〈リバイバル・アーカイブス〉2024.8.5~8.19
原本:2023年10月03日
スタッフが本日の行程等の説明。
2023年度 第4回(通15)まち巡り「しあわせの丸ポスト巡り」
2023年9月30日、残暑厳しい秋晴れの中「しあわせの丸ポスト」巡りが、とんだばやし観光会主催で開催された。「しあわせの丸ポスト」は戦後間もなく(昭和24年)登場した鋳鉄製の赤い丸ポストです。昭和45年に丸ポストの生産が終了しましたが、富田林市で現在5基が当時の懐かしい面影を残し現役で活動しております。
歩行距離は約7.5㎞と少し長いですが、参加者は全員元気に完走しました。その様子の一部を紹介します。 2023.09.30 撮影
当日の資料
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9時 近鉄 富田林駅北口ロータリ-を2班に分けて出発。参加者は10名。
富田林市内はもとより、藤井寺市からの参加もありました。
ロータリー横の正方位条里地割の道を行く。この道なんと1300年前からある道。
条里地割の道が後の時代に旧平尾街道(富田林街道)に利用されています。
お地蔵様に見えますが「六字名号板碑」です。脇に「右・・・」「左・・・」と見え、珍しく道標を兼ねています。おそらく街道筋にあたるからだと思います。
外環から府民センターにいたるわずか250mの道ですが、これが「ベツレヘム通り」。
1964年の東京オリンピックの年に、クリスマスのグラスボールが縁で結ばれました。当時毛人谷地区を中心に十数軒が家内工業としてグラスボールを吹いていました。
寿町の「ベスレヘム通り」の説明。
2004年に提携40周年を記念してこの記念プレートが作られました。そして送られた北米原産の花水木が4月中旬にピンクと白い花を咲かせます。
保健所を過ぎて、外環のトンネルをくぐり、富美ケ丘に至ります。
外環状線(170号線)で先を行く1班とすれ違いました。
富美ケ丘町1 富美ケ丘入口の丸ポスト。
きれいに塗り替えられています。
この「一号丸型」と言われている丸ポスト、戦後昭和24年(1949)に登場し、高度成長期の昭和45年(1970)に四角張った「一号角型」に取って代わられました。
身長135cm、体重150kg(重い)、胴回り125cm(直径40cm)。不釣り合いな体つき。
2班 外環状線で信号待ち。
錦織神社に到着。
錦織神社は錦部郡北部地域にある氏神です。 創建年代は不明ですが、平安時代中期の丸瓦・平瓦が発見されたので、その頃までに創建されたようです。
本殿は正平18年(1363)の建築であり、屋根形式は室町時代の神社建築としては珍しく、江戸時代に建築された神社に多く採用されている「錦織造り」と呼ばれる造りで、日光東照宮にも影響を与えたといわれています。
200m以上もある直線の参道。
錦織神社は江戸時代には「水郡(にごり)天王宮」と呼ばれていました。両摂社とともに国の重要文化財に指定。
10月の第2土曜日に9台の地車が宮入りする境内。地車の停める位置の石のプレートが埋め込まれています。
甲田4丁目12 近鉄 川西駅近くの丸ポスト(ここだけ1日2回郵便物集配があります)。
ここもきれいにお色直し。こんだけきれいと投函したくなりますでしょ。
富田林市では近年すべての丸ポストのお色直しがなされて、若返りました。
でもA4定型外やレターパックは入りません。富田林市に5基残る「しあわせの丸ポスト」。その数東京23区と同じです。
一番多い時は55000基(昭和48年)もあった丸ポストも、今や5000基あまり、東京 小平市37基(全国一)、兵庫 芦屋市17基(半分以上が丸ポスト)が多く残っています。
大阪府では、
堺市23基、大阪市20基、東大阪市8基、泉佐野市8基、寝屋川市8基、高石市8基、茨木市8基、松原市7基、貝塚市6基、泉南市6基、箕面市6基、柏原市5基、枚方市4基、八尾市4基、藤井寺市4基、羽曳野市3基などです。
川西駅通過後、石川河川敷 高橋の下の日影で昼食。川幅は4分の3が干上がって、写真を撮った位置は本来川底です。
1班午後コースにがんばって出発。
2班 午後コースを出発。西板持の農産地帯を周ります。
彼岸花がちょうど咲いていました。
稲作をはじめ、きゅうり、千両なす、里芋、エビ芋などが栽培されています。ビニールハウスがおおく促成栽培がさかんです。
西板持農産地帯を縦断。特産のエビ芋が有名です。
西板持町二丁目4 板持住宅前の丸ポスト。
写真は塗り直し前の丸ポスト。(2020.8)
まちかどにさりげなく、見つけると「しあわせの丸ポスト」。その貴重な存在とむかしお世話になったことが思い出されます。
郵便ポストの色は赤(朱)とは決まっていないらしく、色々な色があります。
例えば近いところでは、近鉄橿原神宮前駅に黄色い丸ポスト、吉野駅に桜色(桜の花びら付)の丸ポストがあります。
その他の色は、白、黒、緑、青もあります。
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金剛大橋を通過。
若松町一丁目 富田の弘法井戸。(イギリス積みの煉瓦で丁重に守られた弘法井戸)
若松町一丁目7 児童会館横の丸ポスト。(このポストは投入口と回収口の方向が違う)
写真は塗り直し前の丸ポスト。(2020.9)
むかしムカシ恋文を投函し今の家内と結ばれた良き思い出、結ばれなかったはかない思い出、いくら出しても当たらない抽選はがき、年末間際に「元旦にとどけておくれ」と輪ゴムで留めて「年賀」と朱書した年賀状~いろんな思い出がいっぱい詰まった「しあわせの丸ポスト」。
富田林町9 じないまち交流館前の丸ポスト。
もともと金剛バス北大伴線 「大伴口」バス停横にあったもの。
雨の日も風の日も、暑い夏の昼下がりも、通学の時はなんか「行ってらっしゃい」といわれてようで、親しみ深い「しあわせの丸ポスト」。四角いヤツにはまけないぞ!
戦後、昭和24年(1949)に登場し、かれこれ71年の時代の変化を見てきた赤い丸いポスト。
このポストに投函したら、少ししあわせを感じてしまうのは、私だけでしょうか?
交流館の涼しい中で休憩させていただいた後で解散しました。
この後、寺内町を散策される方、疲れて帰られる方に別れ、また希望により富田林駅までご案内致しました。
どうもお疲れ様でした。
長文最後まで見ていただきありがとうございました。
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