2023年12月26日 13:33 富田林市錦織東・彼方
ここで2013年6月5日に石川化石木が発見されて、すでに10年が経過しています。
〈画面をクリックすると拡大します〉
この10年間に発見されたA、B、C1~3、C4、C5、C7、C8、Dの化石木が消失しています。
現在見れるのはC4、C6、C9の三カ所になりました。一番最初に発見された化石木はすべて消失しています。
現在水位が下がっているので、河川敷まで降りることができます。上流側からみた化石木の様子。
【C6】上流(南)から。170×110cmもある巨大な立木化石。中が室のように空洞になっています。
横(東)から見たところ。メタセコイアであることがわかっています。
下流(北)から見たところ。
西から。高橋より150mくらい下流。ここに化石木があります。下流のゴム引布製起伏堰(深溝井堰)が膨らむとここは沈みますので、基本農業用水を使用しない冬場しか見ることができません。
【比較】2017年2月28日 7年前のC6。
下流部からみた様子。C4がみえる。
【C4】現存する化石木では一番早く発見されました。2014年5月発見。下流(北)より見たところ。
上流部(南)よりみたところ。
もとは周りを幹が取り囲み、真ん中が室のようになっていました。
西から見たところ。近年大きく変形しています。
【比較】2017年2月28日 C4(手前)とA
Aはその後7年間で消失しました。
【C9】下流(北)から見たところ。
本来の化石木の色はチャコールグレーですが、白っぽく見えるのは下流部に起伏堰があり、7か月ほどの期間川底に沈んでいたからです。泥が表面に堆積し、水が退いて乾燥したと思われます。周りの石も白っぽくなっています、
これも他の2つと同じく立木化石と考えられます。
【材化石】ところどころに顔を出していますが、全体がどういう形状をしているかはわかりません。
C9の周辺に多く見られます。枝や根っこのようなものも見られます。
【足跡化石?】大きさや形状は足跡化石によく似ていますが、確定できる状態にはありません。
蹴返しやひづめの跡があれば確定できますが、未調査。
増水があるとまた新たに出現します。
【大阪層群】100万年前の大阪層群。浸食されてここに顔を出しています。
この下流部でピンク火山灰層が発見されています。
ここは青緑粘土層。
【巨石】石舞台の天井石のような巨石。
いくつかの巨石が見られます。すべて花崗岩。
飛鳥の亀石のようです。
上流部に領家帯花崗岩・片麻岩帯があり、そこから洪水時にながされてきて、ここから下流は傾斜が緩くなるのでとどまったとみられます。
【小魚集団】よどみに多くの小魚。
深みに集まってきています。
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写真撮影:2023年12月26日
2024年1月5日(HN:アブラコウモリH )
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