富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

これなんですか?

2014年09月03日 | 石川化石木・足跡化石

2014.1.23. 11:40 富田林市錦織東2丁目 石川左岸

恐竜が水面から頭をもたげているような写真ですが、実は100万年前の樹木の化石です。

 

2014.1.23. 14:15 富田林市錦織東2丁目 石川左岸

何とも表現しにくい造形ですが、これも100万年前の大阪層群に根を張る樹木、しかもこの場所に生えていたまんまの直立樹幹化石です。おもしろい形をしてますね。川の真ん中にあるんですよ~!

NHKの「できるかな???」のいつも「のっぽさん」といっしょにいる「ゴン太」みたいな...

すんません、ほんでこれ今年8月10日の台風11号の増水でながされ、なくなっちゃいました。

でもご安心を...40m下流で私が発見しております。

 

2014.1.23. 14:03  

あらら、上の写真と5mも離れていないところに...

こいつはでかいぞ!両手で抱えきれないくらい大きい木の根っこですね。150cm×100cmもあります。あとで解ったんですが、針葉樹やそうです。現在の松や杉・ヒノキと同じ仲間ですね。根がなんと!!5m四方にタコ足のように広がっています。

100万年前やから、まだ人がここにいない時代、人間にとってはとてつもなく古い時代ですが、地球にとってはほんの少し前、なんせ地球は46億歳ですから...

 

2014.1.23.12:41

これは、倒れていますね!大きな裂けた木の板みたいなやつです。これも針葉樹です。炭化して炭のようになっています。

これもかなりでっかい!砂にだいぶん埋まっているようです。

近くにゾウやシカの足跡化石が見つかっていますから、この辺も彼らが歩いていたんでしょう。

 

 2014.2.26 7:36 中央部がしぼんでしまった深溝(ふこうど)井堰(ゴム引布製起伏堰)

 何じゃ、こりゃ!

2013年9月15日の台風18号で石川は大増水し、井堰や橋、護岸に大きな被害をもたらしました。深溝(ふこうど)井堰においても、故障して貯水ができなくなり、今年の田植えまで故障を繰り返していました。

 

2014.1.23.12:10 

井堰が貯水できなかった結果、上流部の水面が低下し、川底であったところがよくみえるようになりました。

これは大阪層群(この地点は100万年前)の露頭で、上流部(南南西)から下流部(北北東)を見ています。青緑粘土層(還元鉄)と赤茶粘土層(酸化鉄)の互層となっており、南東方向に15度地層が傾斜しているのが解ります。よくみると、粘土層と細かい角張った砂の層に分かれているのが解り、炭化した木片が混じっていることもあります。

 

 2014.5.02. 14:01 富田林市 錦織東2丁目 石川河川敷左岸 高橋下流部250m地点

植物化石の樹木特定のためのサンプリング調査

結果は、100万年前ここは広葉樹と針葉樹が混じる森林のようです。

 

 2014.8.20.16:41 足跡化石の現地学習会(金剛大橋下流部左岸150m地点)の後、化石林発見現場(錦織東二丁目、高橋下流部250m地点)において、劣化する植物化石をどうのようにしていくかを検討する調査メンバー

 

  2013年6月5日にこれらの化石木を私( アブラコウモリH = 林 保夫 )が発見しました。当日の調査記録にはこう記述してあります。

 林によるA・Bポイントの第一発見

「 林が錦織(にしこおり)と彼方(おちかた)を結ぶ石川に架かる橋、高橋の下流250m地点で、初めてA・B地点2カ所にわたり、河川の流路の中に全体の3分の2を水に浸かりながら、樹木の幹と思われる部分が確認できた。両方とも、水平に大阪層群と思われる地層に根を張っており、100万年以上前の直立樹幹化石の可能性が高いと思われた。しかし、かなり水生植物に覆われていたため、詳しく観察できない状態であった。今回、A・B地点の大阪層群の露頭を確認し、写真で現状を記録に残した。 」

 

2013.6.5.最初の発見時での植物化石

 

いままで、化石の保存に重きを置いて、公開することなく調査を進めてきましたが、この化石林の発見 とさらに2014.7.25.金剛大橋下流部の足跡化石の発見(これも林が発見)の調査報告を盛り込んだ学習会を、8月5日にすばるホールにおいて 「富田林教育委員会」と「富田林の足跡化石と化石林実行委員会(会長:辰 義孝氏)」主催で、「夏休み学習会 100万年前の富田林を見にいこう!」というタイトルで開催し、みなさんの周知するところとなりました。

 

また、8月19日の化石林現地学習会(富田林市錦織東二丁目)および8月20日の足跡化石学習会(富田林市新堂)においても合わせて150名の一般の方の見学があり、すでに見学された方のブログによる報告もされています。

今回、J:COMの8月5日および20日のニュースでの放映、8月19日の産経・読売新聞の記事においても紹介されましたので、これからは「富田林百景+」見ていただいているみなさまにも、ぜひご紹介したいとおもいます。

化石林も足跡化石のアブラコウモリHが第一発見者なので、発見者の目でしか書けない記事をご期待ください。

 

 2014.8.19.読売新聞

「同市の会社員男性」がアブラコウモリHです。名無しの権兵衛ですんません。

 

 2014.8.19.産経新聞

 「市内の男性」ですんません。発見は7月25日です。

 

 2014.7.30.11:00 金剛大橋下流部のゾウ・シカ足跡化石第一発見現場

アブラコウモリHが、ぶらぶら歩いていて見つけました!!

J:COMの8月5日および20日のニュースで放映 され、8月5日放映分には、アブラコウモリHも出演しております。

 

このシリーズは、どんどんアップしていきます。

ああ、やっと公表できるぞ~!!(^^)/

 

2014.9月03日 ( HN:アブラコウモリH )

 


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