがある音の位置になるわけなんです。でも、ハ音記号以外は定位置以外のところに位置している楽譜を管理人は見た事がありません。

ところが、ハ音記号はオーケストラや昔の合唱譜などでは、結構定位置と違うところにハ音記号のある部分が位置している事が有ります。

文章だけでは伝えにくいのですが、各音部記号の有る部分が譜表のどの位置にあるかで、音の絶対的な音高が示される事になるのです。

五線とト音記号を例にお話ししましょう。五線の下から2番目の線にト音記号(🎼)を書くと、その位置の音はト音、つまり階名でソの音を指す事が決定します。トと言うのは、日本式の音名のことでしたよね。

また、へ音記号は五線の下から4番目の所にへ音記号の書き始めの位置を置くと、へ音、つまり階名のファの音を指す事になるのです。

同じようにハ音記号も、五線の3番目の線にハ音記号のある部分を置くと、3番目の線がハの音の位置を示す事になります。でも何故か、ハ音記号は楽譜によって2番目の線にあったり、4番目とかに書かれていたりします。当然、その線上がハ音、階名でいえばドの音という事になります。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。記憶を頼りに、浅い知識で書いておりますので、間違いもあるかもしれませんが、その辺は大目にみてやってください。

 

 


いいお題を頂戴しました

2022年02月09日 00時36分07秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問ありがとうございます。

音楽療法士の皆さんには全く必要のない、音楽の知識の解説ですが、一般の方に色々と説明しようと思うと、なかなか大変なのだと言うことを実感しています。

本日は、この辺について語って見たいと思います。

 

「音符のお名前」へのコメントで、音楽の知識のある者なら、言葉で表現するのも難しく無いのですね、と言った感想をいただきました。

ですが、冒頭のように、実はなかなか大変。

一応、前にもご紹介した「音楽キーワード事典」なるものを参考にしているのですが、この事典、別に文字だらけと言うわけでもなく、図表や記号の類もふんだんに使っているのですよ。

これを参考としながらも、まぁ、一般的なエディタですから、音楽で使う特殊な記号が使えない分、さてどうしたものかと言うところから、考えていかざるを得ないのです。

で、音符の場合、○とか、尻尾などと言う表現をしながら、特定の音符の形を想起してもらう訳です。小学校の時点で、音符の形は学習していて、音符の判別は皆わかると思うのですが、その名前までというと、忘れてしまった方も多いかも知れません。日常生活で、そこの四分音符なんて使いませんものね。もうその時点で、音楽の部活やっているとか、成人であれば、アマチュアの合奏団や、バンドをやっているとかになってしまうと思うんです。

 

ん?

今、お話の大前提が崩れてしまうようなことが起こりました。音符の形が入力した所で、何と♩♪♫♬が出てきました。今時のタブレットすごい……

まぁ、でも特殊な記号全てと言うわけにはいかないでしょうから、続けましょう。

記号が出て来たので使いましょう。

要するに、

♩は四分音符と言い、♪の倍の音価(この場合音の長さのことです)がある。そして♪は八分音符と言う。

うん、記号が使えるとすごく説明しやすい。

でも、音符の形を皆理解していると言う前提でならこの説明もできるのですが、相手に音符の形が分かっていないと、♩と伝えても、相手は♩を想起することが出来ず、玉に棒を刺したものって何? と言うことになってしまうわけです。

逆説的に、理論というか、音符の形のことや名前、それが意味する長さのことなどを分かっているがが故に、言葉が通じなくても音楽を理解したり、アンサンブルを楽しんだりする事が出来るわけで、これってすごい事なんだなぁ、と思う訳です。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。管理人の頼りにならない記憶と知識で投稿している記事ですので、間違いもあるかもしれませんが、大目に見てやって下さい。

 

 

 


音符のお名前

2022年02月08日 12時27分10秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問ありがとうございます。

今日は音符の話です。音符ってなぁに? と言う疑問もおありでしょうが、今日は姿かたちとそのお名前について紹介していきます。

白い玉やそれに棒がついたもの、あっ、黒いのもありますね。黒い音符には棒だけでなく尻尾のようなものも付いていたりしますよね。それぞれ意味があるのですが、これだけだと実は「歴時」と言って、その音をどれくらい発音したらいいのかということしか分かりません。まぁ、音符とは音の長さを表すためのものなので、当たり前と言えばあたりまえです。

そして、その音符がもう一つの役割を果たすには、音部記号と言って譜表を構成している線と間のどこがどの(何の)音なのかを決める記号が記された譜表上のどの位置に置かれるかによって、音の高さを示す事が出来るようになるのです。

 

前置きが長くなりましたが、本題の音符の話に入ることにしましょう。冒頭、白や黒の玉とか、棒があったりとか言いましたが、ちゃんと名前がついています。白・黒関係なく(場合によってはカラーリングされていることも。でもこれは別な話です)丸の部分を音符の頭ということで、「符頭」、棒のことを「符尾」、棒から出ている旗のようなものは「符鉤(ふこう)」と呼びます。

五線の楽譜を普段使っている管理人は、黒い玉に棒のついた音符を基準に楽譜を考えていますが、白玉を標準に考えていた時代もあったようです。現代では、白い玉に符尾の付く二分音符以外ほとんど使うことはないのですが、昔々は全音符(白玉)、二重全音符=ブレヴィス(白□)と音価が伸びていき、longa、maximaといった音符にはまた棒が出てくるのです。

しかし、時代が下って来るにしたがって再現性がむずかしくなってきたので、白玉に棒を書き足して音価を半分にしたり、玉を黒くしてさらに音価を半分に・・・

あとは、尻尾を付けたり、旗をくっ付けてみたりして、黒符五線記譜法となって定着したのではないでしょうか。世界中で音楽に親しんでいる人たちが、言語上の呼び方は違いますが、みな同じ考え方で楽譜に向き合っているのは、面白いと思いませんか。

管理人が昔の記憶と勝手な思い込みで書いている記事なので、間違ったところがあっても多めに見てやってください。また、ご指摘も歓迎です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


黒鍵? 全音? 半音? 

2022年02月03日 07時33分39秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問有難うございます。

前の回で、黒鍵の存在に気づいた話をしました。

同じドでも、高さが違う事もわかりました。ある鍵の右隣の鍵が、その鍵よりも高い音であることは、誰でも直感的に分かると思うのですが、では黒鍵は何のためにあるのでしょうか。その存在意義は……………

楽器には、黒鍵のないあるいは黒鍵に相当する仕組みの無いものもあります。そもそも黒鍵とは何なのでしょう。

今さらですが、ピアノには白鍵と黒鍵がありますよね。それぞれ隣り合う音は半音という音の高さの「差」あります。ドから、白鍵を順に右隣に弾いていくと、半音プラス半音、つまり全音という音の高さの「差」となるのですが、それでも、2箇所だけどうしても半音という音の高さの「差」が生じます。

これが、ハ長調と言う調子になります。ドから数えて3番目と4番目の間が半音の音の高さの「差」、7番目と8番目の間も半音の高さの「差」が出来ます。

白鍵のどこから弾き始めても、ドレミファソラシドと聞こえるようになるために、黒鍵はとても大切なものとなります。先述した3番目と4番目の間を半音にするため、7番目と8番目の間を半音にするためには、黒鍵がないと出来ないのです。

そのおかげで、白鍵のどこから弾き始めても、ドレミファソラシドと聞こえるように弾くことができます。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。くだらないことばかり書き記しておりますが、それでも管理人の音楽事始の如く、不思議に思っている方、関心を持っていただける方いらっしゃるのでは、とupしてみました。

 

 


鍵盤のどこがド?

2022年02月02日 06時56分12秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問有難うございます。

今日は、鍵盤のお話をしたいと思います。と言っても、外からは見えない梃子棒とかの話ではなくて、ドの音って、鍵盤のどこなのって言う、昔話です。

管理人が小学校の頃、ピアノというか当時は足踏み式のオルガンが一般的でしたが、何と両手を使ってオルガンを弾くお友達がいました。

管理人は、鍵盤のどこら辺がドの音なのか、見当もつきませんでした。何となく、向かって右側の鍵が左隣の鍵よりも高い音がすると言うのは分かっていました。

でも、どこがドの音なのか分かりません。

見当をつけて、適当なところからドレミファソラシドとやると、なんか変な感じです。ドレミファソラシドに聞こえないのです。

この頃は、黒鍵は何であるのかわからず、無視していました。何度も引き始めの音を変えて、ドレミファソラシドと繰り返し弾いて見ます。

すると、たまぁに、ドレミファソラシドと聞こえる引き始めの場所に遭遇します。でも、その場所を覚えていることができませんでした。

 

こんな事、音楽療法のblogで書くことでは無いのかも知れませんが、もちろん音楽療法士に発進しているわけでは有りません。失礼な話ですよね。音楽療法ってなんだろう、と疑問に思っている方々に、音楽療法士って、こんなことも習得しつつ、人と交流を持つ仕事だと、思っていただければ幸い。

 

で、話を元に戻すと、そこで続いたのですよ、黒鍵のことを!

黒鍵って、2個のかたまりと、3個のかたまりに分かれて並んでいますよね。

管理人は気付いたのです。黒鍵の2個のかたまりの左側の左隣の白鍵が、どの音だと……………

これで、いつでもドレミファソラシドを始められるようになりました。

でも、まだ曲は弾けません。ピアノを弾けるようになったのは、高校生になってからの事でした。

今日は、ここまで。

お付き合いいただき、有難うございました。

 

 

 


曲作りと楽譜の話

2022年01月29日 06時41分34秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問ありがとうございます。内容からして〇〇流落ちがバレバレの記事ですが、最後までお付き合い頂ければ嬉しいです。

今日は、曲作りをするときの楽譜の使い方についてです。

 

管理人が曲作りをする時と言うのは(と言ってもずいぶんと昔のことになりますが)、絵のようにギターを使って譜面に書いていくと言ったものではありません。

音の表し方には、五線と音符を使うやり方もあれば、音の高さを数字に置き換えてしまう方法や、ABCを使ったりと言う方法もあります。

五線を使うのは一番便利と思ってはいるんですが、いつも五線紙を持って歩くほどのプロフェッショナルでもなし、思い浮かんだメロディを書き留めておくには、ABCや数字譜は意外と便利なんです。

数字譜は今でも大正琴などに使われていますし、ABCは各国の音名ですしね。これに高いAとか低いAの印をつけることと、その音の長さを付けてあげればメモ程度なら完璧。

管理人は絶対音感の持ち主では無いので、これで十分。でも、ABCは音名なので、階名として使っている時点で、楽典的には間違いですが…………

でも、思い浮かんだ旋律をメモるには便利です。後で、譜面に書き写していきます。これにコードネームを付けていくと思うでしょ? まぁ、そう言う時もありますが、旋律に対してベースを決めて、内声を付けていきます。7thとか9thとかの和音の濁り具合を、音符で直接譜面上でやってしまいます。

もうバレていると思いますが、コードは実はあまり得意じゃないのです。

もうひとつ、譜面を横に書いていくタイプの映像に映る価値なしの音楽家です。

モーツァルトのように頭の中で出来上がっている音楽を譜面に書き写すだけとか、スコアを縦に書いていく古関裕而さんのような方とは天と地ほどの違いがあります(もっとだなぁ)。

で、主にメロディにコードネームを付ける曲作りの事をソングライテン、カラオケのようなスコアを作るのをコンポーズ(構成)と言って区別しているんですね。

コードネーム付きメロディ譜は、pianoや guitarの弾き語りによく使います。スコアと呼ばれる縦に何段もある譜面は、主にオーケストラ用だったり吹奏楽に使われます。コンボバンドに使われるタイプは、バンドスコアと呼ばれたりします。でも、ポピュラーの世界でもバンドスコアと言ったりします。

あ、最後に蛇足ですが、スコアがあると言うことは、パート譜もあります。アンサンブルのメンバー全員がスコアを持って演奏するのは不可能ですから。

因みに、オペラの楽譜、パート譜などは外国の劇場から借りて日本公演をやっていました。ちょうど湿式のコピー機が出回り始めた頃までは、そんな事をやっていたようです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 


音には名前がある

2022年01月24日 11時20分45秒 | 音楽の知識(musicology)

ご訪問ありがとうございます。

今ではPCでの曲作りはごく普通のこととなっていますよね。ずいぶん便利な世の中になりました。

でも、音符を五線に貼り付けるタイプのアプリケーションは、少数派です。ピアノロールが主流なのでしょうか。

ところで、音に名前がついていることは、みなさんご存知だと思います。「ドレミファ」と言うやつ、学校で習いましたもんね。

でも、ドレミファが音の名前、つまり音名としているのは、イタリアくらいなんですね。ドイツ語圏のひと、英語圏の人たちは、「ABC」を使っているんですね。日本では「イロハニホヘト」です。

どの国でもドレミも使うのですが、音名とは区別しています。

じゃぁ、ドレミは?

と言うことになりますが、日本では階名と呼んでいます。

堅苦しい言い方をすると、日本式音名法というのですが、これを初めて考えた人が誰なのか、管理人はよく知らないんですけれども、ドイツ式では無く英語式にならって考案されたのではないかと言われているそうです。

管理人はドイツ式でも英語式でも特に不自由さを感じることは無いのですが、若干気をつけなければならないことがあります。

日本式で言うロ(ろ)音は、ドイツ式でh音、英語式ではb音です。そしてドイツ式でもb音は音名として用いられています。この時のb音は、日本式のロ(ろ)音を半音低くした音として認知されているのです。ロ(ろ)音をドイツ式ではh(ハー)音とし、派生音としてb(ベー)音を用いるわけです。では、英語式ではどうかと言うと、日本式のロ(ろ)音はb(ビー)音と表して半音低い状態を表したい時は、b(フラット)を付記します。

例えば、クラリネットの一番ポピュラーな菅の長さで、Bb(ビーフラットまたはビーフラ)菅と言っているのは英語式の呼び方、ドイツ式ではB(ベー)菅という言い方をします。

この辺が、ややこしい所なのですが、英語式なら、呼び方もそのまま、音を変化させたければ、単純に#(シャープ)やb(フラット)をつけて呼ぶだけですから、誤解もないし、簡単。

この音名というのは、調性の名前を決める元にもなるので、音符の暦時や呼び方などとともに、音楽を学ぶ時にまず乗り越えなくてはならない関門でもあるのです。

冒頭DTMの話をしたと思うのですが、PCのアプリケーションで、ピアノロール式のものが主流になってくると、こう言った音の名前や楽典と言った基礎知識を意識せずに曲作りができる様になってくると思うのです。

ピアノロールの白健や黒健をクリックするだけで、音が発音され、記録されてしまうわけですから、退屈な楽典の習得なんて、もう過去のものかも知れませんね。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。

 

 

 


ピアノの鍵盤って、何で鍵盤って言うの?

2022年01月20日 20時44分40秒 | 音楽の知識(musicology)

ちょっと考えてみれば、不思議ですよねぇ。ピアノの鍵盤のこと、「鍵盤」って言いますけど、鍵盤の鍵って、「カギ」って言うことですよねぇ。

なんで?

と言うのが、今日のお題です。

うまく説明できるか心配ですけど、さっそく行ってみましょう!

 

ピアノのふたを開けると、白いのと黒いのが規則的に並んでいます。このひとつひとつのことを、私たちは、と言うか、私たち日本人は、〈鍵〉カギ、つまり〈鍵〉ケンと言い、その集まりのことを鍵盤と呼んでいますよね。

でも、錠前の開閉をする道具でもないのに、何で〈鍵〉カギ、つまりケンと呼ぶのでしょうか。あるいは、英語でkey と呼ぶのでしょうか。

実は、日本語で言う〈鍵〉はkey、〈鍵盤〉はkeyboard の訳語として使われる様になったのです。

問題は、このkey の語源。

Keyとは、中世以来〈音名〉という意味で使われてきたラテン語の音楽用語、〈クラヴィス=clavis〉の訳語として用いられる様になったとの事。つまり、音名=ckavis→Key →鍵という事になり、私たち日本人は、鍵または鍵盤という言葉を音楽用語として使う様になったわけです。

PCの登場と発達、普及から、キーボードと言うとPCのあれかと思い浮かぶ人もいるでしょうが、管理人的には、鍵盤だけの化け物の様なものをkeyboardと言っている楽器も最近多いよなぁ、と思っている次第です。

さぁ、このシリーズ、続くかどうかは訪問してくださっているあなた次第。よろしかったら、いいねとかコメントをいただけると励みになります、よろしく!